モザイクが綺麗。ローマ、サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会

モザイクが綺麗。ローマ、サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会に行ってきました!

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会は、ローマの”テスタッチョ”と呼ばれるテヴェレ川付近に広がる下町にある唯一の教会。美しいモザイク画がほどこされた外観は、一瞬にして心奪われます。

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. テスタッチョ地区唯一の教会である点。
  2. 美しいモザイク画の外観を楽しめる点。
  3. 教会周辺にも、興味深いスポットがたくさんある点。

「サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会(Chiesa Santa Maria Liberatrice/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・リベラトリーチェ)」は、ローマの”テスタッチョ地区(Testaccio)”という下町にある、唯一の教会です。美しいモザイク画があしらわれた外観がトレードマーク。世界遺産がごろごろ並ぶローマの歴史地区とはまた違った、カジュアルな街の雰囲気もたまりません。

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会 押さえておくべき魅力とは?

生活感が溢れる、サンタ・マリア・リベラトリーチェ広場

教会が建つサンタ・マリア・リベラトリーチェ広場(Piazza Santa Maria Liberatrice)。ひらけた場所ではありますが、すぐ横には古代ローマ遺跡…ではなく、アパートやスーパーなどが立ち並び、とにかく生活感満載です。2度め、3度めのローマ旅行の方には、一風変わったローマの日常風景が見られるのでオススメ。最寄り駅(Piramide/ピラミデ駅)からは約1キロ(徒歩約15分)でアクセス可能です。

外観のポイント、モザイク画

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会は20世紀初頭のテスタッチョ地区の人口増に対応するべく、建てられた教会。1906年から1908年にかけて新しく整えられました。この時正面口(ファサード)を担当したのが、建築家のマリオ・チェラディーニ(Mario Ceradini)。最大の特徴は上部を彩るモザイク画で、上下に2つの作品が飾られています。

正面口上の、ステンドグラス

外から見た際に扉の上に見られる7つのアーチは、中に入るとステンドグラスになっていることがわかります。全ての窓に写っている女性は、聖母マリア。ステンドグラスは聖母マリアの生涯を表現したもので、ルチアーノ・バルトリ(Luciano Bartoli)によって1956年から1964年にかけて制作されました。その下に続く床も、ユニークな星座モチーフのタイルが敷き詰められていて必見!あわせてお楽しみください。

フレスコ画が美しい、中央祭壇

中央祭壇の後ろ、アプスと呼ばれる部分に描かれた作品も、ルチアーノ・バルトリによるものです。上から「三位一体」「化身」というカトリックの教えについて説いたもの。その下には、聖母マリア(慈悲の聖母)の姿も見られます。いずれも宗教画ですが、中世の頃に描かれたものなどと比べると、どこかあたたかみがあり、優し気な印象。普段、あまり宗教画に触れる機会のない方にも見やすい作品だと思います。

ガブリエラ・フェッリ生誕の地

教会とは直接関係はありませんが、目の前に延びる「サンタ・マリア・リベラトリーチェ広場通り」といえば、イタリアの人気歌手兼女優の故ガブリエラ・フェッリの生誕の地としても有名。道路沿いの壁に掲げられたレリーフは、教会まで来た多くのイタリア人たちが立ち寄る場所です。レリーフの下には彼女の顔が大きく描かれたかっこいいウォールアートもあります。興味のある方は是非チェックしてみてください。

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会 是非食べてほしい逸品

Lasagne ai carciofi

「ラザーニェ・アイ・カルチョーフィ」は私たちが日本でよく食べる、ミートソース味のラザニアとは一味違ったラザニアメニュー。イタリアではパスタと同じ感覚でラザニアの味付けを楽しむため、町ごとに様々なレシピが存在します。ローマの名物アーティチョーク(カルチョーフィ)を使ったラザニアはクリームソースベースで優しい味わい。野菜もしっかり摂れる点も魅力的です。

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会ワンポイントアドバイス

「新名所”フランチェスコ・トッティ広場!?”」
教会前に広がるサンタ・マリア・リベラトリーチェ広場は、別名「フランチェスコ・トッティ広場」と言われています。ローマ出身の名サッカープレーヤー、フランチェスコ・トッティの引退を惜しんだファンたちが数年前、広場に「フランチェスコ・トッティ広場」と書かれた案内標識を建てたのが、事の発端。どんどん名前が浸透し、ついにGoogle Mapにも”フランチェスコ・トッティ広場”と書かれるようになりました。

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会観光での注意点

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会観光での注意点
  1. 月曜から土曜は7時から12時、16時から19時半迄開いています。
  2. 日曜祝日は、7時から13時、16時から19時半迄開いています。
  3. 入場無料です。

テスタッチョ地区は観光客が少ないエリア。ゆえに日本人は特に目立ちます。ちょっかいを出してくる若者などもいるので、観光をする際は、明るいウチに駅まで戻ってこられるようにしましょう。

まとめ

サンタ・マリア・リベラトリーチェ教会は元々、ローマの人気観光地のひとつ、フォロ・ロマーノの中に13世紀から建っていた教会。1900年に解体と移設が決定し、此処、テスタッチョ地区へやってきました。祭壇画として飾られている16世紀の聖母子像は、以前の教会に飾られていたもの。新しい教会の中に残る、カトリック文化の豊かな歴史もお見逃しなく。

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