ヨーロッパ通には行って欲しい!ボローニャ、サン・ドメニコ教会
サン・ドメニコ教会に行ってきました!
イタリアじゅうの美味しいものが集まる「美食の街」として有名なボローニャ。ここではレストラン巡りの合間に、是非立ち寄って欲しい、歴史ある、サン・ドメニコ教会(サン・ドメニコ聖堂)について、ご紹介します♪
サン・ドメニコ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 聖ドメニコが眠る教会である点。
- 市街地にあり、徒歩で観光可能である点。
- 観光客でごった返していない点。
「サン・ドメニコ教会(Basilica di San Domenico/バジリカ・ディ・サン・ドメニコ)」はドメニコ会(カトリックの修道会という団体の中の1つ)の創始者、聖ドメニコ(ドメニコ・ディ・グズマン)が眠る教会。ボローニャきっての観光スポット「2つの塔(Due torri)」等のある街の中心部から歩いて10分ほどのところにあります。中心街から少しハズれた場所にある為、観光客もやや少なくて◎ゆっくり見学することができるでしょう。
サン・ドメニコ教会 押さえておくべき魅力とは?
質素な外観と、聖ドメニコのモザイク画
サン・ドメニコ教会の外観は極めて質素。完全なる清貧を重んじた、ドメニコ会ならではの独特のオーラを感じます。そんな中でポイントになっているのが、扉の上に飾られたドメニコ会創始者、聖ドメニコのモザイク画と、その上を飾る可愛らしい丸窓(バラ窓)。いずれも19世紀に入ってから修復されたものですが、バラ窓は、1240年の教会設立当時から、既に設置されていたそうです。
注釈学派たちのお墓
サン・ドメニコ教会のすぐ隣に目をやると、ガゼボ(東屋)のような不思議な形の建物があります。教会本体とは対照的な、白×グリーンのエレガントな雰囲気。これは、地元ボローニャの法学者、ロランディーノ・デ・パッサッジェーリのお墓なのだそう。ボローニャの教会法についての注釈学派たちのお墓は同じような仕様になっており、ボローニャ市内には似たような建物がいくつかあります。
聖ドメニコと聖母マリアの塔
ロランディーノ・デ・パッサッジェーリのお墓(伊:La tomba di Rolandino de’ Passaggeri)の前後には2つの円柱型のモニュメント(塔)があります。1つは先ほどご紹介した聖ドメニコのモニュメント。もう一方は、ロザリオを持った聖母マリアのモニュメントで、1632年に、長らく街を苦しめた、ペストが終息したことを記念し、建てられました。
開放感のある白の中央祭壇
サン・ドメニコ教会は内部も天井が高くて開放的。すっきりとした印象です。1240年にこの教会が完成して以来、ボローニャのサン・ドメニコ教会のつくりは、世界中の他のサン・ドメニコ教会を建てる際のモデルとして影響を与えたそう。もし、イタリアやヨーロッパ周遊中に、同名の教会を訪れる機会があれば、内部の様子を比べてみても興味深いかもしれません。
聖ドメニコの遺骨
私たち日本人でも知っているほど有名な、カトリックのドメニコ会(ドミニコ会)ですが、創始者の聖ドメニコの亡骸はここ、ボローニャのサン・ドメニコ教会にあります。場所は入って右手にあるサン・ドメニコ礼拝堂(Cappella di san Domenico)の中央。棺自体も大変見応えのあるもので、あの、ミケランジェロも一部制作に携わっています。
サン・ドメニコ教会 是非食べてほしい逸品
Tigella
「ティジェッラ(複数形の”ティジェッレ”の名で売られていることもあります)」は簡単につまめる、ホットサンドのような食べ物。どら焼きサイズの温かいパニーニパンの中に、チーズや生ハム等、様々な具を入れて頂きます。レストランではパンだけ出されて、手巻き寿司の要領で、テーブルにあるサラミやチーズなどを好き勝手挟んで食べることもしばしば。美味しくて楽しい郷土料理です。
サン・ドメニコ教会 ワンポイントアドバイス
「駅から少し離れています」
サン・ドメニコ教会はボローニャ駅(Bologna Centrale)から歩いて30分ほど(2キロ強)の所にあります。ほぼまっすぐ&道中、中心街が続く為、足に自信がある方は散策がてら歩いて向かうのがオススメ!一方、帰りのことなども考えると体力を温存しておきたい…という方は、タクシーで向かうのが良いでしょう。
サン・ドメニコ教会観光での注意点
- ボローニャは「ボロンニャ」と聞こえます。
- 写真撮影はその時のルールに従いましょう。
- マナーを守って見学しましょう。
サン・ドメニコ教会のある街、ボローニャは現地の人は「ボロンニャ」と発音します。観光ガイドではややマイナーな教会ですが、ドメニコ会やミケランジェロのファンの方などにとってはまさに聖地。写真撮影、ミサのルール等はその時々の教会のルールに従ってください。
まとめ
ボローニャはイタリア有数の大きな教会(サン・ペトローニオ聖堂)や、高い塔(二つの塔)といった、スケール感の大きな建物が多い為、なかなかサン・ドメニコ教会にスポットが当たらない今日この頃…なのですが、ドメニコ会(カトリック)の歴史を学ぶ上でも、ミケランジェロ等イタリアの著名な芸術家の作品を楽しむ上でも欠かせないスポットです。是非、ボローニャに行った際は、足を延ばしてみてください。
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