歴史ファンは見逃せない!北イタリア、モンツァ大聖堂

歴史ファンは見逃せない!北イタリア、モンツァ大聖堂|イタリア観光ガイド

モンツァ大聖堂に行ってきました!

ミラノ近郊の街モンツァ。ここにはヨーロッパの歴史ファンの方には見逃せない、ある「有名なお宝」があります。その正体とは…。モンツァ大聖堂の魅力とともに、詳しくご紹介します♪

モンツァ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ミラノから簡単にアクセスできる点。
  2. お宝「ロンバルディアの鉄王冠」がある点。
  3. ため息が出るほど美しい大聖堂の縞模様。

「モンツァ大聖堂(ドゥオーモ・ディ・モンツァ)」は、ミラノから電車で10分ほどのところにあるモンツァという街の中心部にある教会です。モンツァは今でこそ、他の観光都市と比べると若干知名度は劣りますが、イタリア史においてかなり重要な都市。中でもモンツァ大聖堂には、ヨーロッパいち古い王冠ともいわれる「ロンバルディアの鉄王冠」があることで知られています。

モンツァ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?

美しすぎる「縞模様」

モンツァ大聖堂はイタリアの数ある大聖堂の中でも、指折りの美しい外観を誇ります。近年お色直しし、さらにしましま度がアップ!元の大聖堂の色味にさらに近付くことが出来ました。縞模様は、ミラノのドゥオーモでも使われているカンドリア産の白大理石と、ムッソ産の濃色の大理石を組み合わせてつくられた一級品。うっとりするような贅沢な外観を、たっぷりと味わってみてください。

トレードマークの「丸窓」

外観をよく見ると中央付近に大きな丸窓!そしてそこには鳥のような影が見えます。このモニュメントこそが、モンツァ大聖堂の象徴、洗礼者ヨハネ(伊:サン・ジョヴァンニ・バッティスタ)。洗礼者ヨハネを祀るモンツァ大聖堂の正式名称は「Basilica minore di San Giovanni Battista(バジリカ・ミノーレ・ディ・サン・ジョヴァンニ・バッティスタ)」。館内に入る前に、是非、窓に佇む洗礼者ヨハネのチェックもお忘れなく。

街を見守る「鐘楼」

さながらシマウマのような、独特の外観にやや押され気味ですが、モンツァ大聖堂の横にある鐘楼も、モンツァの街の象徴として有名です。高さは約79メートル。(25階建てのビルくらいの高さです)。1606年に完成したもので、ふもとには1616年にオーストリアよりこの地を訪れた、フランチェスコ1世の碑があります。(ちなみにモンツァは当時オーストリア領。この年に、都市としての格を得ました。)

まばゆく輝く「ステンドグラス」

マッテオ・ダ・カンピオーネ(Matteo da Campione)が手掛けた美しい大聖堂の外観。外から見ても、ひと際目を引く、丸窓は中に入って、裏側から見ると、感動二倍!美しいステンドグラスになっていることがわかり、訪れる人の多くが、再び感嘆のため息を漏らしていました。何十枚でも写真に収めたくなるような、繊細な色使いのガラス窓。そこから放たれる光は、見ているだけで心が清らかになります。

お宝「ロンバルディアの鉄王冠」

モンツァ大聖堂が有名たる所以は「ロンバルディアの鉄王冠(Corona Ferrea/コローナ・フェッレア)」を所蔵しているから!王冠のレプリカは館内で鑑賞可能。本物も有料エリアにて鑑賞できますよ!ヨーロッパ史、有名絵画に幾度となく登場するお宝。王冠の材料には、キリストが磔にされた時に使われた釘が使われているとの言い伝えがあり、それらがさらに、王冠の神秘性を高めています。

モンツァ大聖堂 是非食べてほしい逸品

Cassoeula

フランス料理のカスレや、キャセロールにも似た、豚肉と野菜の煮込み料理が「カッスーラ」です(ちなみに語源は全て同じです。)お家でも簡単に作れそうな一品なのですが、レストランで頂くと、店ごとに味や具が異なるので、ついつい頼んでしまう逸品。お腹にもやさしく野菜もたっぷりとれるので、旅行中に体調を整えたい方にももってこいです。

モンツァ大聖堂 ワンポイントアドバイス

「Museo e Tesoro del Duomo di Monza」
モンツァ大聖堂の横には付属博物館(ムゼオ・エ・テゾーロ・デル・ドゥオーモ・ディ・モンツァ)があり、大聖堂の歴史や、関連する品々が展示されています。イタリア語(英語)が多少理解出来た方が楽しめる場所ではありますが、大聖堂の建設の歴史や、美術品等の理解を深めたい方は、是非立ち寄ってみてください。

モンツァ大聖堂観光での注意点

モンツァ大聖堂観光での注意点
  1. 王冠(本物)は写真撮影禁止です。
  2. 王冠(本物)は8ユーロで鑑賞できます。
  3. 付属美術館+王冠のセット券(14ユーロ)もあります。単体だと各8ユーロ。

王冠は現在撮影禁止、館内全体もその時々で撮影のルールが変わるので訪問時の現地での指示に従いましょう。王冠はレプリカは無料で鑑賞できますが、本物は有料エリアに展示してあります。

まとめ

モンツァは「ほぼミラノ」といってもいいくらい、ミラノから簡単にアクセル出来る場所にあります。ベッドタウンならではのほどよいローカル感が、旅情をさらに高めてくれることでしょう。モンツァ大聖堂はご紹介したもの以外にも貴重な宝物がいくつかあります。歴史好きな方は半日ほど時間をとって、是非ゆっくりとご鑑賞ください。

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