ピエモンテ州クーネオにある美しいお城と言えば…マンタ城!

ピエモンテ州クーネオにある美しいお城と言えば…マンタ城!|イタリア観光ガイド

マンタ城に行ってきました!

北イタリアピエモンテ州の南に位置するクーネオ(Cuneo)地区。その中の「マンタ(Manta)」という小さな集落の中にある「マンタ城」は、街のシンボル的存在で、一年を通じて訪れる人々を魅了しています。

マンタ城とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ピエモンテ州の小さな集落に立つ美しいお城である点。
  2. 館内の美しいフレスコ画が有名、一見の価値がある点。
  3. 風光明媚な高台からの景色もセットで楽しめる点。

「マンタ城(Castello della Manta/カステッロ・デッラ・マンタ)」は、ピエモンテ州の南にある、マンタという小さな集落に立つお城。かつて「サルッツォ候国」という国のあった場所としても知られるサルッツォ(Saluzzo)という街から5~6キロの所にある観光スポットで、多くの人がセットで足を運びます。屋外から望む景色も最高ですが、館内に広がるフレスコ画は絶対見逃せません。

マンタ城 押さえておくべき魅力とは?

高台に立つお城

マンタ城があるのは、マンタという人口約3,800人ほどの小さな集落の丘の上。12世紀頃から存在していた要塞が起源で、サルッツォ侯国の君主が購入し、幾度かの改装を経て、現在のお屋敷らしい姿へと変化を遂げました。丘のふもとから歩くとお城まで約1.5キロ。館内は有料ですが、隣に控える庭園(ジャルディーニ・デル・カステッロ/Giardini del castello)までなら無料でアクセス可能です。

Salone Baronale

「男爵の広間(サローネ・バロナーレ,貴族の広間)」は、館内で最も見ごたえのある部屋のひとつ。壁にびっしりと描かれたフレスコ画が有名で、何度見ても圧倒させられます。とりわけ有名なのが九偉人にまつわるフレスコ画。九偉人とは、中世ヨーロッパにおける騎士道を体現した優秀な人物たち9名のことで、サローネ・バロナーレでは、ご覧のように、部屋の壁一面に偉人たちがずらりと並んでいます。

Fontana della giovinezza

九偉人たちの反対側に描かれているもう一つの大作が「若返りの泉(フォンターナ・デッラ・ジョヴィネッツァ)」がテーマのフレスコ画です。歴史や宗教などに詳しくなくとも、ただ見ているだけで愉快な気分になれる1枚。泉の中に入ると老人たちがどんどん若者に大変身!あちこちから王様や貴族もが泉に向かって大急ぎで駆けつける様子も、ユーモラスで思わずクスっと笑ってしまいます。

Madonna del Latte

打って変わってこちらは、神聖な雰囲気の漂う聖母マリアとイエスさまにまつわる1枚。サローネ・バロナーレの前室の一角に飾られているもので、「授乳の聖母(マドンナ・デル・ラッテ)」がテーマになっています。本作は15世紀に描かれたものですが、”授乳の聖母”モチーフの絵画は、聖母を描いたものの中でも初期のキリスト教時代から存在するテーマ。その神々しい雰囲気は、思わず絵の中に吸い込まれてしまいそうなほど、不思議な魅力に満ちています。

Sala delle grottesche

サローネ・バロナーレがとにかく有名なマンタ城ですが、その他の部屋の豪華さも負けてはいません。こちらは16世紀にミケーレ・アントニオ(Michele Antonio)の指示で追加された「グロテスクの間(サラ・デッレ・グロッテスケ)」。日本では”不気味””奇抜”といった意味で使われることの多い「グロテスク」という言葉ですが、実は古代ローマが起源で、奇抜な模様全般に対して用いられます。

マンタ城 是非食べてほしい逸品

Ramassin

「ラマスシン」はマンタ城のあるピエモンテ州周辺で栽培されているプラム(西洋スモモ,プルーン)の一種。そのまま食べることも多いですが、ジャムやジェラートのフレーバーとしても定番で、特にジャムはパンに塗るだけでなくケーキやパイの材料として使われることも多いです。ピエモンテ州に宿泊予定の方は、朝食会場などでラマスシンを見かけることがあるかも⁉是非味わってみてください。

マンタ城ワンポイントアドバイス

「女性版もある!九偉人」
サローネ・バロナーレの中には、実は男性だけでなく女性版の九偉人(Nove Prodi/ノーヴェ・プロディ)のフレスコ画も描かれています(トップ画ご参照,参考までに写真一番右の女性は、紀元前のアッシリアの女王セミラーミデです)。男女両方とも、人物の下に説明書きがあるので、それらを参考に楽しむのもオツ。是非ヨーロッパの偉人たちの姿にどっぷりと浸ってみてください。

マンタ城での注意点

マンタ城での注意点
  1. 入場料は9ユーロです。
  2. 夏季は水曜から金曜の10時から18時、土日祝の11時から19時半迄開いています。
  3. 冬季は水曜から金曜の10時から18時、土日祝の10時から18時迄開いています。

夏季は4月29日から8月31日迄、冬季は9月1日から12月19日迄となっております(それ以外はクローズ)。車で向かう方はすぐ近くに駐車場があるのでご安心ください。

まとめ

なお、オーディオガイドは4.5ユーロで貸し出し可能。また3ユーロ追加で払うと、約50分間の見学ツアーに参加することも出来ます。マンタ城は、車やタクシーでないとややアクセスが悪い場所ではありますが、田舎道が続くので、もし海外での運転経験があるようでしたら、近郊の街からレンタカーで行ってみるのも良いでしょう(もちろん電車とバスで行くこともできます)。是非足を延ばしてみてください。

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