優雅さ極まる建物。ナポリ、パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノに行ってきました!
「パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ」は、ナポリの中心部にある貴族のお屋敷。現在は一部を美術館として一般公開しており、私たち観光客でも気軽にお邪魔することが出来ます。ここでは宮殿(建築)部分にフォーカスして魅力をご紹介します。
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノとは?絶対行くべき理由
- ナポリ中心部にあり好アクセスである点。
- 美しく改装されたもとお屋敷を見学出来る点。
- 部屋ごとに趣の異なる優雅な空間が広がっている点。
「パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ(Palazzo Zevallos Stigliano)」は、ナポリ中心部にある元宮殿(パラッツォ)。現在は銀行が買収し、一部を美術館(Gallerie d’Italia di Napol/ガッレリエ・ディタリア・ディ・ナポリ)として一般公開しています。観光客の私たちでも、一歩足を踏み入れるだけで、かつての栄華に思いを馳せることが出来る魅惑のスポット。女性的で上品な空間美は必見です。
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ 押さえておくべき魅力とは?
トレド通り沿いの入り口
賑わいのあるトレド通り(Via Tredo)を進むと見えてくるパラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノの入口。遠くから見るとちょっとわかりにくいつくりですが、美術館ののぼり旗がたくさん掲げられているので、近くまで来ればスグにわかることと思います。弧を描くゲートの上にあしらわれた、宮殿のかつてのオーナー、コロンナ家の紋章がトレードマークです。
ステンドグラスの綺麗な大広間
入り口を抜けると大広間に入ります。いかにも「宮殿!」という感じの優雅な雰囲気。現在私たちが見ることの出来る大広間は、宮殿としてのお役目を終えたのち、ルイージ・プラタニア(Luigi Platania)によって整えられたもので。ルイージ・プラタニアは元々宮殿の中庭だった場所を、3階まで続く吹き抜けの大広間に大変身させました。天井を彩る美しいステンドグラスは見逃せません。
上階から見る大広間の様子
3階まで続く吹き抜け。上階(2階,3階)に上がると回廊沿いに約120点の絵画や彫刻作品が展示されています。上階から見下ろす大広間の様子もまた格別で、下から見上げていた大時計もすぐ目の前に…。19世紀の終わりに、イタリア商業銀行(Banca commerciale italiana)により買収されたパラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ。現在も多くは銀行として使われている為、全てのフロアに入ることは叶いませんが、それでもうっとりするような世界を十分に堪能出来ます。
天井画と階段
階段を一番上まで上がるとモスグリーンの女性らしい優雅な空間が出迎えてくれます。天井画として描かれているのはジュゼッペ・カンマラーノ(Giuseppe Cammarano)によるギリシャ神話に基づく絵画(サッポーの神格化)。階段自体も「名誉の大階段(Scalone d’Onore)」と呼ばれている傑作で、上るごとに、なんだか光り輝く場所に向かっていくような、そんな心地になります。
美術館エリアに広がる宮殿の風景
銀行が買収するまでは、貴族たちの居住空間だったパラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ。当然、当時の面影を残す部分もたくさん見学出来ます。主に内装を手掛けたのは、ジュゼッペ・カンマラーノとジェンナーロ・マルダレッリ(Gennaro Maldarelli)。二人はナポリきっての有名アーティストで、ナポリ郊外の世界遺産「カゼルタ宮殿」の建設でも共に仕事をしています。
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ 是非食べてほしい逸品
Cuoppo
「クオッポ」はパラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノから徒歩約20分ほどのところにあるフリットの専門店。歩いて2~3分ほど離れたところに2号店もあり、どちらも大盛況です。フリットの種類は10種類近くあり、どれも美味しそう!写真は海鮮のフリット(O’ Cuopp e Mare)ですが、それ以外にもアンチョビ、ミニコロッケ、モッツァレラチーズなど、イタリアらしいものがたくさん並びます。
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノワンポイントアドバイス
「オーディオガイドアプリ”MuseOn”」
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノでは、オーディオガイドの貸し出しはなく、ご自身のスマートフォンに専用アプリ(MuseOn)をインストールして、イヤホンで聴く仕組みになっています。オーディオガイドは、日本語、イタリア語、英語、中国語、フランス語、ギリシャ語、ロシア語、スペイン語、ドイツ語に対応しているので、興味のある方は早速ダウンロードしてみてください。
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ観光での注意点
- 月曜から金曜の10時から19時迄開いています(最終入場時刻は18時30分です)。
- 土日はお休みです。
- 開館日や時刻は変更になることがあります。(最新情報はHPをチェック)
パラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノは3階建て。但しイタリアでは1階のことを”地上階(0階)”、2階を”1階”、3階を”2階”と言いますので、混乱しないようご注意ください。
まとめ
ナポリ中心部はイタリアの中でも、下町ムードが魅力的な都市。その一方で落書きだらけの壁や大声で飛び交う会話、ごみごみとしたムードに少し疲れてしまう時もあります。そんな時、一歩足を踏み入れるだけで一気にのんびりとした気持ちになれるパラッツォ・ゼヴァロス・スティリアーノ。入場料5ユーロで宮殿の魅力と、美術館の魅力を一度に味わうことが出来ますので是非立ち寄ってみてください。
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