トリノにある古代ローマの息吹「パラティーナ門」をご案内します♪

トリノにある古代ローマの息吹「パラティーナ門」をご案内します♪ | イタリア観光ガイド

パラティーナ門に行ってきました!

中近世のサヴォイア王家の王宮群が名高いトリノですが、古代ローマ時代関連で、見逃せない重要な遺跡があります。ここではトリノに行ったら是非見て欲しい遺跡「パラティーナ門」についてご紹介します。

パラティーナ門とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. トリノにおける貴重な古代ローマ時代の遺跡である点。
  2. トリノ王宮のすぐ裏にある、アクセスの良さ。
  3. 24時間いつでも無料で見学できる点。

「パラティーナ門(Porta Palatina/ポルタ・パラティーナ)」は紀元1世紀頃に建てられた門です。この時代に建てられたものの中では極めて保存状態が良く、中近世以前の史跡の少ないトリノにおいて、とても貴重な存在です。トリノいちの観光スポット、トリノ王宮のすぐ裏手にあるため、セットで観光も可能。24時間いつでも見学出来る為、気軽に立ち寄れる点も有り難いです。

パラティーナ門観光 押さえておくべき魅力とは?

30メートル超えのド迫力スケール!

パラティ―ナ門があるのは、世界遺産のトリノ王宮のすぐ裏!ゆえにトリノ王宮に隠れてしまって、イマイチそのスケールが分かりにくいのですが、実はとても大きな遺跡です。2つのタワーの高さは30メートル以上!その間に挟まれている壁は約20メートルあります。柵などが無く、すぐ真下まで見に行くことが出来るので、是非目の前でその迫力を味わってみてください。

アウグストゥスの像

パラティーナ門の前には立派な2つの銅像が並んでいます。トリノ王宮側から見て、向かって左側に建っているのがアウグストゥス(伊:Cesare Augusto/チェザーレ・アウグスト)の像。ローマ帝国の初代皇帝とだけあって、門の前の目立つ位置にあり、同じポーズで写真を撮っている人をよく見かけます。現在設置されているものはレプリカ。オリジナルは1935年に、ムッソリーニからこの地へ寄贈されました。

ジュリアス・シーザーの像

王宮側から見て門の右側に建っているのが、アウグストゥスの大叔父、ユリウス・カエサル(伊:Giulio Cesare/ジュリオ・チェザーレ)の像です。こちらも1935年にムッソリーニから寄贈されたもの(但しレプリカ)。すぐ後ろの壁のモニュメントからは、古代ローマ時代(アウグスタ・タウリノールム/Augusta Taurinorum時代)のトリノの街の様子を見て取ることができます。

目の前に広がる考古学公園

パラティーナ門の前は「Parco Archeologico(パルコ・アルケオロジコ/考古学公園)」になっています。これは2006年にトリノで開催された冬季オリンピックに合わせて整備されたもの。Aimaro Isola氏、Giovanni Durbiano氏、Luca Reinerio氏の手によって整えられた公園は、近くに学校や会社なども多い為、平日でも多くの人がのんびりと、リフレッシュタイムを過ごしています。

そこかしこにある、古代ローマ時代の残り香

現在私たちが見ることの出来るパラティーナ門の大部分は、トリノ五輪前と2014年から15年にかけて大修復された後の姿です。しかし、ところどころにいにしえの残り香を感じることも出来ます。例えば石畳の上にあるタイヤの溝、アーチの内側に見られる開閉式門の溝…イタリア人旅行者や、ツアーガイドさんが足を止めて見ている所は、是非一緒に足を止めてチェックしてみてください。

パラティーナ門 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Zabaione

「ザバイオーネ」は、トリノのあるピエモンテ州のご当地スイーツ。卵・砂糖・マルサラワインといった材料から生み出される、大人のカスタードクリームのような存在です。お店によってレシピがさまざまなので、是非甘いものが好きな方は食べ比べてみて!そのままゆっくり飲んでも良いですし、なめらかプリンのようなテクスチャーなので、ビスケットなどに浸して食べても美味しいです。

パラティーナ門 ワンポイントアドバイス

「ポルタ・パラティーナの”ポルタ”の謎」
「ポルタ」はイタリア語で「門」を表します。この「ポルタ」という言葉は、実際の門以外でも「門のような所」に対しても使われるので要チェック!特にトリノでは、市内への陸の玄関口にあたる2つのターミナル駅「ポルタ・ヌォーヴァ駅(Porta Nuova)」「ポルタ・スーザ駅(Porta Susa)」に「Porta」の字を用いていますので、ご留意ください。

パラティーナ門観光での注意点 押さえておくべき事項3選

パラティーナ門観光での注意点
  1. 門の下の道は、ゆるやかな坂になっています。
  2. 石畳がボコボコしているのでご注意ください。
  3. 周辺は「路面電車」にもご注意を。

パラティーナ門の真下の道はゆるやかな坂になっています。加え石畳の石の1つ1つが大きくボコボコしているので、特に悪天の日などは十分注意して歩きましょう。また周辺は交通量が多いエリアです。特に日本ではなかなか見かけない路面電車が多く走っていますのでご注意下さい。

まとめ

パラティーナ門はトリノの両ターミナル駅(ポルタ・ヌォーヴァ駅/ポルタ・スーザ駅)から歩いて15分ほどでアクセスできます。24時間いつでも見学可能。夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った輝きを放ちます。周辺には断片的にですがパラティーナ門以外にも古代ローマ時代の面影を見ることができる箇所がありますので、是非興味のある方は時間をとってゆっくり散策してみてください。

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