フィレンツェの名家×名家のコラボ、メディチ・リッカルディ宮殿

メディチ・リッカルディ宮殿に行ってきました!

フィレンツェのカミッロ・カヴール通り(Via Camillo Cavour)に立つメディチ・リッカルディ宮殿(リッカルディ宮)は、館内の一部が一般公開されており、私たち観光客でも見学することが出来ます。

メディチ・リッカルディ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 外観だけでなく、館内の一部も見学可能な点。
  2. フィレンツェの誇る名門貴族の歴史の一端に触れられる点。
  3. 市街地で開放感あふれる回廊や中庭を見学できる点。

「メディチ・リッカルディ宮殿(Palazzo Medici Riccardi /パラッツォ・メディチ・リッカルディ)」は、フィレンツェの街中に立つお屋敷。イタリアが誇る貴族、メディチ家やリッカルディ家によって所有されていた建物は、外観は質素なのですが、一歩中に足を踏み入れると贅沢な空間が広がっており、かつてのフィレンツェ出身の貴族たちの絶大な権力を思い知らされます。

メディチ・リッカルディ宮殿 押さえておくべき魅力とは?

武骨な印象の外観

1446年から1464年にかけて”ミケロッツォ・ディ・バルトロメオ(Michelozzo di Bartolommeo)”によって整えられたメディチ・リッカルディ宮殿。有名貴族のお屋敷にしては、少々華やかさには欠ける外観なのですが…間近で見ると、下の方はブニャート(Bugnato,切石の一種)が丁寧に積まれており、上にあしらわれた窓の縁取りにはリッカルディ家の紋章などもあって、上品かつ細やかなつくりになっています。

Cortile

カミッロ・カヴール通りにある入口を抜けると、まもなく”中庭(コルティーレ)”がお目見えします。他の貴族からの妬みなどを遠ざけるため、あえて質素に仕上げたといわれる外観に比べ、中庭はかなり華やかな印象。イオニア式(てっぺんに双眼鏡のような装飾がある柱)の美しい円柱や、オルペウス(ギリシャ神話に登場する人物の一人)の像がトレードマークです。

Giardino

宮殿の中には回廊の他に、大きな”庭園(ジャルディーノ)”も設けられています。突き当たりにあるリッカルディ家のヘラクレス(Ercole riccardiano)の噴水がトレードマーク。フィレンツェ史の中で最も偉大な人物のひとり、あの、ロレンツォ・デ・メディチ(Lorenzo de’ Medici)の結婚式も行われたという由緒正しき場所です。

Galleria

館内で最も見ごたえがあるのが、ルカ・ジョルダーノ(Luca Giordano)によって1685年に整えられた”ガレリア(お屋敷の中にある通路のような所)”です。中でも圧倒的なオーラを放つ天井画は、全体としてはメディチ家の栄光にまつわる物語や神話の世界がテーマなのですが、実は色々なモチーフがパッチワークのように点在して1つの絵になっているという、大変ユニークなものです。

館内に広がる居住エリア

メディチ家が整え、その後、リッカルディ家やロレーヌ家によって受け継がれてきたメディチ・リッカルディ宮殿ですが、19世紀後半には売却され、現在はフィレンツェの所有物となっています。こちらは元々はメディチ家が15世紀に整えた居住エリアでしたが、現在はイタリア共和国大統領がフィレンツェに来た時の滞在先として使用されています。

メディチ・リッカルディ宮殿 是非食べてほしい逸品

Gelatarium

「ジェラタリウム」はメディチ・リッカルディ宮殿のすぐお隣にあるジェラート専門店。二階建てになっていて、なんと店内のいたるところにブランコが設置されているんです!室内にいながらまるで、高原でピクニックを楽しんでいるような気分になれる不思議なお店。ジェラートはトッピングの種類が豊富なので是非”映える”ジェラートづくりを楽しんでみてください。

メディチ・リッカルディ宮殿 ワンポイントアドバイス

「ガレリアの中央に描かれたメディチ家の重鎮たち」
ガレリアの天井画に描かれたたくさんの物語。その中で中央を飾るのが、メディチ家の人々の姿です。擬人化された木星(てっぺんにいる人物)の下には、コジモ3世・デ・メディチ(黒髪の人物)。その両側には、息子のジャン・ガストーネ(白馬に乗っている左の人物)とフェルディナンド1世・デ・メディチ(白馬に乗っている右の人物)が見られます。

メディチ・リッカルディ宮殿での注意点 押さえておくべき事項3選

メディチ・リッカルディ宮殿での注意点
  1. 木曜から火曜の9時から19時迄開いています。
  2. チケット売り場は閉館時刻の30分前に閉まります。
  3. 入場料は7ユーロです。

メディチ・リッカルディ宮殿は毎週水曜日はお休み。館内は中庭までは無料で見学可能ですが、その先は有料エリアになっています。ガレリア等をご鑑賞されたい方はご留意ください。

まとめ

今回はメディチ・リッカルディ宮殿の建物自体の魅力を主にご紹介しましたが、展示されている芸術作品たちも、フィレンツェの誇る宝物ばかりで見ごたえアリ!一般入場チケットは7ユーロ。特別展示とのセット券は10ユーロで販売されていて、1時間半ほどで見て回れる広さですので、時間がある方は是非館内の芸術作品もじっくり鑑賞してみてください。

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