見所がぎゅっと濃縮してる！トリノ、サンタ・クリスティーナ教会

サンタ・クリスティーナ教会に行ってきました！

ピエモンテ州の州都トリノ。街で最も有名な広場のひとつ、サン・カルロ広場の一角にある「サンタ・クリスティーナ教会」は素通りするにはもったいない！素敵な魅力で溢れているんです。

サンタ・クリスティーナ教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

「サンタ・クリスティーナ教会（Chiesa di Santa Cristina/キエーザ・ディ・サンタ・クリスティーナ）」はトリノの陸の玄関口、ポルタ・ヌォーヴァ駅からひたすらまっすぐ歩いて7～8分のところにある教会。好アクセスに加え、立地するサン・カルロ広場の美しい景色とセットで観光出来る点も魅力です。また、有名建築家、フィリッポ・ユヴァラのファンにとっては、聖地巡礼スポットとしても、見逃せません。

サンタ・クリスティーナ教会 押さえておくべき魅力とは？

フィリッポ・ユヴァラが手掛けた「外観」

トリノの世界遺産の多くを手掛けた、売れっ子建築家フィリッポ・ユヴァラ（Filippo Juvarra）。サンタ・クリスティーナ教会の外観も彼の作品のひとつであることは、実はあまり知られていません。手掛けたのは1715年から1718年。時間がない方もバロック様式でつくられた、惚れ惚れするような優雅な曲線美を是非お見逃しなく！

気品漂う「教会内部」

館内も優雅な気品漂うサンタ・クリスティーナ教会。主祭壇は、トリノの有名観光スポット、グラン・マードレ・ディ・ディオ教会を手掛けた建築家フェルディナンド・ボンシニョール（Ferdinando Bonsignore）が担当しました。現在の姿は残念ながら1960年に大幅に改装された後のものになりますが、是非グラン・マードレ・ディ・ディオ教会を見て彼のファンになった方は、サンタ・クリスティーナ教会にもお立ち寄りください。

リボリオ・グリザンティの「パイプオルガン」

主祭壇にはもうひとつ見所があります。それが「パイプオルガン」。ナポリが生んだ、イタリアの有名オルガン製作者リボリオ・グリザンティ（Liborio Grisanti）の1748年の作品。オルガンの上に飾られた、教会のシンボルである聖クリスティーナの祭壇画（Ｍartirio di santa Cristina di Bolsena/ボルセーナの聖クリスティーナの殉教）とともに、是非その美しさをご堪能ください。

館内を彩る「絵画」

館内は主祭壇周辺以外にも見所がたっぷりです。中でも有名なのが、入口入って右手に飾られている、ホロフェルネスの首を斬るユディトにまつわるフレスコ画（Liberazione di Israele con Giuditta che mostra la testa di Oloferne）です。”ユディト”という、旧約聖書のユディト記に登場する勇敢な女性にまつわるストーリー。同モチーフの絵画は多くの著名な画家たちが描いており、本作を通じて、それぞれの作風の違いを楽しむのもオツです。

トリノがモチーフの「絵画」

入り口入って左手にはトリノ出身の画家エドアルド・カランドラ（Edoardo Calandra）による、トリノの街がモチーフの素敵な作品も飾られています。大きな絵画の奥にぼんやりと見える建物は、トリノの街のシンボル、スペルガ大聖堂。聖母マリアに、フランスとの戦勝記念としてスペルガ大聖堂の建設を誓うシーンが見事に表現されています。

サンタ・クリスティーナ教会 是非食べてほしい逸品

One Apple Concept Bar & Restaurant

「ワン・アップル・コンセプトバー・アンド・レストラン」はサンタ・クリスティーナ教会から歩いて3分ほどのところにあるレストラン。ポルタ・ヌォーヴァ駅と教会とのちょうど間あたりにあるため、観光前後のお食事にも便利です。イマドキっぽい雰囲気の店は、おひとりさまでも割と入りやすくて◎お洒落な世界観は地元の若者にも人気で、天気の良い日などはテラス席まで多くのお客さんで賑わっています。

サンタ・クリスティーナ教会ワンポイントアドバイス

「街中で見られるフィリッポ・ユヴァラの傑作たち」
サンタ・クリスティーナ教会の外観を手掛けたフィリッポ・ユヴァラ。トリノの中心街では彼の作品を多く鑑賞できるので、もし気に入った方は、セットで観光されることをオススメします。最も代表的なものは「マダマ宮殿（サンタ・クリスティーナ教会から徒歩約7分）」。その他、サンタ・クローチェ教会（徒歩約6分）なども徒歩圏内で、オススメです。

サンタ・クリスティーナ教会観光での注意点

教会は、お昼休みがあるのでご注意。また「双子の教会」とも言われているサンタ・クリスティーナ教会にそっくりの教会が、広場から見て右手にあるので間違いないようご注意ください。

まとめ

世界遺産の数も多く、見るべき場所がてんこもりなトリノの中心街。無料で入れる小さな教会たちも、ローカルな雰囲気が漂っていて、観光地化され過ぎていない良さがあります。ホリデーシーズンはいつも以上にロマンチックな雰囲気が高まるので、さらにオススメ！是非サン・カルロ広場にお越しの際は、サンタ・クリスティーナ教会の中を覗いていってみてください。