ローマ観光の起点にオススメ。ヴェネツィア宮殿
ヴェネツィア宮殿に行ってきました!
ローマの市街地ど真ん中にある「ヴェネツィア宮殿」。初めてローマを訪れる方のほぼ全員が「ローマにあるのにどうしてヴェネツィア!?」と思わず聞き返してしまう不思議なネーミングの観光スポットの秘密や見どころについてご紹介します★
ヴェネツィア宮殿とは?絶対行くべき理由
- ローマの街のど真ん中にあり、観光の起点にしやすい点。
- 歴史の教科書等でもおなじみのスポットを見られる点。
- 麗しい館内の広間を見学できる点。
「ヴェネツィア宮殿(Palazzo di Venezia/パラッツォ・ディ・ヴェネツィア)」は、ローマの観光地ど真ん中にある大きな宮殿。トレヴィの泉、コロッセオといった、ローマの主要観光スポットのいずれの場所からも同じくらいの距離の所にあるため、ローマ観光の起点としてもぴったりです。中は博物館(ヴェネツィア宮殿国立博物館/Museo Nazionale del Palazzo di Venezia)になっているので、博物館として楽しめる点も◎
ヴェネツィア宮殿 押さえておくべき魅力とは?
元、ヴェネツィア共和国大使館としての姿
元々ヴェネツィア共和国の大使館として使われていたことから「ヴェネツィア」の名を冠している「ヴェネツィア宮殿」。大使館として使われるようになったのは1564年からですが、建物自体はそこから遡ること約100年。1455年から1467年に、後のローマ教皇パウルス二世であるピエトロ・バルボ(Pietro Barbo)の指示で建てられました。
広場の南側の景色の秘密
こちらはヴェネツィア宮殿のお隣(南側)に立つ「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」。実はこの場所はもともとヴェネツィア宮殿の付属施設「ヴェネツィア小宮殿(Palazzetto di Venezia/パラツェット・ディ・ヴェネツィア)」が立っていた場所なのです。1909年、ヴェネツィア広場周辺の再開発の一環で小宮殿は現在、ヴェネツィア宮殿の南側へドッキング。昔の写真や絵を見る機会があれば、是非、当時のヴェネツィア小宮殿の様子もチェックしてみてください。
入口上のバルコニーにまつわる歴史
ヴェネツィア広場に面した出入口から中へ入る際、是非チェックしておきたいのが、出入口の真上に設けられたバルコニーです。実はここは、ベニート・ムッソリーニ(イタリアの有名なファシズム指導者)が世界大戦中、歴史に残る演説を何度も行った場所なんです。教科書に載っている白黒写真で「この場所を見たことがある!」という方も多いのではないでしょうか⁉宮殿の中に入る時間がない方も、せっかくなので、ぜひ写真に収めておきましょう。
エキゾチックな中庭
車の往来が激しく、なんだか落ち着かない場所に立っているヴェネツィア宮殿ですが、一歩敷地内に入っただけで、一気に宮殿らしい優雅な雰囲気に包まれます。ここはヴェネツィア広場に面した出入口を抜けてスグのところにある中庭(Cortile/コルティーレ)。ヤシの木がエキゾチックな雰囲気。周囲を囲む建物を構成する美しいアーチは、コロッセオやマルケッルス劇場からヒントを得て整えられました。
絢爛豪華な広間の数々
こちらはヴェネツィア宮殿の内部の様子。ムッソリーニが1929年より執務室として使っていた「世界地図の間(Sala del mappamondo/サラ・デル・マッパモンド)」です。館内にはいくつもの有名な広間があり、いずれもちょっとずつ雰囲気が異なる点が見どころ。博物館としての顔も持っている為、部屋によっては貴重な絵画や彫刻作品も一緒に楽しむことが出来ます。
ヴェネツィア宮殿 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Prosciutteria Cantina dei Papi
「プロシュッテリア・カンティーナ・デイ・パピ」は、ヴェネツィア宮殿から約1キロ(徒歩15分前後)の所にあるレストラン。ローマ市内にいくつか店舗展開しているのですが”プロシュッテリア(ハム専門店)”の名を冠しているだけあって、写真のようなプロシュット(生ハム、ハム)の盛り合わせが絶品です。ローマだけでなくイタリア各地の有名なプロシュットを一気に楽しめるので、イタリア旅行のおさらいにも◎
ヴェネツィア宮殿 ワンポイントアドバイス
「ヴェネツィア宮殿の周りの建物たち」
ヴェネツィア広場を挟んで、ヴェネツィア宮殿のお向かい(東側)に立つ、そっくりな建物。ここは、伊最大の保険会社「ゼネラリ保険」の社屋(Palazzo delle Assicurazioni Generali/パラッツォ・デッレ・アッシクラツィオーニ・ジェネラーリ)です。広場の北側には、ナポレオンのお母さまが住んでいた「パラッツォ・ボナパルテ(Palazzo Bonaparte)」も…(南側は先述の通り)。ヴェネツィア広場を見学する際は、是非美しい建物群もお見逃しなく!
ヴェネツィア宮殿での注意点
- 交通量の多い場所に建っているので、交通安全に留意しましょう。
- 館内見学(ヴェネツィア宮殿国立博物館への入場料)は有料(12ユーロ)です。
- 中庭までの見学は無料です。
ヴェネツィア宮殿は中庭までは見学無料。館内に入る場合のみ、入場料がかかります。開館時間や入館方法(自由見学の可否etc)は頻繁に変化しているので、最新情報をHPや現地で収集した上で、おでかけください。
まとめ
ヴェネツィア宮殿は(外から見ても大変美しいお屋敷ですが)中に入ると想像以上に絢爛豪華!外の喧騒を忘れさせてくれる上品なムードがそこかしこに漂っていて、ローマの騒がしさにちょっぴり疲れた時などには、癒しのひとときを提供してくれます。特にいくつも連なる広間は、壁の装飾や天井画が見事なので必見。是非少しでも時間があれば、中まで見学しに行ってみてください!
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