駅からスグ!の神聖な場所。ローマ、イエス聖心大聖堂

駅からスグ!の神聖な場所。ローマ、イエス聖心大聖堂|イタリア観光ガイド

イエス聖心大聖堂に行ってきました!

ローマ・テルミニ駅近くにある「イエス聖心大聖堂(サクロ・クオーレ・ディ・ジェズ聖堂)」。電車で旅行する方は絶対行くべし!なイエス聖心大聖堂の魅力をたっぷりとご紹介します。

イエス聖心大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅チカでスキマ時間に観光出来る点。
  2. サレジオ会についての知識を深められる点。
  3. イエスさまにまつわる様々な作品を観賞出来る点。

「イエス聖心大聖堂(Basilica del Sacro Cuore di Gesù/バジリカ・デル・サクロ・クオーレ・ディ・ジェズ)」はイエスさま(ジェズ)を祀った聖堂(バジリカ)。ローマ・テルミニ駅から歩いて5分足らずの場所にあり、カトリック文化、中でもカトリックの修道会のひとつ、サレジオ会についての理解を深めることが出来ます。

イエス聖心大聖堂 押さえておくべき魅力とは?

金色の像がアクセントの「ファサード」

ローマの長い歴史の中で見ると、比較的最近整えられたイエス聖心大聖堂。オリジナルのものは1870年に建設がスタートし、途中、工事中断期間を経て、1887年、無事完成に至りました。ルネッサンス様式に新しい切り口を加えた”ネオ・ルネッサンス様式”でつくられた建物。イタリア人もびっくりするほど駅から近く(歩いて2-3分)、鐘楼の上に置かれた、輝く贖い主(イエスさま)の像が私たちを出迎えてくれます。

宗教観を表現した「格天井」

中に入ると、駅前の混沌とした雰囲気が一掃され、静かで穏やかな空間が広がっています。まず目を奪われるのは、天井の細やかな格天井。イエス聖心大聖堂の所有者であるサレジオ会の紋章や、イエスさまのレリーフ。さらには、1887年にヴィルジニオ・モンティ(Virginio Monti)によって描かれた、イエスさまの教えにまつわる一連の絵画作品が見て取れます。

大理石の美しい「祭壇」

中央祭壇に飾られた祭壇画は、ドイツ人画家、フランツ・フォン・ローデン(Franz von Rohden)によるもの。特徴的なのは、祭壇画を囲むように作られた豪華な天蓋(タベルナコロ)です。珍しい色の大理石はイエス聖心大聖堂を整えるにあたって尽力したサレジオ会の創立者、ドン・ボスコ(司祭ヨハネ・ボスコ)自らが手配したのだそう。柱の存在が、威厳ある雰囲気をさらに際立たせています。

「聖ヨゼフの礼拝堂」

館内右手にある聖ヨゼフの礼拝堂には、興味深い作品が飾られています。祭壇画の天使さまにご注目。なんと、サン・ピエトロ大聖堂を、聖ヨゼフらに捧げているのです!ジュゼッペ・ロリーニ(Giuseppe Rollini)による興味深い作品。これからヴァチカンに向かう方も、ヴァチカン見学後の方も、見覚えのある建物に思わずグッとくること間違いなしです。

「聖母マリアの礼拝堂」

館内左手、ちょうど聖ヨゼフの礼拝堂と対になる位置に、聖母マリアの礼拝堂もあります。正確には「扶助者聖マリアの礼拝堂」。扶助者聖マリア(Maria Ausiliatrice)はイエス聖心大聖堂のオーナーであるサレジオ会が最も大切にしている崇拝対象。他の教会や美術館などで目にする聖母マリアと違い、頭に金の冠を被っているのが特徴です。

イエス聖心大聖堂 是非食べてほしい逸品

Vyta Stazione Roma Termini

「ヴィータ」はイタリアの主要都市のターミナル駅を中心に展開しているカフェレストラン。ローマ・テルミニ駅(Stazione Roma Termini/スタツィオーネ・ローマ・テルミニ)にも進出しており、気軽に食事が出来る場所として朝早くから夜遅くまでにぎわっています。駅ナカではありますが、街中のお店と遜色ないほど美味しい!是非、陸路で旅をされる予定の方は利用してみてください。

イエス聖心大聖堂ワンポイントアドバイス

「よく似た名前の教会がたくさんあります」
イエス聖心大聖堂のイタリア語名は「Basilica del Sacro Cuore di Gesù」。イエスさま(Gesù)の名前を冠した教会・聖堂の宿命!?市内にはよく似た名前の教会や聖堂がたくさんあるので混同しないようにご注意ください。代表的なものでは「Chiesa del Sacro Cuore di Gesù」や「Chiesa del Gesù」といったものがあります。

イエス聖心大聖堂での注意点

イエス聖心大聖堂での注意点
  1. 毎日6時から12時、16時から19時半迄開いています。
  2. 1日5回以上のミサが行われます。
  3. 入場無料です。

他の教会や聖堂に比べイエス聖心大聖堂はミサの回数が多いです(閉館時間より後に行われることもあります)。見学時間とミサの時間が重なったら、マナーを守って、節度ある行動をしましょう。

まとめ

なお、教会の中を見学する時は、スーツケースや大きなリュックサック等の持ち込みは(特に制限されていないものの)出来るだけ控えた方が無難です。もしもの場合は、ローマ・テルミニ駅に手荷物預け所(イタリア語で”Deposito bagagli/デポジート・バガーリ”)があるので使ってみてください。教会よりも位の高い”聖堂”。是非その荘厳な雰囲気をお楽しみあれ!

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