わざわざ行きたい名教会 in ピエモンテ州、ヴィコフォルテ教会

わざわざ行きたい名教会 in ピエモンテ州、ヴィコフォルテ教会|イタリア観光ガイド

ヴィコフォルテ教会に行ってきました!

トリノを州都に持つピエモンテ州の郊外、クーネオ地区にある町ヴィコフォルテ(Vicoforte)。この町のシンボルである「ヴィコフォルテ教会」は、近くまで来たら絶対に立ち寄って欲しい、魅力溢れる観光スポットです。

ヴィコフォルテ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 世界最大級のクーポラ(丸屋根)を見られる点。
  2. イタリアの国宝を見学できる点。
  3. 麗しの天井画の世界を堪能できる点。

「ヴィコフォルテ教会(Basilica della Natività di Maria Santissima)」は、ピエモンテ州郊外の小さな町、ヴィコフォルテにある教会です。まだまだ町全体としては、観光地化は十分に進んでいませんが、ヴィコフォルテ教会だけは別!イタリア国宝のクーポラの姿を一目見ようと、1年じゅう、国内外から多くの観光客が訪れます。

ヴィコフォルテ教会 押さえておくべき魅力とは?

国宝に指定された「クーポラ」

1596年にこの地を治めていた名門貴族、サヴォイア家の霊廟として建設が開始されたヴィコフォルテ教会。黄緑×茶色から成るクーポラは、なんと世界最大級の大きさを誇ります。てっぺんまでの高さは約74メートル。縦に長い楕円形をしており、長軸(写真で写っている部分)約37メートル、短軸約25メートルもあります。1880年にはイタリア国宝(Monumento nazionale)にも認定された逸品。是非たっぷりカメラにお収めください。

お屋敷のような「鐘楼」

とにかく絶大なオーラを放つヴィコフォルテ教会。そんな教会のオーラをさらに強靭なものにしているのが、四隅を囲む、美しい鐘楼です。なんだか人が住めてしまいそうなほど、贅を極めた鐘楼。昔はいずれも上にとんがり屋根が付いていたそうなのですが、1906年に安定性の観点から取り壊され、現在の形へと変化しました(ちなみに、昔の教会の様子は、絵画などで確認することができます。ご興味がある方はゼヒ)。

教会の前の「銅像」

ヴィコフォルテ教会の前には広大なカルロ・エマヌエーレ一世広場(Piazza Carlo Emanuele I)が広がっています。広場の中央飾るのは、サヴォイア家のカルロ・エマヌエーレ一世の銅像。ヴィコフォルテ教会の建設がスタートした1596年に、周辺一帯を治めていた人物で、館内にはカルロ・エマヌエーレ一世らの霊廟もあります。

内部を彩る「天井画」

ヴィコフォルテ教会で最も有名な芸術作品の一つが、クーポラ裏に広がる鮮やかな天井画です。化粧漆喰風のだまし絵や聖書にまつわるもの、寓話などが躍動感あふれる形で表現されていて、圧巻。絵と現実世界との境界がわからなくなってしまうほど、細やかです。写真は聖母被昇天に関する絵画の拡大写真。マッティア・ ボルトローニ(Mattia Bortoloni)という画家によって描かれました。

サヴォイア家ゆかりの「霊廟」

見事な天井画も必見ですが、ヴィコフォルテ教会には、地上にも見逃せないものがたくさんあります。写真はジュゼッペ・ガッジーニ(Giuseppe I Gaggini)によってつくられたカルロ・エマヌエーレ一世の娘、マルゲリータ妃の彫像。サヴォイア家の多くは現在、トリノのスペルガ聖堂の霊廟にて眠っていますが、カルロ・エマヌエーレ一世やヴィットーリオ・エマヌエーレ三世など一部の偉人たちはこちらに眠っており、ゆかりの品も多数飾られています。

ヴィコフォルテ教会 是非食べてほしい逸品

Agnolotti

「アニョロッティ」はヴィコフォルテ教会のあるピエモンテ州のご当地パスタ。一言でいうと「ラビオリ」のような食べ物です。ソースと絡めて食べたり、スープに浸して食べたり様々。優しい味わいですが、具によっては見た目以上に腹持ちが良いので是非お腹を空かせてからレストランに向かいましょう。「プリン(摘まむという意味)」という語を添えて「アニョロッティ・デル・プリン(Agnolotti del Plin)」と呼ばれることもあります。

ヴィコフォルテ教会ワンポイントアドバイス

「Magnificat」
「マグニフィカット」はkalatà!という団体が提供している、ヴィコフォルテ教会の天井画をさらに楽しむための特別ツアー。ハーネスを付けて天井画に最接近を試みる、ハラハラドキドキ請け合いのイベントです。土日を中心に開催しているのですが、ハイシーズン限定。興味のある方は公式HPを早速チェックしてみてください。

ヴィコフォルテ教会観光での注意点

ヴィコフォルテ教会観光での注意点
  1. 入場無料です。
  2. 「マグニフィカット」は日本語ver.はありません。
  3. 最寄り駅はモンドヴィ(Mondovi)駅です。

教会は入場無料。マグニフィカットは伊・英・仏・独語での開催となります。ヴィコフォルテの街には電車が通っていない為、モンドヴィ駅を利用し、そこからバスorタクシーを利用しましょう。(約7キロ)

まとめ

ヴィコフォルテ教会はイタリア旅行、中~上級者向け。街の中に電車がないため、ややアクセスが悪いのですが、それだけに眼前に広がる大きなクーポラを見たときの感動は、何物にも代えがたいものがあります。電車で行く方は、最寄り駅にあたるモンドヴィの散策もセットでされると、さらに◎ピエモンテ州の自然たっぷりの田舎町の魅力を、存分に味わうことが出来ます。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。