マントヴァの美が大集合、サン・セバスティアーノ宮殿博物館

マントヴァの美が大集合、サン・セバスティアーノ宮殿博物館|イタリア観光ガイド

サン・セバスティアーノ宮殿博物館に行ってきました!

北イタリアの都市マントヴァ(ロンバルディア州)。駅前から続く目抜き通り沿いにある「サン・セバスティアーノ宮殿博物館」は荒天時の観光スポットとしてももってこいのオススメスポットです。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. マントヴァゆかりの美が一堂に会している点。
  2. 駅から徒歩圏内である点。
  3. 多岐にわたる美術品が展示されている点。

北イタリアのマントヴァにある「サン・セバスティアーノ宮殿博物館(Museo della Città di Palazzo San Sebastiano/ムゼオ・デッラ・チッタ・ディ・パラッツォ・サン・セバスティアーノ)」は、元々宮殿だった場所を利用して、2005年にオープンした博物館。マントヴァにゆかりのある美術品を中心に彫刻、絵画等々多岐にわたる「美」を愛でることが出来ます。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館 押さえておくべき魅力とは?

目印となるサン・セバスティアーノ教会

1506年から2年の歳月をかけて、時の権力者、フランチェスコ2世・ゴンザーガ(Francesco II Gonzaga)の指示で建てられたサン・セバスティアーノ宮殿(Palazzo San Sebastiano)。建物そのものは一見宮殿っぽくない⁉見た目なので、うっかり通り過ぎてしまう方もいらっしゃるかも…。対面にあるサン・セバスティアーノ教会(Tempio di San Sebastiano,写真ご参照)が道しるべ。サン・セバスティアーノ宮殿の名前も、この教会に由来しています。

館内のハイライト、マンテーニャの絵画たち

館内で最も重要なのは、マンテーニャ(Mantegna)の「シーザーの勝利(Trionfi di Cesare)」という9枚の絵画。残念ながら本物は、1629年にイングランド王チャールズ1世に買われたまま、現在もハンプトン・コート宮殿(イギリス)にて所蔵されているのですが、レプリカは健在。レプリカとはいえ、サン・セバスティアーノ宮殿博物館のシンボル的存在ですので、是非じっくりと鑑賞していってください。

Cupido dormiente con due serpenti

「2匹の蛇と眠る天使(クピド・ドルミエンテ・コン・ドゥエ・セルペンティ)」は博物館の人気者。16世紀に大理石で制作され、長らくヴェスパシアーノ・ゴンザーガ(Vespasiano Gonzaga)が所有していました。作者不明。制作意図などについても未だ熱い議論が交わされており、謎多き作品として有名ですが、細かいことは抜きにして、天使の艶感や柔らかそうな肌、愛らしい表情は、誰しも目を奪われること請け合いです。

紀元前の貴重なコレクション

大きく8つのエリアに分かれている館内。こちらは「古代文化(Il culto dell’antico)」にまつわるコーナーで、紀元前に制作されたグリフォン(Grifo,鷲の上半身とライオンの下半身を持った伝説の生き物)やヴィルギリウスの王座(Trono di Virgilio)などが有名です。特に後者は、紀元前2世紀に遡る貴重な作品ですのでお見逃しなく。

マントヴァならではの絵画作品たち

こちらはマントヴァの画家、アントニオ・ルッゲリ(Antonio ruggeri)が描いた「勝利の聖母(Madonna della Vittoria,1797)」。マントヴァの画家たちの絵が一堂に会する「マントヴァの絵(Pittura a mantova)」のコーナーに飾られており、室内の多くの作品が、マンテーニャの影響を多分に受けた画家たちによるものになっています。この博物館ならではの展示コーナーですので、こちらも見逃せません。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館 是非食べてほしい逸品

Luccio in Salsa

「ルッチョ(Luccio)」は日本でいう”かます”にあたる魚。周りに海がないマントヴァでは貴重な川魚で、特に「ルッチョ・イン・サルサ」という特製ソース(サルサ)と合わせた料理が定番です。ソースはお店によって微妙に異なる為、お店ごとの違いを楽しむのもオツ。さっぱりとしているので、お肉やピザ、パスタ料理にちょっと疲れてしまった時にも最適。是非食べてみて下さい。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館 ワンポイントアドバイス

「セットで訪れたい”テ離宮”」
サン・セバスティアーノ宮殿博物館のチケットはセット券のみの販売。1枚のチケットでサン・セバスティアーノ教会およびテ離宮(Palazzo Te/パラッツォ・テ,ゴンザーガ家の離宮)にも入ることが出来ます。特にテ離宮はサン・セバスティアーノ宮殿博物館よりも宮殿らしさ満点の場所で、行けば感動すること間違いなし。是非セットで訪ねてみてください。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館での注意点

サン・セバスティアーノ宮殿博物館での注意点
  1. 冬季は13時から18時半(月曜)9時から18時半(火曜~日曜)が営業時間です。
  2. 夏季は13時から18時半(月曜)9時から18時半(火曜~日曜)が営業時間です。
  3. チケット売り場は閉館時刻の1時間前に閉まります。

サン・セバスティアーノ宮殿博物館はクリスマスはお休み。また月曜日は午後からの営業となりますのでご注意ください(ご参考:テ離宮も同じ営業時間となりますのでご留意ください)。

まとめ

ちなみにサン・セバスティアーノ宮殿博物館からテ離宮までは歩いて約5分。市内には便利な巡回シャトルバスも走っています。巡回シャトルバスは12分毎に運行。「ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)」もしくは「Hotel Rechigi(Via Scuola Grande沿い)」に停留所がありますので、必要に応じて利用してみてください(時期によっては無料で利用することも出来ます)。

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