色合いが素敵。ローマ、サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会に行ってきました!
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会はローマのテヴェレ川近くにある可愛らしい教会。個人旅行の場合、館内に入るのはちょっと難易度が高い為、外観や周辺の見どころを中心にご紹介します!
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会とは?絶対行くべき理由
- 可愛らしい色合いの空間を写真に収められる点。
- ロココ様式の優美な教会を愛でることが出来る点。
- 下町の中に漂う優雅な雰囲気を楽しめる点。
「サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会(Chiesa di Santa Maria della Quercia/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ)」は、ローマの中心部を流れるテヴェレ川の近くにある小さな教会。教会のあるクエルチャ広場自体が、のどかで美しく、ローマの下町にいながら優雅な雰囲気を楽しむことが出来ます。
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会 押さえておくべき魅力とは?
教会のあるクエルチャ広場
「クエルチャ広場(Piazza della Quercia/ピアッツァ・デッラ・クエルチャ)」の”クエルチャ”は、イタリア語で”樫の木”を意味します。確かに広場の真ん中にはどーん!と一本の立派な樫の木が!この木があった点や、教会が街の人たちの手に譲られた時のローマ教皇、ユリウス2世ご実家、デッラ・ローヴェレ家の紋章が樫の木だったことから、”樫の木広場(クエルチャ広場)”と命名されました。
優しい色合いと曲線が美しい教会の外観
広場の、絶妙なアクセントとなっているサンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会。現在私たちが見ることの出来る外観は、フィリッポ・ラグッツィーニ(Filippo Raguzzini)が整えたものとなります。彼は、ローマではサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会(Basilica di Santa Maria sopra Minerva)などの外観も担当している建築家で、1727年から改修作業がスタート。別の人に引き継がれた後、1731年に完成しました。
扉上にあしらわれた、紋章
教会の扉の上には4つの小さなマークがあしらわれています。これらは、この教会にまつわる重要人物たちの紋章。下段左から枢機卿の紋章、ローマ教皇ピウス9世の紋章(19世紀の改修時のローマ教皇)、ジャコモ・ピッコロミニ枢機卿の紋章(19世紀の改修時の枢機卿)。そして上に1つだけあるのは2001年にこの教会で叙任されたフランチェスコ・ポンペッダ枢機卿の紋章です。
教会の横にある壁画
教会の正面右手にある、ペールブルーの上品な外観が目を引く建物。壁にある聖母マリアとイエスさまのレリーフが目を引きます。2人のうしろには茂みのような風景も…。これは樫の木を表現しており、レリーフは「樫の木の聖母(Madonna della Quercia)」の名で親しまれています。レリーフは建物の別の壁にも等間隔であしらわれていますのでお見逃しなく。
教会の真正面に建つ宮殿
クエルチャ広場は真ん中に1本、細い道が走っていますが、すぐお隣のカーポ・ディ・フェッロ広場と、ほぼ合体したつくりになっています。2つの広場の真ん中(教会の真正面)に建つのがミッシーニ・オッソリ宮(Palazzo Missini Ossoli)。正面口もゴージャスで見ごたえがありますが、反対側にまわると可愛らしい噴水、その上に日時計の壁画があり、こちらもなかなかの見ごたえです。
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会 是非食べてほしい逸品
Centopelle
「チェントペッレ」は日本でいう”センマイ(牛の3番目の胃)”のこと。日本ではヒダが千枚重なっているようにみえることからこの名が付きましたが、イタリア語版は”百枚の皮(ヒダ)”という意味を持っており、なかなか興味深いです。ローマではハチノス(牛の2番目の胃)こと「トリッパ」を使った料理が有名ですが、機会があれば是非チェントペッレにもチャレンジしてみてください。
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会ワンポイントアドバイス
「ユリウス9世とシスティーナ礼拝堂」
”クエルチャ”の由来となった人物、デッラ・ローヴェレ家出身のローマ教皇ユリウス9世。彼は巨匠ミケランジェロに、システィーナ礼拝堂の建設を指示した教皇としても有名です。システィーナ礼拝堂の名物天井画や壁画の中にも”樫の木”や”樫の実”がたっくさん!ヴァチカンへも足を延ばすご予定の方は、事前にどこに樫のモチーフがあるかチェックした上でご覧になると、より楽しめるかもしれません。
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会観光での注意点
- 月曜から金曜の9時から12時迄開いています。
- 館内の見学はグループでの申し込みが必要です。
- 入場無料です。
サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会は私が来訪した際は、グループ単位で事前に予約申し込みした上で見学するシステムを取っていました。中に入りたい!と言う方は行く前に公式HP等で来館方法をご確認ください。
まとめ
なお、私は以前サンタ・マリア・デッラ・クエルチャ教会の館内の様子をテレビで拝見したことがあるのですが、色とりどりの大理石と、ドーム屋根がとても美しく心惹かれました。主祭壇に飾られている聖母子像も、ゴールドの樫の木のフレームで縁取られており、とても綺麗です。公式HPにフォトギャラリーがあるので、もし館内にご興味がある方はチェックしてみてください。
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