ヴェネツィアの真ん中。サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会

ヴェネツィアの真ん中。サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会|イタリア観光ガイド

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会へ!

ヴェネツィアにある「サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会」はお隣に建つサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ同信会館(詳細は後述)と合わせ、見ごたえたっぷりのスポットです。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 教会と同信会館を一度に見学できる点。
  2. 結婚式会場としても人気の美しい教会である点。
  3. 観光客が少なく、ゆっくりとしたひとときを過ごせる点。

「サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会(Chiesa di San Giovanni Evangelista/キエーザ・ディ・サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ)」は、ヴェネツィア本島のちょうど真ん中あたりにある教会。同じ敷地内にある「サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ同信会館(Scuola Grande San Giovanni Evangelista/スクオーラ・グランデ・サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ)」とセットで観光客向けに一般公開されています。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 魅力とは?

入り口の美しいゲート

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会までは「ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅(Stazione di Venezia Santa Lucia)」から徒歩約10分。教会の手前にある美しいゲートが目印です。1478 年から1481年にかけてピエトロ・ロンバルド(Pietro Lombardo)によってつくられた美しいゲート。教会を象徴する存在で、アーチの上には聖ヨハネ(サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ)のシンボルである「鷲」のレリーフがあしらわれています。

左手に立つ教会

敷地内に入ると、左手にサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会、右手にサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ同信会館への入り口があります。同信会館(Scuola/スクオーラ)とは「信徒会」という同じ宗派の信者たちが結成した組合員たちの為の集会所のこと。教会も、同信会館も元々はヴェネツィアの貴族、バドエル(Badoer)家の所有物で、教会は、写真の大きな鐘楼が目印です。

外観にあしらわれたレリーフ

一方、同信会館への道しるべは入り口横に飾られた大きなレリーフ。信徒会の人々が聖ヨハネの前に跪く様子とともに、施設の拡張工事が1349年に始まり、1354年に完了したことが記されています。13世紀に結成され、元々別の場所にあった同信会館。バドエル家の計らいで、彼らの敷地を借りる形で現在の場所へ移設したのち、どんどんと勢力を伸ばし、格式を上げていくことになります。

Sala Capitolare

こちらは「聖ヨハネの大広間(Salone San Giovanni)」とも呼ばれる同信会館のメインホール(サラ・カピトラーレ)。どの信徒会も同信会館を建てる際、最もお金と力を注ぐ重要な部屋で、建築家ジョルジョ・マッサリ(Giorgio Massari)らによって、1727年から30年以上かけて整えられました。壁に飾られた絵画、突き当たり置かれた彫像、とにかく聖ヨハネ尽くしの部屋となっておりますので、お見逃しなく。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会は、元々960年にバドエル家によって整えられたもの。その後信徒会のメンバーがバドエル家の敷地を間借りするようになり、宗教儀式などを行う時の利便性の良さなどから、教会も1301年より、メンバーに開放されるようになりました。1441年に再度綺麗に整えられた教会。左右の礼拝堂などは6世紀後半に設置されました。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 是非食べてほしい逸品

Bacaro

バーカロは一言でいうと、ヴェネツィアの立ち飲み居酒屋を指す言葉。日本に「居酒屋」という名前の居酒屋さんが無いのと同じで「バーカロ」という名前のお店はないのですが、店先でワイングラス片手にピンチョスフードを楽しんでいる人が大勢いる店はバーカロの可能性大!お酒を注文してカウンター横などに並べられた2ユーロ前後の絶品おつまみフードを指さしオーダー(取り放題の場合もあり)して、仲間との語らいを楽しみましょう。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 ワンポイント

「館内の施設エトセトラ」
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会は、ご紹介した場所以外にも様々な部屋を見学することが出来ます。レセプションルーム等に使われていた「サラ・デッレ・コロンネ(Sala delle Colonne/円柱の広間)」。聖遺物(イエスさまが架けられた十字架の断片)が祀られた「オラトリオ・デッラ・クローチェ(Oratorio della Croce/十字架の祈祷室)」等…。ぜひ時間をとってゆっくり見学に来てください。

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会での注意点

教会での注意点
  1. 入場料アリ。同信会館と教会、セット券のみの発売となります。
  2. 毎日9時半から13時、14時から17時15分迄開いています。
  3. 入場料は10ユーロです。

チケット売り場は16時45分で閉まりますのでご注意ください。サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会は一年を通じてそこまでごった返す場所ではないので、基本的に現地購入で問題ありません。

まとめ

なおチケット売り場(およびブックショップ)は、同信会館の入り口を抜けて、最初に登場する「サラ・ヴェルデ(Sala verde/緑の広間)」の中にあります。床の色がほのかに緑色な点が特徴。サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会は有料の施設ではありますが、美術館顔負けの絵画や彫刻作品が楽しめる場所でもあります。ぜひ足を運んでみてください。

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