館内は幸せオーラ全開。クレモナ、サン・シジスモンド教会

館内は幸せオーラ全開。クレモナ、サン・シジスモンド教会|イタリア観光ガイド

サン・シジスモンド教会に行ってきました!

名だたるバイオリン製作者を世に送り出した都市として知られるロンバルディア州の都市、クレモナ。街の中心部から少し離れた所にある「サン・シジスモンド教会」は、わざわざ行くほどの価値がある、美しい教会です。

サン・シジスモンド教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. クレモナを代表する画家たちの豪華共演が見られる点。
  2. 華やかなフレスコ画の世界に浸れる点。
  3. 観光客が少なく、のんびりと教会と向き合える点。

「サン・シジスモンド教会(Chiesa di San Sigismondo/キエーザ・ディ・サン・シジスモンド)」は、クレモナの街の中心部から約3.5キロ東に進んだ所にある教会。電車や徒歩のみでアクセスするのが難しい為、観光客の私たちにとっては、少々アクセスが悪いスポットではありますが、一度行ったら絶対誰かに勧めたくなる!素敵な世界がそこには広がっています。

サン・シジスモンド教会押さえておくべき魅力とは?

ビアンカ・マリア・ヴィスコンティ広場に立つ教会

ビアンカ・マリア・ヴィスコンティ広場(Piazza Bianca Maria Visconti)に立つサン・シジスモンド教会。”マリア・ヴィスコンティ”とは、1425年生まれのクレモナ出身のお姫さまのことで、サン・シジスモンド教会は、彼女が1441年10月25日にフランチェスコ・スフォルツァ(Francesco Sforza)との結婚式を挙げた、ゆかりの場所でもあります。

クレモナの栄華を感じられる内装

クレモナ駅から約4キロ、街の中心部から約3.5キロ離れた所に立つサン・シジスモンド教会。現在私たちが見ることの出来る姿はバルトロメオ・ガディオ(Bartolomeo Gadio)によって1463年から整えられたもので、マリア・ヴィスコンティらの結婚を機に、元々この地にあった聖シジスモンド(サン・シジスモンド)に捧げられた教会が、装いを新たにすることになりました。

華やかな中央祭壇

中央祭壇に飾られた祭壇画は、クレモナを代表する芸術家、ジュリオ・カンピ(Giulio Campi)によって手掛けられたもの。聖母マリアとイエスさまの下には、ひざまづく聖クリサンサスとダリア(手前に描かれた女性)、聖シジスモンドと聖ジローラモ(中央および右手)、そしてフランチェスコ・スフォルツァ夫妻の姿(左手)が描かれています。

中央祭壇上に広がる名画

中央祭壇の上のくぼみの部分(アプス)にはカミッロ・ボッカチーノ(Camillo Boccaccino)による美しいフレスコ画の世界が広がっています。カミッロ・ボッカチーノはサン・シジスモンド教会の装飾を一新するにあたって、最初に白羽の矢が立った人物。クレモナ大聖堂も手掛けた有名画家、ボッカチオ・ボッカチーノ(Boccaccio Boccaccino)の息子で、1535年よりこの場所で装飾を担当し続け、1546年に息を引き取りました。

クレモナを代表する画家たちの共演

館内の装飾はカミッロ・ボッカチーノに始まり、ジュリオ・カンピ、ベルナルディーノ・カンピ(Bernardino Campi)、アントニオ・カンピ(Antonio Campi,ジュリオ・カンピの弟)ベルナルディーノ・ガッティ(Bernardino Gatti)と、時代を代表する画家たちがどんどん参加し、一大プロジェクトとなっていきます。驚くべきは画風の違うそれぞれのアーティストたちの作品が見事に調和している点。じっくりと巨匠たちのハーモニーをお楽しみください。

サン・シジスモンド教会 是非食べてほしい逸品

Sformato

「スフォルマート」は、チーズ入りのスフレオムレツのようなお料理。お砂糖は一切入っていないのですが、チーズや卵からほんのりと柔らかい甘みを感じることが出来る一品です。中にほうれん草やズッキーニなどの緑の野菜を入れてオーブンで焼き上げるのが定番。お店によって形や柔らかさもちょっとずつ異なるので、一度食べてみて気に入った方は、お店ごとの違いも楽しんでみてください。

サン・シジスモンド教会 ワンポイントアドバイス

「クレモナの教会で出会える巨匠たちの名画」
サン・シジスモンド教会の装飾を担当した画家たちは各々、クレモナ市内の名だたる教会でその腕を振るっています。サン・ピエトロ・アル・ポー教会(アントニオ・カンピ,ベルナルディーノ・ガッティ)サンタッボンディオ教会(ジュリオ・カンピ)等々。是非、市内の別の教会で、心惹かれる絵画があった際は、作者をチェックしてみてください。

サン・シジスモンド教会 観光での注意点

サン・シジスモンド教会での注意点
  1. 毎日6時45分から12時、15時から18時半迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 特定の日に限り回廊等を見学することが出来ます。

聖シジスモンドや教会のお祝いの日である5月1日と9月第3日曜日は、9時から10時半、14時から17時半に限り、回廊や聖歌隊席等、普段見学できない場所に入ることが出来ます。ご興味のある方は是非。

まとめ

なお、サン・シジスモンド教会へのアクセスは、すぐ横にあるバス停「ヴィア・ジュゼッピーナ・スフォルツァ(Via Giuseppina Sforza)」からが便利です。但し、地方都市のバスなので、少しでも不安があればタクシーで行くのがオススメ。イタリアでは流しのタクシーはないので、駅前や街中、ホテル、レストランなどでタクシーを手配し向かいましょう。

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