日曜朝の楽しみ。ローマ、サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会に行ってきました!
ローマのナヴォーナ広場の目と鼻の先に立つ「サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会」。日曜日の午前中のみ見学可能なとっておきのスポットを、周辺情報とともにご紹介します。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会とは?絶対行くべき理由
- ナヴォーナ広場とセットで観光できる点。
- ボッロミーニの名建築を堪能できる点。
- 日曜午前のみ見学可能なレアスポットである点。
「サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会(Chiesa di Sant’Ivo alla Sapienza/キエーザ・ディ・サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ)」はローマのナヴォーナ広場のすぐ裏手にある教会。サピエンツァ宮殿の中庭の奥にある上に、宮殿の扉が開くのは日曜日の午前中だけ!という超観光客泣かせの場所にも関わらず多くの人を魅了しているのには、大きなワケがあります。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会 魅力とは?
リナシメント通りにある入口
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会があるのはリナシメント通り(Corso del Rinascimento)。目と鼻の先にはローマで最も有名な広場のひとつ、ナヴォーナ広場が控えているので、そこまではまず迷わずにアクセスできることと思います。問題はその先!1本奥にあるリナシメント通りはちょっとマイナー&教会へと続く扉は日曜午前しか開いていないので、通りに面した入口の雰囲気(写真)を一度写真でチェックしておくことを、オススメします。
道しるべのFontana dei Libri
こちらはサンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会の目と鼻の先にある「本の噴水(フォンターナ・デイ・リブリ)」。多くの人がセットで立ち寄るちょっとした有名スポットです。場所はリナシメント通りと交差するスタデラリ通り(Via degli staderari)沿い。1927年にピエトロ・ロンバルディ(Pietro Lombardi)によって制作されたもので本(リブリ)が左右に積まれたユニークな形をしています。
中庭の風景
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会は、サピエンツァ宮殿(Palazzo della Sapienza)の中庭奥にあります。写真は、冒頭でご紹介した入口の扉の先に広がる風景。著名な芸術家、フランチェスコ・ボッロミーニ(Francesco Borromini)が手掛けた大作として知られており、この美しい姿を一目見ようと、開館日には多くの人が足を運びます。
しっくい装飾の見事なクーポラ
こちらはユニークな形をした教会のクーポラ(ドーム屋根)を内側から見た様子。開館日はこちらも見学することが出来、外側から見るのとはまた違った趣を楽しむことが出来ます。細かな模様の中に描かれているのは、ローマ教皇たちのご実家の紋章。例えば写真中央下にある6つの山の形をした紋章は、アレクサンデル7世(Alessandro VII)のご実家、キージ家の紋章となっております。
教会をいつでも見られる場所
教会の裏手に広がるサン・テウスタキオ広場(Piazza Sant’Eustachio)からは、教会が開いていない日でもクーポラの外観を楽しむことが出来ます。広場自体も美しく、ティツィオ・ダ・スポレート邸(Palazzetto di Tizio di Spoleto/上の写真)といった、ちょっとした観光スポットも控えています。開館日に足を運ぶことが出来ない方は是非、サン・テウスタキオ広場にお立ち寄りください。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会 是非食べてほしい逸品
Ricciola
「リッチョーラ」は、カンパチのコト。ローマだけでなくイタリアで全土的に親しまれている大衆魚で、地中海などで獲れたものが出回っています。日本ではお寿司やお刺身で食べることが多いですが、イタリアでは香草焼きやトマト煮込み、ペーストなどにすることも…(和食レストランではお寿司、お刺身も親しまれています!)。クセがなく食べやすい料理の一つですので、是非気になる方はお味見してみてください。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会ワンポイントアドバイス
「建物にあしらわれた紋章たち」
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会の壁には、様々な名門貴族の紋章たちが隠れています。グレゴリウス13世のご実家、ブオンコンパーニ家のドラゴンの紋章。ウルバヌス8世のご実家、バルベリーニ家のハチの紋章、パウルス5世のご実家、ボルゲーゼ家の鷲とドラゴンの紋章ナドナド。気になる紋章もがあれば、是非その由来を紐解いてみてください。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会観光での注意点
- 日曜日の9時から11時のみ見学可です。
- 入場無料です。
- 見学出来る場所は中庭、クーポラ下など一部です。
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会は開館日時が非常に限られています。日曜日の午前中に来館が難しい場合は、サン・テウスタキオ広場などからクーポラの様子をお楽しみください。
まとめ
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会は、ボッロミーニのファンにとっては時間を調整してでも行ってみたい聖地。その独特のフォルムはどこを写真に収めても絵になります。日曜日の午前中は教会などがミサで見学不可なことが多いので、時間を有効に使いたい方にもオススメの観光スポット。観光地ど真ん中にあってアクセスしやすいので、是非タイミングがあえば、足を運んでみてください。
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