神殿のような柱がいっぱい!ピエモンテ州ノヴァーラのドゥオーモ

神殿のような柱がいっぱい!ピエモンテ州ノヴァーラのドゥオーモ|イタリア観光ガイド

ノヴァーラのドゥオーモに行ってきました!

ピエモンテ州とロンバルディア州の境目付近にある街、ノヴァーラ。街で最も重要な宗教施設である「ノヴァーラのドゥオーモ(ノヴァーラ大聖堂)」の見どころをご紹介します☆

ノヴァーラのドゥオーモとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街で最も重要な宗教施設である点。
  2. ギリシャ神殿のような立派な円柱をたくさん見学できる点。
  3. 複合施設になっていて美しい回廊や博物館も一緒に見学できる点。

ピエモンテ州の州都トリノから、ロンバルディア州の州都ミラノへ電車で向かう際、まもなくロンバルディア州…!という所にある街が「ノヴァーラ(Novara)」。街で最も重要な宗教施設である「ノヴァーラのドゥオーモ」は、正式名称を「Cattedrale di Santa Maria Assunta(カテドラーレ・ディ・サンタ・マリア・アッスンタ)」といい、聖母マリアに捧げられた荘厳な大聖堂です。

ノヴァーラのドゥオーモ押さえておくべき魅力とは?

立派な円柱が取り囲む外観

ノヴァーラのドゥオーモ自体は、通りに面していません。あるのは、敷地内の中庭の先。ゆえに私たちが見学をする場合は、まずドゥオーモの左側面をはしる「フラテッリ・ロッセッリ通り(Via Fratelli Rosselli)」沿いの「レプッブリカ広場(Piazza della repubblica)」にある出入口から、敷地内に入る必要があります。広場では、ドゥオーモの側面を飾るコロンナート(Colonnato/円柱の柱が連なる場所)が見どころ!

4本の円柱が目を引くファサード

コロンナートの先に広がるノヴァーラのドゥオーモのファサード(正面口)。先ほどよりさらに立派な4本のコリント様式(上部に美しい装飾が施されている円柱)の円柱が目を引きます。ファサードの原型は、11世紀から12世紀にかけて設計されたもの。その当時は側面に2つの塔があったのですが、15世紀の修復の際に、2つとも取り壊されて現在に至ります。

幾度となく改装された、内装

15世紀以降も幾度となくお色直しをしてきたドゥオーモ。特に、19世紀に改修プロジェクトに携わった「アレッサンドロ・アントネッリ(Alessandro Antonelli)」のエッセンスは、今日の建物全体に色濃く表れています。アレッサンドロ・アントネッリといえば、ピエモンテ州にて数多くの傑作を生みだした売れっ子建築家。ノヴァーラのシンボル「サン・ガウデンツィオ聖堂(Basilica di San Gaudenzio)」のクーポラ(丸屋根)も彼の傑作のひとつとして知られています。

通路側面を飾る名画たち

館内では中央通路の左右に並ぶ礼拝堂たちも必見。写真は正面右手にある「アレクサンドリアの聖カタリナの礼拝堂(Cappella di Santa Caterina d’Alessandria)」。海外の美術館にも作品が並ぶほどの有名芸術家、ガウデンツィオ・フェッラーリ(Gaudenzio Ferrari)の手掛けた美しい祭壇と共に「聖カタリナの神秘の結婚」の美しい絵画を楽しむことが出来ます。

屋外にあるドゥオーモの付属施設

実はドゥオーモの周りにも様々な宗教施設が整えられています。写真はドゥオーモの奥に控えるカノニカ(神父さま等、聖職者のための住居)を回廊(中庭のようなところ)から見た様子。回廊は15世紀に整えられたもので、正面口のギリシャ神殿のような姿とはまた違った味わいがあります。カノニカの一部は現在博物館になっていて見学可能(後ほど詳しくご紹介します)。

ノヴァーラのドゥオーモ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Tapulone

「タプローネ」は、ノヴァーラ周辺の郷土料理。ロバの肉(馬肉)をぶつ切りにして赤ワインで煮込んだもので、写真のようにポレンタ(とうもろこしの粉から出来たオートミールのようなもの)に乗せて食べたり、パスタにあえて食べたりするのが定番です。ロバの肉…と聞くとちょっと抵抗があるかもしれませんが、赤ワインのおかげで臭みもなく、比較的食べやすい逸品。ご興味のある方は是非注文してみてください。

ノヴァーラのドゥオーモワンポイントアドバイス

「Musei della Canonica del Duomo」
ドゥオーモの裏手にあるカノニカ(Canonica)は現在「ドゥオーモのカノニカ博物館(ムゼイ・デッラ・カノニカ・デル・ドゥオーモ)」として一般公開されています。入場料は5ユーロ。館内は「ラピダリオ博物館(Museo lapidario)」「ドゥオーモ宝物博物館(Museo del tesoro del duomo)」の2つのエリアから構成されていて、紀元前の遺跡から、中近世の芸術作品まで幅広い年代の宝物を鑑賞することが出来ます。

ノヴァーラのドゥオーモでの注意点

ノヴァーラのドゥオーモでの注意点
  1. 月曜から土曜の7時から12時、15時から18時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 入口は通りに面していないのでご注意ください。

なお博物館の開館日は、冬季(10月から3月)は土日の15時から18時迄、夏季(4月から9月)は16時から19時迄となっています(平日の見学は問い合わせ次第で可能)。

まとめ

実はピエモンテ州において、州都トリノの次に人口の多いノヴァーラ。その中でノヴァーラのドゥオーモは、サン・ガウデンツィオ聖堂と並ぶ二大人気観光スポットです。周辺は街の中心部なので、美味しいレストランや日本にも進出しているような有名ブランドのお店がいっぱい!滞在時間が少ない方にも、観光とショッピング、グルメを一気に楽しめる魅力的なエリアかと思いますので是非、遊びに行ってみてください。

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