北イタリアの小さな街、ピネローロの「サン・ドナート大聖堂」

北イタリアの小さな街、ピネローロの「サン・ドナート大聖堂」| イタリア観光ガイド

サン・ドナート大聖堂に行ってきました!

アルプスのふもとに位置するピエモンテ州の小さな街ピネローロ(Pinerolo)。本日は、街で一番重要な教会(通称”ドゥオーモ”)である「サン・ドナート大聖堂」の魅力を、皆さまにたっぷりとご紹介いたします♪

サン・ドナート大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街の中心にあり、街歩きの起点にぴったりである点。
  2. 星空のような美しい天井画。
  3. ホリデーシーズン限定の艶姿。

「サン・ドナート大聖堂(Cattedrale di San Donato/カテドラーレ・ディ・サン・ドナート)」は、ピネローロ駅から10分ほどまっすぐ進んだ、街のど真ん中にある教会。無料で誰でも中に入ることができ、都市の教会にはない、地方ならではの、やわらかであたたかな雰囲気を味わうことができます。中でも主祭壇へと続く星空のような天井画は必見。また一見シンプルな外観も、ホリデーシーズンになると、あっと驚く別の顔を見せてくれます。

サン・ドナート大聖堂 押さえておくべき魅力とは?

赤レンガの柱がアクセントの外観

サン・ドナート大聖堂の外観は「街一番の教会」にしては、一見すると驚くほどシンプル。しかし、じっくり見ていると、だんだんと吸い込まれるような、不思議な魅力を持っています。特に魅力的なのが、クリーム色の石膏で出来た外壁と、それを縁取る4つの赤レンガの柱。これらの持つ素材感と色味が、教会全体を柔らかくあたたかみのある雰囲気に仕上げてくれています。

主祭壇へと続く星空のような天井画

シンプルな外観とは打って変わって、一歩聖堂内に足を踏み入れると思わず「さすがは街一番の教会!」と唸ってしまうような、キラキラとまばゆいゴージャスな世界が広がっています。特に目を引くのが空いっぱいに広がる天井画。まるで星空の中にいるような気分にさせてくれるロイヤルブルー×ゴールド基調のフレスコ画は、見ているだけで、なんだか心がじんわり癒されます。

柱に描かれた宗教画たち

サン・ドナート大聖堂はファサード(正面姿)の赤レンガの柱も印象的ですが、館内の柱も可愛らしく、見ごたえがあります。イタリアの大聖堂の中で、建物の中の柱の1つ1つにここまで鮮やかな絵が描かれている所はそう多くはありません。描かれているのは宗教画ですが、優しげな印象のものも多く、カトリック教徒でない方でも、とっついやすいものが多いと思います。

厳かなステンドグラスと主祭壇

左右の柱、天井、360度どこを見回しても「豪華」という言葉がぴったりのサン・ドナート大聖堂ですが、最も華があるのは中央奥にある主祭壇エリアです。五面の壁から成る祭壇エリアはステンドグラスから注ぐ日差しが、厳かなムードを高めます。真ん中に置かれた説教壇は、17世紀につくられた大変貴重なものなのだそう。是非、館内に入った際は、突き当たりまで行って、じっくりとその姿を御覧ください。

冬の楽しみ、プロジェクションマッピング

最近ではイタリアでも定番になりつつある、ホリデーシーズンのプロジェクションマッピング。ここ、サン・ドナート大聖堂でもホリデーシーズンになると、クリーム色の壁を使って、見事なプロジェクションマッピングが行われます。普段シンプルな外観だからこそ、光のショーがよく映える!もしホリデーシーズンにピネローロ方面にお出かけ予定の方は、チェックしてみてください。

サン・ドナート大聖堂 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Galup

イタリアのグルメファンの方の中には「この赤のロゴに見覚えがある!この商品を食べたことがある!」という方も多いのではないでしょうか?「ガルップ」はピネローロ発のお菓子メーカー。1922年の誕生以来、特にクリスマス菓子「パネットーネ」が店の定番で、最近には12月頃になると日本へも輸出されています。日本でも買えますが、せっかくなので現地でも是非味わってみてください。

サン・ドナート大聖堂 ワンポイントアドバイス

「Pinerolo Proiezioni Natalizie Mappate」
「ピネローロ・プロイエツィオーニ・ナタリツィエ・マッパーテ(ピネローロのクリスマスのプロジェクションマッピング)」は、12月から1月の頭まで開催され、多くの人で賑わいます。この時期イタリアでは各地でクリスマスイベントが催されますが、いずれも日本のように10月や11月は行われていませんので、クリスマスイベントを楽しみにイタリア旅行される方は、12月になってからお出かけください。

サン・ドナート大聖堂観光での注意点 押さえておくべき事項3選

サン・ドナート大聖堂観光での注意点
  1. ピネローロの人たちは、観光客に慣れていない人が多いです。
  2. 行きたい場所については、イタリア語名も控えておくと安心です。
  3. 迷った時のために行きたい場所の外観の画像をスマホに入れておくとさらに◎

ピネローロは小さな街。ゆえに、まだまだ観光客が少なく、イタリア語以外話せない人もたくさんいます。日本語・英語が通じないことも多いので、万が一の場合に備え、行きたい場所の画像や、イタリア語名をスマホにストックしておくと安心です。

まとめ

ピエモンテ州の州都、トリノから電車で1時間半ほどで行くことが出来るピネローロ。駅周辺に観光スポットが密集しているので、まだまだ「観光地」とはいい難いものの、私たち日本人でも観光しやすくオススメです。「ツウ好みのイタリアの街に行ってみたい!」なんて方にはぴったり。是非2度め、3度めのイタリア旅行を計画されている方は行き先の候補として検討してみてください。

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