ピサの誇る、世界遺産。カンポサントは想像以上に満足度が高い!
カンポサントに行ってきました!
イタリアの観光スポットとしておなじみのピサの斜塔。そのすぐ傍に控える墓所が「カンポサント」です。何を隠そう、れっきとした世界遺産。一体どのような場所なのか⁉見どころを5つ厳選して、ご紹介します。
カンポサントとは?絶対行くべき理由ベスト3
- ピサの街で最も権威ある墓所である点。
- イタリア世界遺産のひとつである点。
- ピサの斜塔やドゥオーモとセットで観光出来る点。
「カンポサント(Camposanto)」は、ピサの街の中心部に位置する巨大な墓所。ピサの斜塔やピサ大聖堂(ドゥオーモ)と合わせて世界遺産に指定されており、セットで観光しやすい点も魅力です。「墓所」と聞くと「せっかくのイタリア旅行なのに…」と、嫌煙してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、カトリックにおける墓所はとても聖なる場所。教会などに引けを取らないくらい、美しい世界を堪能することが出来ます。
カンポサント 押さえておくべき魅力とは?
均整のとれた佇まい
1277年からジョヴァンニ・ディ・シモーネ(Giovanni di simone)指揮のもと、建設がスタートしたカンポサント。1203年の、第四回十字軍遠征の際に、ピサの人たちがゴルゴダの丘(イエスさまが処刑された場所)の土を船で運んできたことがきっかけで、建てられたといわれています(それ以外にピサ周辺に点在していた石棺をひとところに集める目的などもあったそう)。均整のとれた館内にはご覧の通り、たくさんの石棺が並んでいます。
緑豊かな聖なる中庭
カンポサントの名前は「聖なる(サント)」「野原(カンポ)」というイタリア語に由来しています。館内で最も聖なる場所にあたるのがこちらの中庭。芝生部分を構成する土が、ゴルゴダの丘から持ち帰ったもので、重要な人物はこの下に眠っています。ちなみに、突き当たりに見えるドーム屋根は、ポッツォ礼拝堂(Cappella Dal Pozzo)のもの。一緒に写真に収めると、とても美しい一枚となります。
偉人たちの墓所①
中庭の周りにも偉人達の霊廟がたくさん並んでいます。こちらはフィボナッチ数列でおなじみの、イタリアが誇る、世界的に有名な数学者、レオナルド・フィボナッチ(Leonardo Fibonacci)のお墓です。彼の生涯についてはあまり詳しいことはわかっていませんが、ここ、ピサで商人の子として生まれ、ピサ周辺で亡くなったといわれており、19世紀に霊廟としてこちらのモニュメントが設置されました。
偉人たちの墓所②
こちらの美しい女性の像はイタリアの学者、オッタヴィアーノ・ファブリツィオ・モソッティ(Ottaviano Fabrizio Mossotti)の霊廟。トスカーナ州で活躍した彫刻家、ジョヴァンニ・デュプレ(Giovanni Duprè)が1867年に手掛けたもので、悩まし気な女性の表情もあいまって、大変人気があります。台座にはオッタヴィアーノの横顔も刻まれているので、お見逃しなく。
館内で最も有名なフレスコ画
館内で最も有名な作品が、ブオナミーコ・ブファルマッコ(Buonamico Buffalmacco)のフレスコ画の超大作「死の勝利(Trinfo della Morte)」 です。「死の勝利」は、いわゆる日本の「もののあはれ」のような、無常観をテーマにした作品。見れば見るほど、恐ろしい風景が続きますが、14世紀前半に描かれたフレスコ画が、ここまで綺麗に残っているのは極めて稀ですので、じっくりとご覧ください。
カンポサント 是非食べてほしい逸品
Bordatino
「ボルダティーノ」は、ピサのあるトスカーナ州周辺でよく食べられるミネストローネスープ。インゲン豆やケール(黒キャベツ)が入っているのがお決まりで、最後、トウモロコシ粉でとろみをつけていただきます。夏は結構気温が高くなる一方、冬場はかなり冷え込むことの多いトスカーナ州(ピサ)。もし秋から春先にピサを観光予定の方は、ボルダティーノで体の芯からポカポカになってください。
カンポサント ワンポイントアドバイス
「チケット関係エトセトラ」
カンポサントのみの入場チケットは5ユーロ。それ以外に同じ敷地内にある「サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)」「ドゥオーモ付属博物館(Museo dell’Opera dell Duomo)」「シノピエ美術館(Museo delle Sinopie)」とのセット券もあり、「+1ユーロ」で1施設ずつ追加することが出来ます。
カンポサントでの注意点
- 12月と1月は10時から17時迄開いています。
- 11月と2月は9時40分から17時40分迄開いています。
- 3月は9時から18時迄開いています。
4月から9月は8時から20時迄、10月は9時から19時迄開いています。一年を通じてそこまでごった返すことはありませんが、季節の良い頃は出来たら早めに行った方がゆっくりと館内を巡ることが出来るでしょう。
まとめ
ちなみに、ピサの斜塔は入場料18ユーロで、事前予約必須。一方、ピサ大聖堂は無料で見学可能ですが、その分入場制限がかかるほど大混雑することがしばしばあります。いずれにせよ朝一が、一番空いているのでオススメ。是非、見学する順番を事前に計画立てて、ピサの誇る一大世界遺産を、効率よく巡りましょう。すべて巡ると、さらにピサの世界遺産「ピサのドゥオモ広場」の一体感を感じることが出来ます。
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