陶器いっぱい!ナポリ、ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館に行ってきました!
ナポリのヴォメロの丘の上にある「ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館」。かつて貴族の別荘だった場所を改装して出来た美術館は、建物の中にも外にも優雅な世界が広がっています。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館とは?
- ヴォメロの丘とセットで見学できる点。
- 中近世の美しい陶器にたくさん触れられる点。
- 貴族の邸宅にお邪魔できる点。
「ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館(Museo Nazionale della Ceramica Duca di Martina/ムゼオ・ナツィオナーレ・デッラ・チェラミカ・ドゥーカ・ディ・マルティーナ)」は、ヴォメロの丘(ナポリ)の上にある邸宅を利用した美術館。世界各国の陶器が一堂に会していて、邸宅の美しさと一緒に楽しむことが出来ます。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館 魅力とは?
南イタリアムード満点のエントランスフロア
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館の入り口を抜けると、まずは、南イタリアムード満点のエントランスフロアが眼前に広がります。こちらは上階へ続く階段。マヨルカ焼きのタイルがあしらわれた可愛らしい場所で旅情が一気に高まります。美術館の元になったヴィラ・フロリディアーナ(フロリディアーナ邸)は、元々貴族の別荘として建てられたもの。普段の暮らしを送るお屋敷と比べ、どこか軽快なムードが屋敷全体に漂っています。
異国で愛でる日本の「美」
館内には名前の通り、様々な国、年代の陶器が展示されています。私たち日本人が思わず「お!」とテンションが上がってしまうこと間違いのが、日本の陶器の展示エリア。こちらの可愛らしい猫の陶器は1680年から1700年頃(江戸時代)つくられたもので、陶器自体もさることながら、案内版に書かれた「Giappone(日本,ジャッポーネ)」の文字にも思わずテンションが上がってしまいます。
ヨーロッパムード満点の陶器
こちらはエントランスエリア付近にある、18世紀にフランスでつくられた陶器の時計。上下にプット(赤ちゃんの天使)を抱えた浮かない顔の人物があしわれているのですが…彼らは時を司る死神たち。神話の世界では死を司る神たちが、亡くなったものの魂を刈り取るとされており、砂時計を持ったプットなどとともに「時」にまつわる世界観を陶器を通じて見事に表現しています。
膨大なコレクション!中国の陶器
館内で特に充実したラインナップを誇るのが中国の陶器たち。18世紀頃、ヨーロッパでは”シノワズリ”と呼ばれる、中国風の芸術作品が大ブームになる現象が起き、各地で貴族たちが中国の陶器などをせっせと集めていました。館内にある約1200の東洋にまつわるコレクションの中で、明(伊:Ming)、清(伊:Qing)の時代のコレクションが特に重要なものがたくさんあります。
美しい邸宅の広間たち
陶器が飾られている部屋自体にも見逃せません。邸宅は元々、両シチリア王フェルディナンド1世が愛する妻のルチア・ミリアッチョのために捧げたもの。アントニオ・ニッコリーニ(Antonio Niccolini)によって整えられた室内は、ダイニングルーム、礼拝堂、ビリヤードルームなどが完備されておりいずれも女性らしい優美な雰囲気が特徴です。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館 今日の逸品
Gelatosità
「ジェラトジタ」はナポリに複数店舗構えるジェラートやさん。味もさることながらとにかく見た目のインパクトが強烈なのが特徴で、インスタ映えを狙う若者たちを中心にヒットしています。ジェラートの上にビスケットやチョコバーが乗った、パフェのような盛り盛りのジェラートが定番。もちろん(私が注文したものの様に)一般的なジェラートも楽しめますのでご安心ください。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館ワンポイント
「ルチア・ミリアッチョとプラシド・デ・サングロの肖像画」
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館のエントランス付近には邸宅のオーナーであったフロリディア公爵夫人、ルチア・ミリアッチョと陶器の収集に尽力したマルティーナ公爵(ドゥーカ・ディ・マルティーナ)、プラシド・デ・サングロ(Placido de sangro) の肖像画が飾られています。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館での注意点
- チケットは4ユーロです。
- 水曜から月曜の9時半から17時迄開いています。
- 屋外の公園は入場無料です。
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館への最終入場時刻は16時15分。屋外に広がる公園は8時半から19時半迄開いています。毎週火曜、および元旦とクリスマスはお休みですのでご注意ください。
まとめ
ドゥーカ・ディ・マルティーナ国立陶器美術館は、特に女性ファンが多い美術館のひとつ。ポーセラーツや陶芸、食器集めやテーブルコーディネートなどが趣味の方にとっては、たまらない世界観だと思います。下町っぽさ全開のナポリ中心部と違って、ノーブルな雰囲気漂うヴォメロの丘周辺。ナポリの新たな一面に会いに、是非遊びに行ってみてください。
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