ローマの七大聖堂、サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂

ローマの七大聖堂、サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂に行ってきました!

とにかく教会だらけのローマ。そんなローマで、見るからに重要そうな、圧倒的オーラを纏ったカトリックの教会(聖堂)がサンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂です。その秘密とは…。詳しくご紹介します。

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂とは?行くべき理由

おすすめのポイント
  1. カトリックの重要な聖遺物(聖なる遺品)を見学できる点。
  2. とても大きく、建造物としての見応えもたっぷりである点。
  3. ローマの七大聖堂の1つである点。

「サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂(Basilica di Santa Croce in Gerusalemme/バジリカ・ディ・サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ)」はカトリックの聖地ジェルサメンテ(エルサレム)にまつわるローマの聖堂。オリジナルのものは4世紀に建設され、長きにわたり、エルサレムより運んだ重要な聖遺物を所有していることから「ローマ七大聖堂」の1つとされています。

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂 魅力とは?

オーラ満点の「ファサード」

聖堂の現在の正面口(ファサード)は、バロック様式。比較的最近の建築様式で建てられているのは、18世紀にファサードが再建されたためです。手がけたのはピエトロ・パッサラクア(Pietro Passalacqua)とドメニコ・グレゴリーニ(Domenico Gregorini)の2人の建築家。曲線の織りなす柔らかな姿を、まずはたっぷりとご堪能ください。

青色の「中央祭壇」

館内に入ると、長い廊下の先に美しい天蓋(チボリウム)付きの中央祭壇が見えてきます。これも正面口を手掛けたピエトロ・パッサラクアとドメニコ・グレゴリーニの2人の共作。2人にとって本教会の建設は代表作の1つ。天蓋の下には、聖チェザリオ(San Cesario)と聖アナスタシオ(Sant’Anastasio)の2名の聖人が眠っています。

祭壇後ろの「フレスコ画」

天蓋の上の半円形の部分(アプス)には、美しい青色の世界が広がっています。入口付近から見てもハッキリとわかる、色鮮やかなフレスコ画。15世紀にローマで名を馳せた画家のアントニアッツォ・ロマーノ(Antoniazzo Romano)らによる作品で、カトリックの偉人たちについてまとめた書籍の中で綴られている、イエスさまの十字架が見つかった時のシーンについて、描かれています。

聖ヘレナの「地下礼拝堂」

本聖堂を建設するきっかけとなった人物、聖ヘレナ。時のローマ皇帝コンスタンティヌスの母親である彼女は、なんとエルサレムまでイエスさまが架けられた十字架を探す旅へ…。苦労の末、それらを発見した重要人物です。これは当時の超超超大発見!ということで、地下には彼女を祀る礼拝堂「Cappella di Sant’Elena」も設けられています。

「聖遺物礼拝堂」

聖堂には聖遺物礼拝堂(La Cappella delle Reliquie)も併設されており、こちらで聖ヘレナが持ち帰ってきた貴重な聖遺物を見学することができます。飾ってあるのはイエスさまが架けられた十字架の破片や釘など。当初は聖ヘレナがつくった礼拝堂にて保管されていましたが、1800年透明なケースに移され、現在のような形での一般公開が始まりました。

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂 是非食べてほしい逸品

Al Grottino

「アル・グロッティーノ」は聖堂から歩いて10分弱のところにあるピザやさん。大通り沿いの建物の1階にポコっとはめ込まれるように建っているので、中の様子が分かりにくいのですが、一歩店の中に入ると、奥行きがあり、多くの人で賑わっています。好立地でありながら1,000円以下のメニューも豊富な点もありがたい。ピザは生地が薄いので、女性でも1人で1枚食べやすいと思います。

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂ワンポイント

「エルサレムにもある、聖エレナゆかりの地」
イスラエルの都市エルサレムにも実は聖エレナのゆかりの地があります。それが「聖墳墓教会(伊:Basilica del Santo Sepolcro)」。ここは聖エレナがイエスさまの十字架を発見した場所、すなわちゴルゴダの丘があった場所とされており、教会の中にはイエスの墓とされる場所もあります。なかなか気軽にはいけない場所ですが、気になる方はネットなどでチェックしてみてください♪

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂での注意点

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂観光での注意点
  1. 12時45分から15時30分まではお昼休みです。
  2. 7月と8月は開館時間が異なります。
  3. ミサの間は見学不可です。

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂は毎日開館していますが、7月と8月は平日の開館時間が7時→8時開館になりますのでご注意ください。お昼休み有。また、ミサの間は見学することができません。

まとめ

カトリックの総本山ローマには、聖遺物(イエスさま等にまつわる遺品)の中でも特に重要なものがたくさんあります。その中で、いつでも見られるサンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂の聖遺物はかなり貴重な存在!建物自体も美しく、中も開放感があってゆっくり見学出来ますので是非足を運んでみてください。2度め、3度めのローマ旅行の方は「ローマ七大聖堂巡り」もオススメです。

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