世界遺産の目と鼻の先!トリノ、コルプス・ドミニ教会
コルプス・ドミニ教会に行ってきました!
かつてイタリアの首都があったピエモンテ州トリノ。王宮の目と鼻の先にある「コルプス・ドミニ教会」は、こじんまりした空間ながら、そこかしこに「美」に溢れた世界が広がっています。
コルプス・ドミニ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 世界遺産からスグの好立地である点。
- 街の中心部にある点。
- ”コルプス・ドミニ(聖体の日)”についての理解を深められる点。
「コルプス・ドミニ教会(Basilica del Corpus Domini/バジリカ・デル・コルプス・ドミニ)」は、トリノで最も多くの観光客が訪れる世界遺産”トリノ王宮”の目と鼻の先に立つ教会。街の中心部にあるにも関わらず周辺はのんびりとした雰囲気が漂っていて、美しい外観や館内の装飾を通じて”コルプス・ドミニ”について理解を深めることが出来ます。
コルプス・ドミニ教会 押さえておくべき魅力とは?
トリノ王宮からスグ!の好立地
トリノの誇る世界遺産群の中で最も多くの観光客が訪れる「トリノ王宮(Palazzo Reale di Torino/パラッツォ・レアーレ・ディ・トリノ)」。ここから数十歩西側へ歩いた所に「コルプス・ドミニ教会」はあります。場所は同名の広場(Piazza Corpus Domini/ピアッツァ・コルプス・ドミニ)の一角。小さい区画ながら、オープンテラスのレストランなどが立ち並ぶ、とても優雅な場所です。
外観に並ぶ雄々しい彫像たち
17世紀初めに現在の姿に向けた、改装がスタートしたコルプス・ドミニ教会。なんといっても外観で目を引くのは、四隅に鎮座する彫像たちです。すべてベルナルド・ファルコニ(Bernardo Falconi)によって手掛けられたもの。左下から時計回りに、モーセ、天使、メルキセデク、サムソンという聖書に登場する重要人物たちの姿が表現されています。
かつての姿を残す、中央祭壇
教会は第二次世界大戦で大きなダメージを受けた為、修復された箇所も多め。そんな中で、主祭壇は17世紀当時の姿を今も残しています。手掛けたのはフランチェスコ・ランフランキ(Francesco Lanfranchi)。1664年に整えられ、後年、ベルナルド・アントニオ・ヴィットーネ(Bernardo Antonio Vittone)によってさらに装飾が追加されました。
教会のシンボルを表現した、祭壇画
祭壇画はバルトロメオ・カラヴォリア(Bartolomeo Caravoglia)によって1667年に描かれたもの。キリストの聖体(イエスさまの聖なる体と血の実体)にまつわる作品で、聖体を盗んだ男が、聖体の日(後述)に、この地で盗み出した聖体をうっかり地面に落としてしまった所、聖体が光り輝きながら空へとあがっていった…という奇跡にまつわるワンシーンを描いています。
天井画にも記された、コルプス・ドミニの軌跡
中央祭壇へと続く通路の天井には、先述の聖体にまつわるエピソードが紙芝居のように、3枚続きでさらに詳しく描かれています。手掛けたのはルイージ・ヴァッカ(Luigi Vacca)。写真は真ん中に描かれている絵で、盗品が空へと舞うシーン(中央祭壇の祭壇画と同じ場面)を表したもの。その手前と奥の絵には、聖体を盗み出し、輸送するシーンが描かれています。
コルプス・ドミニ教会 近くまで来たら是非食べてほしい逸品
Da Cianci Piola Caffe
「ダ・チャンツィ・ピオラ・カフェ」は、コルプス・ドミニ教会のワンブロック先の広場の一角にある人気のレストラン。観光地ど真ん中にありながら良心的な価格でとびっきりおいしいイタリアンが食べられるとだけあって、開店から10分もすると、店の前に行列が出来てしまうほど、イタリア人からのご指名率も高い一店です。気になる方はぜひ開店時刻に合わせてお店へGO!
コルプス・ドミニ教会ワンポイントアドバイス
「聖体の日とは」
コルプス・ドミニは日本語では”聖体の日(聖体の祝日)”と訳されます。文字通り”聖体を崇める一日”で、三位一体の主日の後の木曜日or日曜日に祝われるのが習わし。三位一体の主日も含め、その年々でお祝いの日が移動するので、毎年「この日!」というわけには行かないのですが、おおむね5月から6月頃がその日にあたります。
コルプス・ドミニ教会での注意点
- 月曜、水曜は7時半から18時迄開いています。火曜は15時迄、金曜は14時迄です。
- 木曜と土曜は12時から19時迄開いています。
- 日曜は9時半から18時迄開いています。
コルプス・ドミニ教会は入場無料。週末は目の前の広場に青空市場が並ぶことがあり、人出がグッと増えるので、スリ・ひったくり被害に遭わぬよう、お手回り品には十分お気をつけください。
まとめ
イエスさまの聖体を崇める…という習わしは、カトリック教徒でないとなかなかピンとこないかもしれません。しかしニュースや映画などのミサのシーンを通じて、カトリック教徒たちが、パン(イエスさまの体)とワイン(イエスさまの血)を身体の中に注ぎ入れるシーンを目にしたことがある!という方はいらっしゃるのではないでしょうか?異文化に触れることの出来る素敵な教会。是非機会があれば立ち寄ってみてください。
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