ローマ郊外の貴族の館にお邪魔します!ヴィッラ・トルロニア

ローマ郊外の貴族の館にお邪魔します!ヴィッラ・トルロニア|イタリア観光ガイド

ヴィッラ・トルロニアに行ってきました!

ローマの北東方面にある「ヴィッラ・トルロニア(Villa Torlonia)」。直訳は”トルロニア家の邸宅”という意味のイタリア語ですが、敷地内にある邸宅や庭園等、敷地全体を指す言葉として使われています。

ヴィッラ・トルロニアとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 奇想天外な建物をたくさん見学できる点。
  2. トルロニア家の栄華に触れることができる点。
  3. ローマ郊外の自然風景を満喫できる点。

「ヴィッラ・トルロニア(Villa torlonia)」はローマの北東側、中央駅から直線で2キロほど離れた所に広がるトルロニア家の敷地です。現在はローマ市が所有している為、誰でも無料で散策可能(建物内除く)。ローマの中心部ではあまり見かけないリバティ様式の建物(19世紀から20世紀初めころ流行った、イタリア版のアール・ヌーヴォー様式)をたくさん見学することが出来、緑や自然にも存分に触れることが出来ます。

ヴィッラ・トルロニア 押さえておくべき魅力とは?

Casino Dei Principi

「王子様の小邸宅(カジーノ・デイ・プリンチピ)」は、アレッサンドロ・トルロニア(Alessandro Torlonia)というトルロニア家の王子様の指示によって整えられた館。建築を担当したのはジョヴァン・バッティスタ・カレッティ(Giovan Battista Caretti)で、入口の可愛らしいスフィンクスがトレードマークです。企画展などの際は中を見学することも可能。

Obelisco

「オベリスク,記念柱(オベリスコ)」は園内北側に立つ、カジーノ・ノービレ(貴族の館,トルロニア家の住居のひとつ)を挟み込むように設置された2つの柱。1842年にアレッサンドロ・トルロニアによって設置されたもので、北側にあるものが父親(Giovanni Raimondo Torlonia)、南側にあるもの(写真)が母親(Anna Maria Torlonia)に捧げられています。

Teatro Torlonia

母親に捧げられた記念柱のすぐ先には「トルロニア劇場(テアトロ・トルロニア)」があります。これはアレッサンドロ・トルロニアが、自身の結婚に際して、クインティリアーノ・ライモンディ(Quintiliano Raimondi)に依頼し、制作したもの。1874年の完成後、一時は第二次世界大戦の影響等で衰退の一途を辿りましたが、現在では修復され、美しい姿を取り戻しています。

Serra Moresca

「モレスカの温室(セッラ・モレスカ)」は園内東側に立つカラフルな温室。1832年にアレッサンドロ・トルロニアがジュゼッペ・ヤッペリ(Giuseppe Jappelli)に建設を指示したもので、同じ敷地内にあるジュゼッペ・ヤッペリの代表作「フクロウの館(Casina delle Civette)」と並んで、ローマではあまり見かけない奇想天外な佇まいが、来客たちを魅了しています。

Falsi Ruderi

「ファルシ・ルーデリ」は園内北側、アレッサンドロ・トルロニア通り(Via Alessandro Torlonia)に接するように設けられた偽の遺跡たち。”偽の遺跡”というなんとも奇妙な名前は、ここが18世紀から19世紀にかけて鑑賞や研究などの目的で遺跡風に作られたことが背景。一部の彫像などは雨風から守るために、カジーノ・ノービレ内に移設されてしまいましたが、コリント様式の柱などは、圧巻の見ごたえです。

ヴィッラ・トルロニア 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Valeriana

「ヴァレリアーナ」はイタリアの食卓で定番のサラダ菜。日本でいうキャベツやレタスのような頻度で出てくるので、スーパーに行くと袋にどさっと入れられて、売られています。日本語では”ノヂシャ”の名で売られていることもあるそう(ただ、私は残念ながら見たことがありません…)。丸くて小さな葉物野菜で、お肉にもお魚にも合うので、観光中、レストランで出てきたら是非楽しんでください。

ヴィッラ・トルロニア ワンポイントアドバイス

「トルロニア家」
ヴィッラ・トルロニアを所有していたトルロニア家(Famiglia Torlonia)。18世紀に銀行業などを通じて富を得たローマの貴族で、王冠と流れ星があしらわれた紋章が彼らのシンボルです。庭園などからもお察しの通り、目に見えてド派手なものを好んでいた彼ら。イタリアでは現在でも(良くも悪くも)お金持ちの代名詞とされています。

ヴィッラ・トルロニア での注意点

ヴィッラ・トルロニアでの注意点
  1. 屋外は無料で散策出来ます。
  2. 火曜から日曜の9時から19時迄開いています。
  3. 園内にはお手洗いやレストランなどがあります。

敷地内の邸宅(美術館)の中以外に、フクロウの家のすぐ傍などにお手洗いが完備されています。小休憩出来るカフェレストランもあり。立ち寄りたい方はお出かけ前に園内マップなどをご参照ください。

まとめ

ヴィッラ・トルロニアはローマ中心部からは少し離れていますが、地下鉄の「Policlinico(ポリクリニコ)駅」「Bologna(ボローニャ)駅」などから簡単に歩いて向かうことが出来ます。敷地内は基本的には無料。カジーノ・ノービレや、フクロウの館など、一部施設は有料となりますが、その分、リバティ様式の美しい建築物、トルロニア家の芸術コレクションなどたくさんのものを吸収できるので、是非足を延ばしてみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。