行ってみて！ミラノ「サンタ・マリア・デル・カルミネ教会」

2020.07.20ロンバルディア州

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会に行ってきました！

ミラノの街の中心部にあるサンタ・マリア・デル・カルミネ教会は、外観と教会内とのギャップが、大変興味深い教会です。果たして、どんなところなのか!?サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の魅力をたっぷりとご紹介します。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

おすすめのポイント

人気の観光エリア（ブレラ地区）にあり巡りやすい点
ブレラ美術館（orスフォルツェスコ城）から簡単に足を延ばせる点
外観と教会内とのギャップが魅力的な点

「サンタ・マリア・デル・カルミネ教会（Chiesa di Santa Maria del Carmine /キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デル・カルミネ）」はミラノ中心部にあるカトリックの教会。ブレラ美術館で有名な”ブレラ地区”にあり、美術館からも歩いて5分足らずで行くことが出来ます。シンプルながらも洗練された外観と、艶やかな教会内とのギャップが魅力。ミラノにある数ある教会の中でも「ゼヒ中に入って欲しい！」教会のひとつです。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会押さえておくべき魅力とは？

オーラ満点の洗練された外観

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の外観は、ミラノの象徴「ドゥオーモ」などと比べると、一見とてもシンプル。しかしその厳かな雰囲気が、抜群の魅力です。現在の正面姿（ファサード）は、18世紀にイタリア人のカルロ・マチャキーニ（Carlo Maciachini）氏によって、ネオ・ゴシックという様式で改築されたもの。特に晴れた日は、イタリアの青い空にこの赤茶色のレンガがとってもよく映えます。

可愛らしいバラ窓

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会にさらに近づくと、中央上を飾る可愛らしい小窓に気付きます。これはヨーロッパの教会で多く見かける「バラ窓（伊：Rosone/ロゾーネ）」というもの。”バラ”といえば、聖母マリアさまの象徴。バラ窓は、特にゴシック様式やネオ・ゴシック様式の建物に多く取り付けられているもので、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会では、このバラ窓がさらに教会内外を、厳かな雰囲気へといざなってくれています。

扉の上を彩るモザイク画

教会の目の前まで行くと、入口の真上に繊細なモザイク画があることがわかります。”小さなお月さま”を意味する「ルネッタ（Lunetta）」と呼ばれる、半月型の部分に施されたモザイクは、マリア様（中央）、天使さま（写真右）。そしてなにより、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の母体である「カルメル会（カトリックの修道会のひとつ）」における重要人物である「シモーネ・ストック（San Simone Stock/聖サイモン・ストック）」が描かれている点が大きな特徴です。

教会内部の艶やかな姿

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会は外はたいへんシンプルですが、屋内がとにかく奥行があって、部屋ごとに異なる魅力に溢れています。特に、礼拝堂のクーポラ（丸屋根）の装飾や壁画、彫刻類は圧巻！写真は入って右手にある礼拝堂で、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会が最初に建てられた当初からあるものだと言われています。二つのクーポラに描かれた天井画や、左右の壁に描かれた壁画をじっくりとご堪能ください。

教会手前に広がる広場

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会は教会前が「サンタ・マリア・デル・カルミネ広場（ピアッツァ・デル・カルミネ/Piazza del Carmine）」という広場になっています。この広場のトレードマークがポーランド人アーティスト”イゴール・ミトライ（Igor Mitoraj）”氏の作品「Il grande toscano」です。イゴール・ミトライさんの作品は身体の一部がごろんと置かれたものが多く、特徴的。イタリアではここ以外に、ピサの斜塔のすぐ横にも同じようなモチーフの彼の作品があります。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会近くの「逸品」

God Save The Food

「ゴッド・セーブ・ザ・フード」はサンタ・マリア・デル・カルミネ教会の目の前にあるカフェレストラン。市内に何店舗かあるのですが、ここ、ブレラ店（Brera）は食事を楽しみながら、教会の絶景を独り占めできる点が魅力です。メニューは一皿1000～1500円程度。ピザやサンドイッチなど気軽に食べられるものが充実しています。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会ワンポイントアドバイス

「イタリア各地にあるサンタ・マリア・デル・カルミネ教会」
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会は、ミラノ以外にもイタリア各地にあります。特にフィレンツェのものが私たち観光客には有名。中心地からは少し離れた場所にあるのですが、ピッティ宮殿から徒歩10分弱でアクセス可能です。シンプルな外観+豪華な内部の組み合わせはミラノ版に通じるものも…！もし興味がある方は合わせてチェックしてみてください。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会観光での注意点

開館時間にご注意を。
教会内では静粛に。
清潔感のある服装で行きましょう。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会は地元の人たちが今も現役で利用している教会です。観光客より信者さんの方が多く来る場所ですので、教会内では節度ある行動を心がけましょう。また開館時間（12～16時は休憩のためクローズしています）にもご注意ください。

まとめ

イタリアの教会は無料で見学出来る所もたくさんあります。ミラノへ初めて来る方には、やはりドゥオーモなどの世界遺産をまずは見て頂きたいですが、2度目、3度目のミラノ旅行の方には、地元の小さな教会もオススメしたい！観光客の少ない静かな空間で、じっくりイタリア文化に触れることができますよ！是非、機会があったら訪れてみてください。