駅からスグ！トリノ郊外の憩いの場。テゾリエラ公園

テゾリエラ公園に行ってきました！

トリノの旧市街から地下鉄で15分ほどのところに広がる「テゾリエラ公園」。地下鉄で1本で行ける緑豊かな憩いの場は、空が広くて気分爽快！公園内の楽しみ方を詳しくご紹介します。

テゾリエラ公園とは？絶対行くべき理由ベスト３

「テゾリエラ公園（Parco della Tesoriera/パルコ・デッラ・テゾリエラ）」は、トリノ中心部から電車で15分ほどのところにある広大な公園。テゾリエラ宮殿を中心に、手入れが行き届いた敷地内には、イタリア国内外の樹木や花が植えられており、特に春～秋は存分にデトックス出来ます（冬の雪景色もオススメ！）。運が良ければコンサートなどを鑑賞できるチャンスも！

テゾリエラ公園 押さえておくべき魅力とは？

テゾリエラ宮殿

テゾリエラ公園のシンボルといえば「テゾリエラ宮殿（Villa La Tesoriera/ヴィラ・ラ・テゾリエラ）」で決まり！ヤコポ・マッジ（Jacopo Maggi）によって1713年から1715年にかけて建設されたお屋敷で、”テゾリエラ”の名前はここが、会計（テゾリエラ）業務にまつわる機関として機能していたことに由来します。

テゾリエラ宮殿の今日

テゾリエラ宮殿は今日、音楽関連の図書館（Biblioteca civica musicale Andrea Della Corte）として主に使われています。伊語名の中にあるアンドレア・デッラ・コルテ（Andrea Della Corte）とは、15,000冊以上の図書をこの地に寄贈した音楽評論家の名前。館内は普段は関係者以外入ることはできませんが、コンサートや特別開館日などは、中に入るチャンスがあります。

公園を飾る彫像①

約75,000平方メートルある広大な敷地。その中で、入口入って右手に進むと設置されているのが、こちらの女性の彫像です。周辺は花壇（アイウォーラ/Aiuola）になっていて、特に5月になると美しいバラが咲き誇るとてもきれいな場所！公園に植えられている花や木は、イタリア国外のものも多く、珍しい植物たちが、季節ごとに私たちを楽しませてくれます。

公園を飾る彫像②

公園内で最も有名な彫像が、エットーレ・シメネス（Ettore Ximenes）が手掛けた「Cuore di Re（クオーレ・ディ・レ）」です。「レ」とは王様を意味するイタリア語。…そう、彫刻で表現されているのは、なんとあの、イタリア王国初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世なんです。公務から離れ、男の子や犬と戯れる王様の貴重な姿をお見逃しなく！

トリノで最も古い樹

公園の南側、入口を抜けて20メートルほどまっすぐ進んだところにあるプラタナスの大樹は、実は市内で最も古いの木として知られています。植えられたのは宮殿が出来た1715年頃のこと。幹周約6.5メートルの立派な木。町の人からは「おじいちゃん（Nonno）」や「幸運の木（Albero della fortuna）」などの愛称で親しまれています。

テゾリエラ公園 是非食べてほしい逸品

Pasticceria Capello

「パスティッチェリア・カペッロ」は1956年創業の、トリノの老舗のお菓子屋さん。公園から3－4分歩いたところにあり、イートインで軽食などを楽しむことも出来ます。地元紙や雑誌などで取り上げられることも多いのですが、郊外にあるので地元民もなかなか足を運ぶことが出来ない！ということで、テゾリエラ公園まで足を運んだ際は、要チェックです。

テゾリエラ公園ワンポイントアドバイス

「Evergreen fest」
「エバーグリーン・フェスト」は2002年から続く、トリノの夏のお祭りイベント。夏の夜、緑への感謝を込めるべく、毎年6月から7月の週末に行われる野外イベントで、テゾリエラ公園に特設会場が設けられ、コンサートやトークショーなどを無料で楽しむことが出来ます。日本の夏休み前ではありますが、もしトリノへ旅行にいらっしゃる機会があればチェックしてみてください。

テゾリエラ公園での注意点

テゾリエラ公園への最寄り駅は地下鉄「モンテ・グラッパ（Monte Grappa）」駅。市内中心部からは地下鉄で15分ほどで行くことが出来ます（乗り換えナシ,降車後300メートルほど東に進むと入口ゲートがあります）。

まとめ

トリノは旧市街周辺にも小さな公園がいくつかありますが、意外にも電車で簡単にアクセスできる所が少ない！…そんな中、テゾリエラ公園は徒歩＋地下鉄だけで簡単にアクセスできるので、市営バスやトラムの利用に自信がない方にはもってこいです。運が良ければテゾリエラ宮殿の中を見学できる可能性もアリ。特に6月～7月にトリノにいらっしゃる方はぜひチェックしてみてください。