丘の上にあるロマンチックな場所。ローマ、ファルネジアーニ庭園
ファルネジアーニ庭園 に行ってきました!
ローマを構成する7つの丘の一つ、パラティーノの丘の上にあるファルネジアーニ庭園(ファルネーゼ庭園) 。16世紀に貴族、ファルネーゼ家か整えた美しい風景に会いに行ってきました。
ファルネジアーニ庭園 とは?行くべき理由
- パラティーノの丘の上にある隠れ観光スポットである点。
- 四季折々の表情が楽しめる点。
- 丘の上からのパノラマビューを楽しめる点。
「ファルネジアーニ庭園 (Orti Farnesiani sul Palatino/オルティ・ファルネジアーニ・スル・パラティーノ)」は、ローマにある7つの丘のひとつ、パラティーノの丘に広がる広大な庭園(植物園)です。16世紀に貴族、ファルネーゼ家がその権力を示すべくパラティーノの丘の多くの土地を買い取って整えた壮大な世界。今日でも、一年を通じて様々な表情を私たちに投げかけてくれます。
ファルネジアーニ庭園 魅力とは?
優雅な鳥小屋
ファルネジアーニ庭園の中で最も存在感を放つ建物が「ウッチェリエーレ・ファルネジアーネ(Uccelliere Farnesiane)」です。オーナーである、ファルネーゼ家の邸宅…かと思いきや、ここはなんと鳥小屋(ちなみに”ウッチェリエーレ”は鳥小屋のイタリア語です)!現在中に鳥はいませんが(変わりに彫像が置かれています)金網の様子などが当時、鳥小屋だったことをいまに伝えています。
鳥小屋の下の噴水
ウッチェリエーレ・ファルネジアーネ(ファルネーゼ家の鳥小屋)の下には洞窟のような場所があります。これは「雨の噴水(Fontana della Pioggia/フォンターナ・デッラ・ピオッジャ)」。雨が降ると、洞窟状のアーチ内に施された鍾乳石の先端から、水がぽたぽたと滴り落ち、その音がまるで雨音のようであることから、その名が付きました。
鳥小屋からの眺望①
鳥小屋や噴水の周辺は周りよりも高い位置にあるため、パラティーノの丘ならではのパノラマビューを楽しむことが出来ます。鳥小屋から周辺を見渡した際、真正面(北側)に見えるのが「中世のポーチ(Portico Medievale)」。その手前には、ウェスパシアヌス(1世紀のローマ皇帝)の時代につくられた穀物倉庫(Horrea Vespasiani)の遺跡が見られます。
鳥小屋からの眺望②
こちらは鳥小屋から右手(東側)を見た様子。手前(写真左手)にはサンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂(Basilica di Santa Francesca Romana)の正面口と鐘楼、その隣にはティトゥスの凱旋門(Arco di Tito)、さらに隣にはコロッセオの姿を望むことが出来ます。それぞれ、17世紀、1世紀、1世紀に建てられた建造物。それらを一つの写真に収められるのがパラティーノの丘の魅力であり、ローマならではの魅力ではないでしょうか。
庭園の様子
パノラマビューも見逃せませんが、やはりここに来たからには庭園も見逃せません。16世紀を代表する建築家のジャコモ・バロッツィ・ダ・ヴィニョーラ(Giacomo Barozzi da Vignola)とジローラモ・ライナルディ(Girolamo Rainaldi)によって手掛けられた広大な庭園。鳥小屋の東側に広がる幾何学式庭園では、季節の良い頃には色とりどりのバラが咲き誇ります。
ファルネジアーニ庭園 今日の逸品
Acciughe
「アッチューゲ」はカタクチイワシそのもののこと。いわゆる日本でアンチョビ(カタクチイワシを塩漬けにしたもの)としてよく売られている魚を指します。イタリアでもアッチューゲとアンチョビはほとんど同義で、アッチューゲ入りのピザやパスタを注文すると、日本のものよりもさらに塩辛いアンチョビがたっぷり盛られて出てきます。いつもと違った食べ方をしてみたい方は、写真のようなフライなどもオススメ。
ファルネジアーニ庭園 ワンポイントアドバイス
「パラティーノの丘攻略方法」
ファルネジアーニ庭園のある、パラティーノの丘はそのほとんどが有料エリアとなっています。しかも、販売されているのはコロッセオ、フォロ・ロマーノとのセット券(16ユーロ)のみ(涙)。チケットは3施設いずれのチケット売り場でも購入可能で、最初に利用した時刻から24時間有効ですので、購入のタイミングを事前に計画立てておくことをオススメします。
ファルネジアーニ庭園での注意点
- 庭園内は有料です。
- 広大なエリアなので、はぐれた時のルールなどを決めておきましょう。
- 入場券がセット券のみの販売(上段で説明)である点、ご留意ください。
庭園は、毎日9時半から19時15分迄開いています。最終入場可能時刻は18時15分。チケット売り場も同じ時間に閉まりますのでご注意ください。なお、元旦とクリスマスはお休みです。
まとめ
ファルネジアーニ庭園のあるパラティーノの丘は、フォロ・ロマーノとの入り交ざっているため「ここからがパラティーノの丘です!」といった線引きがなされていません。つまり、パラティーノの丘の入場口から入っても、フォロ・ロマーノの入場口から入ってもほとんど同じように楽しむことが出来るというコトになります。とにかく広いので、体力と相談しつつ…是非、丘の上に広がる素敵な景色を心ゆくまでお楽しみください。
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