ローマ、サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会

ローマ、サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会へ!

なが~い名前が呪文のよう!?印象的な名前を持つローマの「サンタ・マリア・イン・ポルティコ・インカンピテッリ教会」。名前のルーツも含め、教会の魅力をたっぷりご紹介します。

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会とは?

おすすめのポイント
  1. 黄金の見事な中央祭壇を観賞できる点。
  2. 観光客が少なく、ゆっくり見学出来る点。
  3. 疫病終息にゆかりのある地として、近年注目が集まっている点。

「サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会(Chiesa di Santa Maria in Portico in Campitelli/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ)」はローマのヴェネツィア広場から5分ほど歩いた所にある教会。疫病終息にゆかりのある教会として、近年メディアなどにも多く登場し、注目が集まっています。

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会の魅力

背の高い「ファサード」

ローカルな雰囲気漂うモンタナラ通り(Via montanara)を歩いていると、どーん!と現れるファサード(正面口)。ローマの建築物の定番、トラバーチン(大理石)で出来た外観は、イタリアの有名建築家、カルロ・ライナルディ(Carlo Rainaldi)の手によって整えられました。建物が密集するエリアにありながらも、ひと際輝く、抜群の存在感があります。

黄金の「中央祭壇」

黄金色の装飾がびっしりと埋め尽くす中央祭壇は、外観と同じかそれ以上のオーラを放っています。こちらもカルロ・ライナルディが設計したもの。近くで見ると金色の装飾は天使や雲、光の輪の形をしており、真ん中には教会のシンボルである聖母マリア(サンタ・マリア)が飾られています。非常に小さい像ですが、11世紀から大切に守り続けている大変貴重なもの。現地でじっくりとご鑑賞ください。

聖母マリアとローマ教皇の「コラボレーション」

中央祭壇の上のフレスコ画も見逃せません。こちらは聖母マリア(左)とローマ教皇アレクサンデル7世(中央下)の対話のシーンを描いたもの。アレクサンデル7世は、今日のサンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会を整えるにあたって、指揮を執った人物。本作は20世紀はじめに描かれた比較的新しい作品で、この教会でしか見られない、貴重な構図です。

愛らしい「洗礼者ヨハネ」

館内左手にある、ローマを代表する画家、バチッチョ(Baciccio)の作品も、多くの人を集めています。テーマは「洗礼者聖ヨハネの誕生(Nascita di san Giovanni Battista)」。洗礼者ヨハネはイエスさまに洗礼を授けた人物で、イエスさまとほぼ同年代と言われています。カトリック教徒でなくとも思わず吸い寄せられるような赤ちゃんの可愛らしい表情は、絶対見るべし!です。

「アルティエリ家の礼拝堂」

ローマの名門貴族、アルティエリ家の礼拝堂(Cappella Altieri)も、教会ゆかりの地のひとつとして人気です。中央に飾られた福者(聖人ではないものの、信仰の対象となる人物)ルドヴィカアルベルトーニの真っ白な大理石のレリーフは必見。ロレンツォ・オットーニ(Lorenzo Ottoni)の作品で、昔、彼女がこの地で暮らしていたこと、アルティエリ家にゆかりのある人物であることから本作がつくられました。

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会の逸品

Zucchina Romanesca

「ズッキーナ・ロマネスカ」は、”ローマのズッキーニ”という意味のイタリア語。イタリア全土(日本にも!)に出回っている品種ですが、せっかくなので、故郷のローマで召し上がってみてください。衣をつけたフリットやパスタなどが定番。他の品種に比べて、花の部分を食べることが多いので、目でも楽しめる色鮮やかなメニューがたくさんあります。

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会 豆知識

「長い名前の由来とは!?」
サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会の長い名前は、長い教会の歴史を物語っています。平たく言うと2つの教会が合体したことがきっかけ。古くよりオッタヴィーアのポルティコの近くにあったサンタ・マリア教会が、1656年、アレクサンデル7世の指示により、疫病から聖母マリアを保護するべくカンピテッリのサンタ・マリア教会に教会機能等を移したことにより、名称が長くなりました。

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会注意点

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会 注意点
  1. 月曜から土曜は朝夕方にミサがあります。
  2. 日曜は朝2回と夕方にミサがあります。
  3. スリや軽犯罪等に気を付けて観光しましょう。

教会のあるモンタナラ通りは、付近に大きな観光地やホテルがないため、観光客がやや少ないエリアです。明るいウチに訪問するのが◎歩いていて少しでも危ない予感がしたら、無理せず出直すようにしましょう。

まとめ

サンタ・マリア・イン・ポルティコ・イン・カンピテッリ教会は、17世紀にローマで猛威を振るった疫病をきっかけに、それ以前の姿から大きく変化を遂げました。近年、再び疫病終息を願って、頻繁にミサ等がテレビや動画などで取り上げられるように…。特徴的な黄金の中央祭壇をテレビやネットで見かけたら、次の旅行に向けて、是非、チェックしてみてください。

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