ローマ、サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会が素敵！

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会へ！

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会（サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ聖堂）は、ローマの中にあるフィレンツェの人たちのためにつくられた教会。一風変わった趣旨の教会の内部を、じっくり見学して参りました！

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会とは？

「サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会(Basilica di San Giovanni Battista dei Fiorentini/バジリカ・ディ・サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ）」は、ローマの中心を流れる雄大なテヴェレ川沿いにある教会。フィレンツェ人（フィオレンティーニ）たちの為につくられた教会は、偉人たちのお墓や博物館などもあって、見どころてんこもりです！

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会 魅力とは？

フィレンツェの紋章入りの「正面口」

現在でも、15世紀から今日に至るまでの、フィレンツェの教会にまつわる重要資料が多数保管されているサン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会。中まで見学する時間がない方は、外観からでもフィレンツェっぽさを味わうことが出来ますよ！それは…「フィレンツェの紋章（ユリの紋章）」。正面口上部、カーブのあたりにあしらわれていますので、是非探してみてください。

ボッロミーニの「お墓」

ローマにまつわる「美」を語る上で欠かせない芸術家、フランチェスコ・ボッロミーニ(Francesco Borromini)。彼はなんとこのサン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会に眠っているため、教会にはお墓参りが目的の来訪者も多数やってきます。中央祭壇の制作にも携わったボッロミーニ。是非お墓とセットでチェックしてみてください。

グリッロ伯爵の「お墓」

こちらはオノフリオ・デル・グリッロ（Onofrio del Grillo）というローマ教皇ベネディクトゥス14世に仕えた伯爵のお墓です。多くの偉人が眠るサン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会において、どうしてここに人が集まるのか…。実は彼「イル・マルケーゼ・デル・グリッロ（Il marchese del Grillo）」という1981年公開の映画の主人公になるほど、とにかくハチャメチャで破天荒な人物。映画の影響もあいまって、いまやすっかり有名人になってしまったのです。

彫刻にうっとり「中央祭壇」

中央祭壇に置かれた躍動感ある彫刻はアントニオ・ラッジ（Antonio Raggi）の作品。彼もまた、ローマの「美」の風景には欠かすことの出来ない巨匠です。サンタンジェロ橋の彫像制作にも携わったアントニオ・ラッジ。本作は「キリストの洗礼 （Battesimo di Cristo）」の場面を表現しており、正面左側がイエスさま、右側が洗礼者ヨハネとなります。

洗礼者ヨハネに捧げられた「礼拝堂」

中央祭壇の左右にずらりと並ぶ礼拝堂。その中で多くの人を集めているのが、サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会のシンボル、洗礼者ヨハネに捧げられた礼拝堂です。フィレンツェの街の守護聖人(氏神様のような存在）でもある洗礼者ヨハネ。正面に飾られたフランチェスコ・モーキ（Francesco Mochi）作の「キリストの洗礼」は、中央祭壇のアントニオ・ラッジのものと比べてみるのもオツです。

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会 本日の逸品

Anguria

「アングーリア」はスイカのこと。イタリアでもスイカは夏の定番で、場所によって少しずつ呼び方は異なりますが、ローマではアングーリア、またはCocomero（ココメロ）などと呼びます。レストランのデザートのメニューにも載っていることが多いので、是非試してみて！ピザやパスタを食べた後にスイカを食べると胃がすーっと落ち着き、夏バテにも効果てきめんです。

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会 ワンポイント

「カルロ・マデルノのお墓もあります」
フランチェスコ・ボッロミーニが生まれる約40年前、時代の美の先駆者として名を馳せたカルロ・マデルノ（Carlo Maderno）。彼もまた、サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会に眠っています。フランチェスコが「死後、カルロ・ボッロミーニと同じ教会に埋葬してほしい」と言ったことがきっかけ。二人は親戚同士でもあり、市内には2人の共作も多数残っています（バルベリーニ宮etc…)。

サン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会観光での注意点

教会には、部屋の一部を利用してつくられた博物館があります。入場無料ですが、開館時間が教会と異なる為ご注意ください（月曜から土曜の、9時半から12時迄開いています。）

まとめ

その昔、フィレンツェ人たちが多く住んでいたこと等がきっかけとなってつくられたサン・ジョヴァンニ・デイ・フィオレンティーニ教会。聖具室に設けられた”サン・ジョヴァンニ・デ・フィオレンティーニ博物館（Museo San Giovanni de’ Fiorentini）”でも、イタリアの美をさらに楽しむことが出来ます。コンパクトながら見どころが多い観光スポット。是非覗いてみてください。