絵画の渦に巻き込まれたい!マントヴァ、サンタンドレア聖堂

絵画の渦に巻き込まれたい!マントヴァ、サンタンドレア聖堂|イタリア観光ガイド

サンタンドレア聖堂に行ってきました!

ロンバルディア州の中都市マントヴァにある「サンタンドレア聖堂(サンタンドレア教会)」は、市内で1、2を争う人気の観光スポットです。一体どんなところなのか!?詳しくご紹介します★

サンタンドレア聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. マントヴァきっての人気観光スポットである点。
  2. 絵になる外観にウットリできる点。
  3. 駅から近く、徒歩でまわりやすい点。

北イタリア、ロンバルディア州の中都市マントヴァ。ここはかつてゴンザーガ家という貴族が統治しており、一大勢力を誇っていました。街には当時の栄華の面影がいっぱい。中でも美しい「サンタンドレア聖堂(Basilica di Sant’Andrea/バジリカ・ディ・サンタンドレア)は駅から近く(徒歩約10分)、歩いて巡りやすい観光スポットとして人気。外観が見えた途端、一瞬にして心奪われること請け合いです。

サンタンドレア聖堂 押さえておくべき魅力とは?

凱旋門のような正面口

サンタンドレア聖堂の正面口は、まるで凱旋門をポコっとはめ込んだかのよう!大きなアーチが開放感があって、とても印象的です。現在私たちが見ることの出来る聖堂の建設が始まったのは、1472年。当時、この地を治めていた貴族、ゴンザーガ家の指示で建設がスタートし、幾度かの中断を経て、1732年に完成に至りました。まずは美しく弧を描く入口のアーチをゆっくりと御覧ください。

街を見守る鐘楼

正面左手にある背の高いレンガ造りの鐘楼。一見、別々のもの同士のように見えますが、実はサンタンドレア聖堂の鐘楼(鐘つき堂)です。つくられたのは聖堂本体より前。聖堂が改めて現在の姿につくり替えられる前にこの地にあった、修道院時代の時のものを引き継いでいます。当時流行していたゴシック様式で建てられた鐘楼。現在までマントヴァの街を見守り続けています。

均整の取れた天井の模様

サンタンドレア聖堂の中でひと際印象的なのが天井の模様。日本の格天井のような均整のとれた格子模様がカッコよく、教会全体をキリっと引き締めています。これはイタリアの教会でよく取り入れられる「カッセットーネ(Cassettone)」というスタイルで、教会全体を手掛けたレオン・バッティスタ・アルベルティの傑作のひとつ。入り口のアーチの裏にも施されていますので、中も外もお見逃しなく!

Cappella funeraria di Andrea Mantegna

サンタンドレア聖堂の中にはある有名人物が眠っています。それが「アンドレア・マンテーニャ(Andrea Mantegna)」。イタリアを代表する芸術家の一人で、特にミラノ、マントヴァ等、ロンバルディア州を旅行予定の方は、彼の作品を幾度となく見る機会があるでしょう。教会入って左手スグのところにある礼拝堂兼墓所「カッペッラ・フネラリア・ディ・アンドレア・マンテーニャ」内には彼の2つの傑作「聖家族と洗礼者ヨハネの家族(写真)」「キリストの洗礼」もあります。

美しいクーポラ

サンタンドレア聖堂の裏手へまわると、巨大な丸屋根(クーポラ)があることがわかります。聖堂本体や鐘楼よりもなんとなく新しい雰囲気。これは1732年に追加されたもので、当時の売れっ子芸術家フィリッポ・ユヴァッラ(Filippo Juvarra)による作品で。中の天井画も圧巻で、こちらはジョルジオ・アンセルミ(Giorgio Anselmi)によって描かれました。

サンタンドレア聖堂 是非食べてほしい逸品

Gnocco fritto

ヴェローナ(ヴェネト州)やパルマ(エミリア=ロマーニャ州)といった他州の都市に出る方が近いマントヴァ。料理も両州の郷土料理と一部被っていることがあります。そのひとつが「揚げニョッキ(ニョッコ・フリット)」。もともとはエミリア=ロマーニャ州の郷土料理なのですが、マントヴァでもよく食べられています。風船のようにぷくっと膨らんだニョッキ。塩やオリーブオイル、トマトソースなどと合わせていただきます。

サンタンドレア聖堂ワンポイントアドバイス

「レオン・バッティスタ・アルベルティ(Leon Battista Alberti)」
サンタンドレア聖堂を手掛けたレオン・バッティスタ・アルベルティ。フィレンツェに行ったことのある方はサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の正面口を手掛けた芸術家として、彼の名前を耳にしたことがあるかもしれません。レオン・バッティスタ・アルベルティといえば、レオナルド・ダ・ヴィンチもびっくりの天才。芸術だけでなく、科学、文学、音楽等の才能にも長けており、おまけに運動神経も抜群だったと言われています。

サンタンドレア聖堂観光での注意点

サンタンドレア聖堂での注意点
  1. 12時から15時までお昼休みがあります。
  2. 無料で見学可能です。
  3. 毎日開館しています。

サンタンドレア聖堂は毎日開いており8時から19時まで見学可能。但し12時から15時は休憩時間となります。無料で見学可能ですので、ちょっとでも時間があれば、是非中を覗いてみてください。

まとめ

サンタンドレア聖堂は街一番の大広場、ソルデッロ広場(Piazza Sordello)からも歩いて2-3分のところにあります。館内はご紹介したもの以外にも、特に、美しい絵画がたくさんある点が特長的。一見柱のように見える所も、だまし絵で描かれていたりするので、1つ1つ確認しながら見て回るのも楽しいです。駅からゆっくり歩いて約10分、是非足を運んでみてください。

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