川のほとり。ローマ、サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会

川のほとり。ローマ、サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会に行ってきました!

「サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会」、はローマの中心部を流れるテヴェレ川の近くにある、ローカルな教会です。ローマへ2回目、3回目の旅をする方に特にオススメ!詳しくご紹介します。

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 教会本来の味わい深さを感じられる点。
  2. テヴェレ川とセットで観光出来る点。
  3. 暮らしているかのような心地で、にローマを観光することが出来る点。

「サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会(Chiesa Santa Maria in Monticelli/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ)」は、ローマの中心部を流れる、テヴェレ川の近くに佇むローカルな教会です。周辺は人家も多く、まるで暮らしているかのような気分でローマを観光することが出来ますよ!春~秋はテヴェレ川のせせらぎを感じながらお散歩するにももってこいです。

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会 魅力とは?

歴史深い鐘楼付きの外観

「サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ通り(Via di S. Maria in Monticelli)」に建つ、可愛らしい教会。現在私たちが見ることの出来る建物は、マッテオ・サッシ(Matteo Sassi)の手によって1716年に、その後フランチェスコ・アズッリ(Francesco Azzurri)の手によって1860年に整えられた部分が大半となります。唯一、昔の面影を残すのは鐘楼。 修復は重ねられてはいるものの、ローマ教皇パスカリス2世(在位:1099年 – 1118年)の時代につくられた歴史深いものとなります。

青の綺麗なモザイク画

館内に進むと、まず目に飛び込んでくるのは、突き当たりに広がる青のモザイク画。12世紀につくられたもので、中央には贖い主(あがないぬし)イエスさま。アーチに沿って刻まれている文字は、詩篇(旧約聖書に書かれている神を賛美する詩)87篇の冒頭のフレーズです。細かいことはわからなくても、感覚的に「綺麗!」と感動出来る作品。これだけは見逃せません。

祭壇画の聖母マリア

そのまま主祭壇の方に目を向けると、荘厳な大理石の柱の中に美しい祭壇画が見えます。テーマは「聖母マリアの神殿奉献(Presentazione di Maria al Tempio)」。この教会のシンボル、聖母マリアにまつわる1枚で、聖母マリアが3歳の時にご両親と共に、エルサレムの神殿へ行き、ご自身の身を神にささげたという伝説に基づいた作品です。透き通るような聖母の姿にご注目。

中央祭壇全体の様子

聖母マリアの神殿奉献を挟むようにして、左右に飾られているのは、カトリックにおける2大聖人、聖ペトロと聖パウロの姿です。手がけたのはルスピ・エルコーレ(Ruspi Ercole)。2人の足元には、クレメンス11世(マッテオ・サッシが修復を行った際のローマ教皇)、ピウス9世(フランチェスコ・アズッリが修復を行った際のローマ教皇)の紋章も刻まれています。

天井画と6つの礼拝堂

メインフロアの天井画もルスピ・エルコーレの作品。その麓には中央通路を挟んで両側に3つずつ美しい礼拝堂があります。注目すべきは、左列の中ほどにある礼拝堂の中に飾られている、ピエトロ・カヴァリーニ(Pietro Cavallini)作の木製の十字架。その隣には、セバスティアーノ・コンカ(Sebastiano Conca)による聖母子像もあります。イタリア美術ファンの方は必見!

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会 是非食べてほしい逸品

Carciofi ripieni

「カルチョーフィ・リピエニ」は日本語にすると”アーティチョークの詰め物”。ちょうど日本の”ピーマンの肉詰め”のような食べ物で、下茹でしたアーティチョークの真ん中を少しくり抜いて、ハンバーグのタネのようなものを詰めて、オーブンで焼きます。ローマ以外でも食べられている家庭料理ですが、自分でつくろうとすると、アーティチョークの扱いが難しい!是非一度、お店でホンモノの味を試してみてください。

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会ワンポイントアドバイス

「教会近くを流れるテヴェレ川」
ローマを歩いていると、何度も目にするテヴェレ川。イタリアで3番目に長い川で、アペニン山脈(エミリア=ロマーニャ州)からティレニア海(ラツィオ州)に向かって流れています。伝説によると、ローマを創った双子の兄弟、ロムルスとレムスは、テヴェレ川に流され、その後オオカミに拾われ育てられたとされています。ローマ人の心の風景も是非セットでお楽しみください。

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会での注意点

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会での注意点
  1. 毎日7時から8時、17時半から20時迄開いています。
  2. 周辺に地下鉄の駅がないので、歩きやすい靴で向かいましょう。
  3. なるべく人通りのある道を選んで歩くようにしましょう。

教会は、ローマ・テルミニ駅から直線で約3キロ弱。残念ながら周辺には地下鉄が走っていないので、バスを利用するor徒歩で向かいましょう。石畳が続くので、歩きやすい靴はマスト!また、少し迂回してでも、なるべく人が多い通りを選んで歩くようにしましょう。

まとめ

サンタ・マリア・イン・モンティチェッリ教会は観光客向けの教会ではありません。開館時間もミサに合わせて午前・午後に開くスタイルのため館内を見学したい方にとっては、少々スケジュール調整が厄介かもしれません。…が、地元の人たちと一緒に教会を巡れば、まるでローマに住んでいるかのような気持ちになれます。教会本来の安らかさや穏やかさを味わえる点が魅力。是非足を運んでみてください。

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