素通り厳禁!ローマ、サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会

素通り厳禁!ローマ、サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会|イタリア観光ガイド

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会に行ってきました!

ローマのラティーナ門のすぐ裏にある「サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会」。教会…というより”お堂”のような小さくて可愛らしい建物の秘密をたっぷりとご紹介します。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ラティーナ門とセットで見学できる点。
  2. 有名建築家の作品に触れられる点。
  3. 24時間365日見学オッケーな点。

「サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会(Chiesa di San Giovanni in Oleo/キエーザ・ディ・サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ)」は、ローマの南東方面、郊外との境辺りにある可愛らしい教会です。聖ヨハネ(サン・ジョヴァンニ)に捧げられた教会は、基本的には中を見学することは出来ないのですが、外から見るだけでもうっとりするような、均整の取れた美しさがあります。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会 押さえておくべき魅力とは?

教会の前にある門

まるで博物館のチケット売り場⁉のような、可愛らしいサン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会。目印として大活躍するのが、教会の目の前に立っている「ラティーナ門(Porta Latina)」です。かつて敵からの攻撃を防ぐために市内をぐるりと城壁で囲んでいたローマ。ラティーナ門はその壁の出入り口のひとつで、サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会はその壁のすぐ内側に位置します。

こじんまりとした外観

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会は教会…というよりも、どちらかというとお堂(Tempietto/テンピエット)や祈祷所(Oratorio/オラトリオ)、礼拝堂(Cappella/カペッラ)といった雰囲気(実際にそのように呼ばれることも多いです)。現在私たちが見ることの出来る外観は16世紀に建てられたものがベースになっています。

扉の上の碑文

ラティーナ門と反対側に設置された入口の扉の上の碑文には、ブノワ・アダム(Benoît Adam)の指示でこの教会が整えられたことなどが記されています。教会は最初に建てられた約50年後、フランチェスコ・パオルッチ(Francesco Paolucci)枢機卿からの指示で家族用の礼拝堂へと修復開始。この修復作業は、イタリアの有名建築家、フランチェスコ・ボッロミーニ(Francesco Borromini)が担当したことで知られています。

てっぺんにある、可愛らしい十字架

教会の中には残念ながら入ることは出来ません(格子窓越しに覗くことは出来ます)が、外から見るだけでも十分満足感が得られます。特に可愛らしくて気になったのが、ボッロミーニが修復に当たったクーポラ(屋根)部分。てっぺんに付いている十字架の台座の部分がバラに包まれた球体になっているのは、フランチェスコ・パオルッチ枢機卿のご実家の紋章に由来するものです。

もうひとつの入り口の様子

最後はラティーナ門側の入り口扉をご紹介。ボッロミーニが追加したバラ×ヤシの葉の縁取りの下には、キージ家の紋章である6つの山のマークがあります。これはボッロミーニが修復をした時期(1657年頃)のローマ教皇、アレクサンデル7世のご実家がキージ家であることに由来するもの。市内の別の場所にあるサン・ジョヴァンニ・イン・フォンテ洗礼堂(Battistero Lateranense di San Giovanni in Fonte)でもボッロミーニは同年、同じ装飾を施したことで知られています。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会 是非食べてほしい逸品

Gelateria dei Gracchi

「ジェラテリア・デイ・グラッキ」は。ローマ市内に複数店舗構えるジェラート専門店。とにかくフレーバーの種類が多く、チョコレート系のフレーバーなどはごろっとナッツやチョコチップが入っているので食べ応えもアリ。結構混んでいることが多いのですがサクサク列が進むので気になる方は是非並んででも食べてみてください。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会 ワンポイントアドバイス

「”オレオ”とは」
教会の名前の中にある”オレオ”の文字。なんだか美味しそう⁉ですが、実はこれは「油」を意味するイタリア語。教会のシンボルである聖ヨハネ(San Giovanni Evangelista/サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ)は伝説によると、西暦92年、反カトリック派の人々から沸騰した油の入った壺の中に入れられる苦しみを受けたそう。このことにちなんで、教会の名前の中に「油」の文字が含まれています。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会 での注意点

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会観光での注意点
  1. 特別な場合を除いて館内に入ることは出来ません。
  2. 外からの見学はいつでも可能です。
  3. すぐ近くに地下鉄の駅がないのでご注意ください。

サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会は団体ツアーなどでは中を見学できる場合もありますが、基本的には外からのみの見学となります。中が気になる!という方はHPや動画等でチェック!

まとめ

なおサン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会から一番近い地下鉄の駅は「レ・ディ・ローマ(Re di Roma)駅」。そこから徒歩約15分で教会に着きます。周辺にも有名な観光スポットがたくさんあるので楽しみながら巡れるハズ。詳細を知らないと、うっかり素通りしてしまいそうな観光スポットですが、実は豊かな歴史や文化を持っていますので、是非立ち寄ってみてください。

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