クーネオのドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂

クーネオのドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂に行ってきました!

北イタリアピエモンテ州の南に位置する都市、クーネオ(Cuneo)。街で最も重要な宗教施設(いわゆるドゥオーモ)にあたる「サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂」をご紹介します。

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. クーネオの街で最も重要な宗教施設(教会,聖堂)である点。
  2. 繁華街にあり、迷わずアクセスできる点。
  3. アンドレア・ポッツオの名画を鑑賞できる点。

「サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Bosco/カテドラーレ・ディ・サンタ・マリア・デル・ボスコ)」は、ピエモンテ州の南に位置する街、クーネオの中心をつかさどる大聖堂です。街一番の広場からのびる大通り沿いにあるため、場所もわかりやすい!館内ではイタリアを代表する巨匠の名画を楽しむことが出来ます。

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?

円柱がトレードマークの外観

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂はクーネオの街一番の目抜き通り、ローマ通り(Via Roma/ヴィア・ローマ)沿いにあります。大聖堂の両サイドにも建物がくっついて建っているため、うっかりすると通り過ぎてしまうかも⁉ギリシャの神殿のような4本の太いコリント様式(上部に美しい装飾が施されている円柱)の柱がトレードマークです。

外観に刻まれた碑文の謎

円柱のさらに上にもご注目。アルファベット文字とともに、1865の数字が読み取れます。これは最も最近修復を行った年(1865年)と、聖母マリア(M.VIRGINI)に捧げられた大聖堂であることを示す碑文。同年には大聖堂の中央付近に美しいクーポラ(丸屋根)も設置されました(注※クーポラは正面からは見えないので、全体像を見たい!という方は、目と鼻の先にあるガリンベルティ広場(Piazza Galimberti)へ立ち寄ってみてください)。

美しいフレスコ画が描かれたクーポラ

こちらが1835年に追加されたクーポラの内側の様子。ジュゼッペ・トゼッリ(Giuseppe Toselli)が担当したもので、聖母被昇天(聖母マリアが天国に上げられる場面)とともに、大天使ミカエル、洗礼者ヨハネ、アンジェロ・カルテッリ(Angelo Carletti)といったクーネオにとって重要な聖人たちの姿がフレスコ画で描き込まれています。

内部を彩る「天井画」

中央祭壇を手掛けたのはイタリアを代表する画家、アンドレア・ポッツォ(Andrea Pozzo)。聖母子を囲むようにクーポラでも見られた洗礼者ヨハネ(San Giovanni Battista)、大天使ミカエル(San Michele)が描かれています。アンドレア・ポッツォはローマなどでも活躍した有名画家。北イタリアの中都市、クーネオの大聖堂で彼の作品が見られる貴重な機会をお見逃しなく。

荘厳なCappella del Rosario

最後にご紹介するのは正面右手にある「ロザリオの礼拝堂(カペッラ・デル・ロザリオ)」。中央に飾られた祭壇はその昔、クーネオから東に40キロほどの所にある街、モンドヴィにあった聖アゴスティーノ教会(Chiesa di Sant’Agostino di Mondovì)から移設されたもので、ねじれた赤の大理石が非常に美しく、印象的なものとなっています。

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂 是非食べてほしい逸品

Pasticceria Arione

「パスティッチェリア・アリオネ」は、ガリンベルティ広場の端にある老舗のお菓子屋さん。1923年創業で、クネーズィ・アル・ラム(Cuneesi al Rhum)というクーネオのご当地スイーツが店の看板商品です。お酒の効いたチョコレート菓子なので、大人の皆さまへのお土産に最適。贈答用の綺麗な箱に入ったものもたくさん並んでいます。

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂ワンポイントアドバイス

「ガリンベルティ広場」
ガリンベルティ広場は、約24,000平方メートルもの広さを持つクーネオいちの広場。1906年生まれの政治家、ドゥッチョ・ガリンベルティ(Duccio Galimberti)からその名が付いており、広場の真ん中には彼の銅像もあります。広場から伸びるローマ通りも含め、非常に上品な雰囲気の場所。お天気の良い日はショッピングやコーヒーブレイク、お食事がてら足を延ばしてみてください。

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂での注意点

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂での注意点
  1. 入場無料です。
  2. 毎日6時から12時、14時半から19時迄開いています。
  3. 最寄り駅はクーネオ(Cuneo)駅です。

長距離列車が乗り入れるクーネオから大聖堂までは、約1.1キロ。15分ほど歩く必要がありますが、周辺が街一番の繁華街となっておりますので楽しみながら向かうことが出来ると思います。

まとめ

サンタ・マリア・デル・ボスコ大聖堂のあるクーネオはピエモンテ州の州都トリノから電車で約1時間半。ピエモンテ州自体が大きい為、決して近くはない両者ですが、同じ州の中にある都市でも雰囲気がガラっと異なるので、違いを味わってみるのもオツなものです。全体的に上品な雰囲気が漂っており、治安も良好。是非機会があれば足を延ばしてみてください。

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