ブームはここから始まった!ローマ、トラヤヌスの記念柱

ブームはここから始まった!ローマ、トラヤヌスの記念柱| イタリア観光ガイド

トラヤヌスの記念柱に行ってきました!

西暦113年に完成したローマの「トラヤヌスの記念柱」。ヨーロッパらしい風景に欠かせない「記念柱」というものの先駆け的存在で、トラヤヌスの記念柱をきっかけに、各地で似たようなモニュメントがつくられるようになりました。ここでは本家本元の秘密に迫ります。

トラヤヌスの記念柱とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 記念柱ブームの先駆け的存在である点。
  2. 24時間様々な表情で楽しませてくれる点。
  3. 古代ローマの風景がぎゅっと濃縮されている点。

ローマの街の中心部にそびえる巨大な円柱の塔。見れば見るほど美しい模様と姿形に圧倒されるトラヤヌスの記念柱は、イタリア語で「Colonna Traiana(コロンナ・トライアーナ)」といいます。24時間ローマの美しい風景の中で様々な表情を見せてくれる記念柱。細部のレリーフの中には、古代ローマの風景がぎゅぎゅっと詰め込まれています。

トラヤヌスの記念柱 押さえておくべき魅力とは?

100ローマンフィートの「巨大建造物」

トラヤヌスの記念柱の全長は29.76メートル。なんだかキリの悪い数字ですが、これは古代ローマの単位に置き換えるとちょうど100ローマフィートに相当します。日本のオフィスビルに置き換えると、だいたい7~8階建ての高さ。昼の美しさもさることながら、夕方以降ライトアップされたトラヤヌスの記念柱も、レリーフが浮き上がって、見やすくなり、さらに迫力があります。

約2,500名の「登場人物」

レリーフを近くで見てびっくりするのが、1人1人違う人物が彫られているということ!100~150のシーンを描いた記念柱には、なんとすべて数えると約2,500名もの人が彫られているそうです!人以外にも動物、武器、戦いの情景まで彫り込まれており、現在私たちが古代ローマの風景について理解を深める際の、貴重な資料としての役割も果たしてくれています。

戦いの間にある「勝利の女神」

レリーフの中には勝利の女神「ヴィットーリア(Vittoria)」も潜んでいます。場所は口で説明すると「レリーフを114つの正方形に分断したときの、丁度真ん中(58番目)!」…といっても、あまりピンと来ないと思いますので、是非現地で確認してみてください!レリーフは大きく2つの物語が描かれており、その場面が切り替わる部分で、勝利の女神が登場します。

ところどころにある「穴」

レリーフにはところどころに小さな穴があります。実はこれ「窓」なんです。トラヤヌスの記念柱の中は、長い長い螺旋階段になっており、下から上にあがれる仕組みになっているそうです。しかも、建てられた当時は外側はカラフルに色付いており、今よりさらに華やかなものだったそう。現地へ行ったら、是非、目に見えない部分にも思いを馳せてみてください。

てっぺんに立つ「聖ペトロ」

さて、まぶしいイタリアの日差しに目を凝らしながら頂上付近に目をやると、そこには「PETRO」の文字が見て取れます。これはてっぺんに鎮座するブロンズ像、聖ペトロ(イタリア語で”サン・ピエトロ”)のこと。聖ペトロはローマの守護聖人で、記念柱が建てられた113年から約1500年近く後の1587年に、この場所に追加され、以降ローマの街を見守り続けています。

トラヤヌスの記念柱 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pizza romana

「ピッツァ・ロマーナ」は「ローマ風ピッツァ」のイタリア語。「ローマのピザは生地が薄くてカリカリ。ナポリのピザは生地が厚くてふわふわ」といった話は、皆さまもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?カリカリ生地のピッツァは、ローマの方言で「Scrocchiarella(スクロッキアレッラ)」。ローマに来たら是非、自分好みのスクロッキアレッラを見つけてみてください♪

トラヤヌスの記念柱 ワンポイントアドバイス

「ローマの休日とトラヤヌスの記念柱」
トラヤヌスの記念柱は実は不朽の名作「ローマの休日」にも、大胆に出演しています。どのシーンかというと…冒頭で出演者の名前が紹介されるトコロ!「Gregory Peck(グレゴリー・ペック)」「Audrey Hepburn(オードリー・ヘップバーン)」の名前の背景が、トラヤヌスの記念柱のレリーフになっています。是非チェックしてみてください♪

トラヤヌスの記念柱観光での注意点 押さえておくべき事項3選

トラヤヌスの記念柱観光での注意点
  1. 建っている場所は「トラヤヌスのフォルム」です。
  2. 「トラヤヌスの市場(有料)」と混同しないようご注意。
  3. 観光は基本的には、日が出ている間に行いましょう。

記念柱があるのは「トラヤヌスのフォルム(Foro di Traiano/フォロ・ディ・トライアーノ)」です。隣接する「トラヤヌスの市場(Mercati di Traiano/メルカーティ・ディ・トライアーノ)」ではない点にご注意を。また、スリ、ひったくりなどの軽犯罪に気を付け、可能な限り安全な日中の間に観光を済ませましょう。

まとめ

気が遠くなるほど遥か彼方の遺跡が、街中にごろごろしている首都ローマ。1度の旅行でそれらをサラっと見てまわるのも良いですが、数年後、数十年後に再びローマを訪れ、再見するのもオススメ★時間を経ることで、また新鮮な感覚で遺跡に触れることが出来、改めてその変わらぬ美しさに感動することが出来ます。是非、機会があれば何度でもローマへ遊びに行ってみてください!

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