名画に触れてエナジーチャージ！フィレンツェ、パラティーナ美術館

パラティーナ美術館に行ってきました！

フィレンツェの人気観光スポット、ピッティ宮殿。現在宮殿の一部は美術館として私たち一般客に開放されており、宮殿への入場チケットで中に入ることができます。早速行ってみましょう♪

パラティーナ美術館とは？絶対行くべき理由ベスト３

「パラティーナ美術館（Galleria Palatina/ガレリア・パラティーナ）」はイタリアの人気都市、フィレンツェにある美術館のひとつ。お屋敷の一部が美術館として開放されており、中には世界的に有名なイタリアの芸術家たちの傑作が、山のように所蔵されています。イタリア絵画ファンの方は絶対行くべき！そうでない方も、イタリアの美を知るきっかけとして、是非足を運んでみてください。

パラティーナ美術館 押さえておくべき魅力とは？

「ラファエロの名画」

パラティーナ美術館といえば世界的に有名な、イタリア人画家ラファエロの名画がたくさん所蔵されていることで有名。「小椅子の聖母（Madonna della Seggiola）」（写真）は、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？宗教を題材とした作品なのですが、異教徒であっても、美しい人間愛をテーマとした絵画として、十分感動することができる傑作です。これだけはお見逃しなく。

「ティツィアーノの代表作」

ラファエロに負けず劣らず、世界的に有名な画家ティツィアーノ。聖書の中の登場人物「マグダラのマリア」にまつわる絵画を何枚か残している彼ですが、そのうちの1枚「悔悛するマグダラのマリア（Magdalena penitente）」は、ここ、パラティーナ美術館にて鑑賞することができます。ティツィアーノはヨーロッパ旅行中、特にヴェネツィアを観光される方は、目にする機会が多いかと思います。是非、これをきっかけに名前を憶えておきましょう♪

見応えたっぷりの「展示室」

パラティーナ美術館は展示室自体も見応えがあります。こちらは「ジュピターの部屋（Sala di Giove）」の天井画。部屋はそれぞれの名前にちなんだ雰囲気作りがされており、このジュピターの間では空いっぱいに、ジュピターが登場する神話のストーリーが描かれています。まるで屋外にいるような晴れやかな気持ちにさせてくれる1枚。地上にはラファエロの傑作「ヴェールを被る婦人の肖像（La Velata）」もあるのでこちらもお見逃しなく。

「カラヴァッジォの絵画」

館内にはもうひとつ、ジュピターの名を冠した部屋（Sala dell’educazione di Giove）があり、こちらには巨匠カラヴァッジォの作品が展示されています。タイトルは「眠るアモル（Amorino dormiente）」。本人が描いたものなのか、いまだに異議を唱える人もいるようなのですが、どこまでも写実的な描写、暗闇から浮き上がるような表現方法は、圧倒的な存在感を放っています。

彫刻たちの「競演」

パラティーナ美術館には美しい彫刻たちもたくさん展示されています。こちらはイタリアが誇る有名彫刻家アントニオ・カノ―ヴァの「Venere italica」。悩まし気な表情、曲線美がとにかく圧倒的なオーラがあり、壁中に並ぶたくさんの名画の中にあっても、ひと際存在感を放っています。館内の「ヴィーナスの間（Sala di venere）」にてご覧いただけますのでお見逃しなく。

パラティーナ美術館 是非食べてほしい逸品

Cantuccio(Cantucci)

「カントゥッチョ（複：カントゥッチ）」は日本で「ビスコッティ」の名で売られているイタリア菓子。イタリアでは歌のことを「カンターレ」と言いますが、カントゥッチョの名前は、ここからきており、食べた時の音がまるで歌のようである点から、この名前が付きました。ビスコッティ自体はイタリア全土で親しまれていますが、フィレンツェのあるトスカーナ地方では「カントゥッチョ」という独特の呼び方をします。是非「Cantuccio(Cantucci)」の文字入りのものを探してみてください。

パラティーナ美術館ワンポイントアドバイス

「ピッティ宮殿を構成する5施設」
パラティーナ美術館は、ピッティ宮殿という広大なお屋敷の1区画にあります。お屋敷の中はこれ以外に以下の施設があり、同じチケットで入場可能です。

「近代美術館（Galleria d’Arte Moderna）」「トスカーナ大公の宝物館（Tesoro dei Granduchi）」「衣装博物館（Museo della Moda e del Costume）」「王と皇帝の住居区（Appartamenti Imperiali e Reali）」

パラティーナ美術館観光での注意点

チケットは10ユーロ。1枚でピッティ宮殿周辺の5施設（前項で解説）全てに入ることが出来ます。月曜休館。また、最終入場は閉館1時間前となりますのでご注意ください。

まとめ

フィレンツェはとにかく大小さまざまな美術館があります。初めてフィレンツェを訪れる際は、やはりウフィツィ美術館＆アカデミア美術館が鉄板。それらを見て回った上で、ラファエロの魅力にとりつかれた方は、是非その足でパラティーナ美術館に足を運んでみてください。宮殿自体も観光スポットとしての魅力満載。1か所で様々な種類の驚きと感動に出会えます。