ローマ、バチカン、サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会に行ってきました!
ローマの中にある小国「バチカン市国」の中にある教皇ゆかりの地「サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会」に行って参りました!行き方や見どころについてご紹介します。
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会とは?絶対行くべき理由
- バチカン市国に行くことが出来る点。
- バチカン市国の中にある祈りの場を見学できる点。
- 聖アンナについての理解を深められる点。
「サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会(Chiesa di Sant’Anna dei Palafrenieri/キエーザ・ディ・サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ)」は、ローマの中にある小国、バチカン市国にある美しい教会。パスポートなしで気軽に入国オッケー!館内では教会のシンボルである「聖アンナ(サンタンナ)」やローマ教皇にまつわるゆかりの品を楽しむことが出来ます。
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会 押さえておくべき魅力とは?
入口にある麗しいPorta Sant’Anna
バチカン市国内に建っているサンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会。バチカン市国への入場ゲートであるアンジェリカ門通り(Via di Porta Angelica)沿いに立つ「サンタンナ門(ポルタ・サンタンナ)」は、高貴な雰囲気漂う麗しいゲートです。ゲートの両サイドにいる鷲の彫像や、中央に大きく掲げられたバチカンの国章(天国の鍵をモチーフとしたもの)がポイント!
名建築家が手掛けた教会の佇まい
サンタンナ門の先に鎮座するサンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会。1565年頃に建設がスタートしたもので、時のローマ教皇、ピウス4世のパラフレニエーリ(教皇庁専属で雇われている馬の世話をする人、いわゆる馬丁)が建設時のホストだったことから、教会の名前に「パラフレニエーリ」の名が付いています。設計を担当したのはジャコモ・バロッツィ・ダ・ヴィニョーラ(Giacomo Barozzi da Vignola)。バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の工事も担当した、イタリアを代表する建築家のひとりです。
扉の上にある教会のシンボル
こちらは扉の上にあしらわれた彫像。教会のシンボルである聖アンナ(サンタンナ,聖母マリアの母,左)と聖母マリア(右)の姿です。2人の両サイドには”トスカナ式”という様式で整えられた立派な円柱が。その上には美しい天使の像、傍らには可愛らしい鐘楼が控えています(ちなみに鐘楼や天使の像は18世紀に行われた教会の修復時に追加されたものです)。
楕円形をしたメインフロア
教会の内部は楕円形をしており、入口からみて真正面に中央祭壇(写真)が設けられています。等間隔で設けられた扉の上、三角小間(ティンパヌム)の先に刻み込まれている彫刻は、ジョヴァンニ・バッティスタ・デ・ロッシ(Giovanni Battista de Rossi)の作品。その上には、イグナツィオ・スターン(Ignazio Stern)が描いた聖アンナの生涯にまつわるフレスコ画がぐるりと楕円形の館内を囲むように飾られています。
意外なエピソードアリ!の祭壇画
中央祭壇にある聖アンナと聖母マリアを描いた祭壇画は、アルトゥーロ・ヴィリジャルディ(Arturo Viligiardi)が1927年に制作したもの。現在はボルゲーゼ美術館(ローマ)にお引越ししてしまいましたが、教会の完成当時は一時、カラヴァッジョが描いた「聖アンナと聖母子(馬丁たちの聖母,蛇の聖母,1605年から1606年にかけて制作)」が飾られていたこともあるという、カラヴァッジョファンにはたまらないスポットのひとつでもあります。
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会 是非食べてほしい逸品
Torta Barozzi
「トルタ・バロッツィ」は、サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会を設計したジャコモ・バロッツィ・ダ・ヴィニョーラからその名が付けられたチョコレートケーキ。ローマの名物ではなく、バロッツィの出身地、エミリア=ロマーニャ州モデナの名物なのですが、チャンスがあれば是非食べてみて!ぱっと見普通のチョコレートケーキのように見えるのですが、ラム酒、エスプレッソが効いていて、なんとも奥深い味がします。
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会 ワンポイントアドバイス
「反対側に伸びるBorgo pio」
サンタンナ門の前、ローマ側に伸びる大通りが「ボルゴ・ピオ」。「ピオ」は、サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会の建設時のローマ教皇、ピウス4世(Pio IV)に由来するもので、大通りには人気のショップ、レストランが連なり「アクア・マルチャの噴水(Fontana Acqua Marcia)」「砲弾の噴水(Fontana delle Palle di Cannone)」といった美しい噴水を楽しむことも出来ます。
サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ教会での注意点
- 毎日6時45分から12時、16時から19時迄開いています。
- 入場無料です
- バチカン市国内にあります。
バチカン市国は独立した1つの国ですが、国内に入るにあたって、パスポートなどは不要です。通貨もユーロ、看板や案内表示などもイタリア語(英語も通じます)が使われているので、是非ローマにお越しの際は、気軽に立ち寄ってみてください。
まとめ
バチカン市国といえばどうしても、サン・ピエトロ大聖堂などの超有名観光スポットに目が行きがち…。なかなか周辺のスポットをチェックする時間がない方も多いと思います。ということで、2度め3度めにバチカン市国を訪れる方に特におすすめ。穴場の教会ではありますが、それだけに観光客がやや少なく、ゆっくりバチカンの観光スポットと向き合うことが出来ると思います。是非チェックしてみてください!
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