美術館全体が一大アート!ミラノ、アンブロジアーナ絵画館

美術館全体が一大アート!ミラノ、アンブロジアーナ絵画館|イタリア観光ガイド

アンブロジアーナ絵画館に行ってきました!

ミラノで絵画鑑賞と言えば最後の晩餐&ブレラ美術館…だけじゃなーい!ここでは隠れた魅力満載のミラノ、アンブロジアーナ絵画館について、オススメ絵画や見所の数々をご紹介します★

アンブロジアーナ絵画館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 順路が示されているので、わかりやすい点。
  2. 街中にありアクセス抜群な点。
  3. 壁、天井…絵画館全体がアートに溢れている点。

ドゥオーモから歩いて5分ほどのところにある「アンブロジアーナ絵画館(Pinacoteca Ambrosiana/ピナコテカ・アンブロジアーナ)」。ここは1-2時間ほどでまわれる広さの中に、イタリアを代表する芸術家たちの美術作品が多数展示されています。作品が飾られている建物、作品の飾り方自体にもこだわりがあって素敵…★順路も示されているので、初めての方でも地図無しで館内を巡れることと思います。

アンブロジアーナ絵画館 押さえておくべき魅力とは?

Ritratto di musico

「音楽家の肖像(リトラット・ディ・ムージコ)」はレオナルド・ダ・ヴィンチの貴重な作品として、館内でもひときわ多くの人を集めています。レオナルドはイタリア出身の画家ですが、実は現存する絵画はたったの15点前後。しかもその全てがイタリア国内にあるわけではないので、彼の作品を観られる場所は世界でもかなり限られています。レオナルドのファンの方もそうでない方も、せっかくアンブロジアーナ絵画館まで来たら、是非彼の作品をご覧ください。

Cortile degli Spiriti Magni

「偉大な精神の中庭(コルティーレ・デッリ・スピリティ・マンニ)」は、建物の吹き抜け部分(中庭)に当たるスポット。自由に入ることは出来ないものの、上から覗くことが出来ます。彫刻でつくられた偉人(偉大な精神)たちはダンテの神曲の中のワンシーンからインスピレーションを受けたもの。個人的に、同書を読んだことがあった為、目の前でお芝居を観ているかのような興奮を覚えました。

Biblioteca Ambrosiana

アンブロジアーナ絵画館の中には図書館(ビブリオテカ・アンブロジアーナ/アンブロジアーナ図書館)もあります。フェデリーコ・ボッローメオ枢機卿によって1607年に設立された西洋で3番目に古いと言われるもの。残念ながら、現在ある施設は90年代に建て直されたものですが、並べられた蔵書などは、見ているだけで味わい深く、絵画や彫刻作品とはまた違った魅力を感じます。

Sala dell’Esedra

アンブロジアーナ絵画館は絵画や彫刻の飾り方にも多くの工夫が見られます。写真はエセドラの間(サラ・デッル・ェセドラ)。中央奥に見えるかまぼこ型の場所がエセドラという部分で、古代ローマ詩人、ヴェルギリウスの寓話をモチーフにしたモザイク画や螺旋階段、床のタイルなどが側面に飾られた絵画たちをよりいっそう品のあるものへといざなっています。

Ritratto di Napoleone Bonaparte

館内にはレオナルドの他にもラファエロやティツィアーノといったイタリアを代表する画家たちの名画がたくさん飾られています。・・・が、個人的にグッときたのが昔、歴史の教科書で見た、Andrea Appiani(アンドレア・アッピアーニ)の「ナポレオンの肖像画」です。彼はナポレオンをイケメンに描くことに長けた画家のひとり!この肖像画は、ナポレオンがかつてミラノを統治していた頃に描かれました。

アンブロジアーナ絵画館 是非食べてほしい逸品

PECK

「ペック」はアンブロジアーナ絵画館からすぐのところにある、ミラノ発のグルメデパート。日本のデパートにも進出しているので、イタリア土産以外に贈答品等でもらったことのある方もいるかもしれません。海外のスーパーは見ているだけでも楽しい!ペックの店内にはカフェやレストランもあり、お買い物と一緒に、ミラノの定番グルメを食べることもできます。

アンブロジアーナ絵画館ワンポイントアドバイス

「アンブロジアーナとは」
”アンブロジアーナ”とは、ミラノの守護聖人(氏神様のようなもの)聖アンブロージョに基づく名前。12月7日が聖アンブロージョのお祝いの日にあたり、ミラノだけ、学校も会社もお休みになります。ちょうどクリスマスシーズンに当たる為、クリスマスツリーの点灯式等も12月7日に行うのが習わし。もし、この日にミラノへ行く予定の方は、いつもと一味違うミラノを満喫してください♪

アンブロジアーナ絵画館観光での注意点

アンブロジアーナ絵画館観光での注意点
  1. 同じ建物の中に絵画館と図書館があります。
  2. 図書館は月曜~金曜、9時~17時迄開館しています。
  3. 絵画館は、火曜~日曜、10時~18時迄開館しています。

アンブロジアーナの名を冠するものは絵画館(Pinacoteca)と図書館(Biblioteca)があります。いずれも1枚のチケットで入場可能ですが、それぞれ営業日、営業時間が異なる点ご注意ください。

まとめ

ミラノの誇るアートな空間!といえば、最後の晩餐、そしてブレラ絵画館が有名です。アンブロジアーナ絵画館はそれらと比べると、やや知名度は劣りますが、その分観光客でごった返すことがないので、じっくりと絵画に触れることができますよ☆館内全体が一つの芸術作品としてまとまっているので、どこを切り取っても絵になる点も◎是非足を運んでみてください。

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