聖パウロゆかりの地。ローマ、サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂に行ってきました!
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂(サン・パウロ・アラ・レゴラ教会)は、ローマの中心部を流れるテヴェレ川の近くにある聖堂。観光地ど真ん中とはまた違った、ローカルな雰囲気の街並みと一緒に、美しい聖堂を見学することが出来ます。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマの地元の教会(聖堂)の味わいを楽しめる点。
- 聖パウロゆかりの地のひとつである点。
- 感覚的に楽しめるクーポラ(ドーム屋根)が魅力的な点。
「サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂(Chiesa di San Paolo alla Regola/キエーザ・ディ・サン・パオロ・アッラ・レーゴラ)」は、ローマの中心部を流れるテヴェレ川の近くにある聖堂。地下鉄の駅などが近くにない為、初めてローマ旅行をされる方には少々難易度が高いかもしれませんが、観光地ど真ん中とまた違う、聖堂本来の姿を見ることが出来ます。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂 押さえておくべき魅力とは?
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ広場
聖堂が建っているのは、サン・パオロ・アッラ・レーゴラ広場(Piazza di San Paolo alla Regola)。ローマの広場…という言葉の響きから想像するものとは、だいぶ趣が異なる場所ですが、ローカルな雰囲気満点で、ローマっ子たちの活気が一日中、広場一面に漂っています。広場の数十メートル先には、古代のローマっ子たちの暮らしぶりがうかがえる遺跡もアリ。後ほど詳しくご紹介します!
真っ白な外観
今日、私たちが見ることの出来る外観は、1728年にジャコモ・コリ(Giacomo Coli)の設計のもと、ジュゼッペ・サルディ(Giuseppe Sardi)が整えたもの。正面左手に接続している建物も聖堂の付属施設で、その昔は聖職者たちの教育機関としての機能を果たしていました。上部の窓上には聖堂のシンボルである聖パウロ(サン・パオロ)のレリーフも。中に入る前に、お見逃しなく。
大きな祭壇画が見どころ、中央祭壇
聖堂自体の歴史は古いものの、今日私たちが見ることの出来る館内も、ジョヴァンニ・バッティスタ・ベルゴンゾーニ(Giovanni Battista Bergonzoni)によって17世紀の終わりに再建されたものとなります。中央祭壇にある大きな3枚の絵は、いずれも聖パウロの殉教にまつわるストーリを描いたもの。ルイジ・ガルツィ(Luigi garzi)によって、1701年に手掛けられました。
左右に並ぶ礼拝堂たち
聖堂は、中央通路中ほどに一つ、そして左右に並ぶ礼拝堂のそれぞれに美しいクーポラ(ドーム屋根)があります。クーポラはいずれも化粧漆喰で装飾されていて、宗教画に馴染みがない方も、感覚的に楽しめるのでオススメ。一方、祭壇画に興味のある方は、正面左手奥にある礼拝堂内にある、14世紀の祭壇画「授乳の聖母(Vergine che allatta il Bambino)」が聖堂の中で最も重要な宝物の一つとなります。
聖パウロのモザイク画
聖堂に隣接する個室の中にも、見逃せない作品が1枚飾られています。それが聖パウロのモザイク画(写真)。聖堂のシンボルである聖パウロ(イエスさまの弟子の一人で、新約聖書の半分以上を書いた人物)。伝説によると彼は、エルサレムで捕まり、ローマに送られてから裁判の時を待つまでの間、まさにこの聖堂のあった場所で生活していたと言われており、ローマにおける聖パウロゆかりの地として、特に大切な場所とされています。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂 是非食べてほしい逸品
Sciascia Caffè 1919
「シャシャ・カッフェ・ミッレ・ノヴェチェント・ディチャノーヴェ」は、地下鉄のオッタヴィアーノ駅(Ottaviano)とレパント駅(Lepanto)との間あたりにある老舗カフェ。サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂からは少し距離がありますが、1919年創業の味のあるお店で、バチカンやサンタンジェロ城などからは歩いて15分程で行くことができます。店の名物であるエスプレッソ(写真)は絶品なのでゼヒ。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂ワンポイントアドバイス
「地下見学ツアーがある!」
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂から歩いて1~2分のところにある「Insula di San Paolo alla Regola」では、地下に眠る古代ローマ遺跡(含 サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂の地下)を探検することが出来ます。事前予約が必要なため、中~長期滞在の方でないとなかなか参加するのは難しいかもしれませんが、映像などは動画サイト等で見ることができます。気になる方は是非チェックしてみてください。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂観光での注意点
- 毎日17時から20時迄開いています。
- 入場無料です。
- 地下ツアーは有料(4ユーロ)です。
サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂は、現在夕方を中心に開館しています(今後変更になる可能性有。開館時間は公式HPにてご確認いただけます)。秋~冬に来訪予定の方は日が短いので来訪時、お気を付けください。
まとめ
ちなみにサン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂の地下見学ツアーの入口は「住所:Via di San Paolo alla Regola, 16」です。予約が必要ですが9時から19時までやっているので、気になる方はチェックしてみてください。(入口の前に案内板が出ているので、すぐに分かると思います)。小さいながらも聖パオロにまつわる重要な場所である、サン・パオロ・アッラ・レーゴラ聖堂。機会があれば是非足を延ばしてみてください。
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