鹿の頭がトレードマーク。ローマ、サンテウスタキオ聖堂
サンテウスタキオ聖堂に行ってきました!
ローマのナヴォーナ広場からスグのところにある「サンテウスタキオ聖堂(サン・テウスタキオ聖堂)」。聖エウスタキオ(サンテウスタキオ)に捧げられた美しい聖堂の魅力を5つ、厳選してご紹介します。
サンテウスタキオ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマの中心部にあり、観光しやすい点。
- サンテウスタキオ広場の美しい風景を一緒に楽しめる点。
- 著名な芸術家たちの作品を無料で楽しめる点。
「サンテウスタキオ聖堂(Basilica di Sant’Eustachio/バジリカ・ディ・サンテウスタキオ)」は、8世紀に起源を持つ由緒正しき聖堂。現在私たちが見ることの出来る建物は主に17~18世紀に整えらえたもので、館内では当時活躍した芸術家たちの代表作をたっぷりと楽しむことが出来ます。目の前に広がる広場の美しさにも定評アリ。
サンテウスタキオ聖堂 押さえておくべき魅力とは?
聖堂の立つサンテウスタキオ広場
サンテウスタキオ聖堂があるのはローマの「サンテウスタキオ広場(Piazza di San Eustachio)」の一角。ローマきっての観光名所、ナヴォーナ広場とパンテオンとのちょうど間あたりにある広場で、一年を通して多くの観光客で賑わっています。老舗カフェ「サンテウスタキオ・イル・カッフェ(写真)」や外壁の装飾が美しいティツィオ・ダ・スポレート邸など見どころもいっぱい。聖堂内に入る前に是非、広場の雰囲気もしばしご堪能ください。
18世紀に整えられた聖堂の外観
サンテウスタキオ聖堂の外観は、チェーザレ・コルヴァーラ(Cesare Corvara)によって手掛けられたもの。1703年にこの世を去る直前まで携わっていた遺作で、左手奥には1196年に建てられたレンガづくりの鐘楼の姿も見られます。一見シンプルな外観に見えますが、よく見るとナツメヤシや貝殻などの彫刻が施されていて、なんとも可愛らしい雰囲気。聖堂のてっぺんには、さらに可愛らしいものも設置されています(詳しくは次項にて!)。
聖堂のてっぺんにいる動物
聖堂のてっぺんにちょこんと置かれた可愛らしい鹿。サンテウスタキオ聖堂のシンボル聖エウスタキウス(サンテウスタキオ)のシンボルでもあり、聖堂の再建時、多額の資金援助をしたマッフェイ家のシンボルでもあります。マッフェイ家は聖堂のすぐ近くに住んでいた貴族。お屋敷(Palazzo Maffei Marescotti)は中に入ることはできませんが、チェスタリ通り(Via dei Cestari)から外観のみ見学することが出来ます。
華やかな中央祭壇
こちらは館内中央祭壇の様子。祭壇を手掛けたのは、あの、トレヴィの泉も手掛けた建築家のニコラ・サルヴィ(Nicola Salvi)です。正面に掲げられた祭壇画は、フランチェスコ・フェルディナンディ(Francesco Ferdinandi)によるもの。聖堂のシンボル、聖エウスタキオの殉教(カトリックの教えのために命を絶つこと)の様子が描かれています。
礼拝堂を飾る芸術たち
こちらは礼拝堂に飾られているピエトロ・ガリアルディ(Pietro Gagliardi)の「エルサレム神殿の聖家族」。イエスさまが12歳の時に家族とともにエルサレムの神殿に行ったという聖書の物語を表現したもので、他にもオッタヴィオ・レオーニ(Ottavio Leoni)、コラード・メッツァーナ(Corrado Mezzana)、ビアジョ・プッチーニ(Biagio Puccini)といった画家たちの作品を楽しむことが出来ます。
サンテウスタキオ聖堂 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Gallinella
「ガリネッラ」は魚のほうぼうのコト。日本では煮つけや唐揚げなどで食べることが多いですが、イタリアでは写真のようなトマト煮込み(アクアパッツァ)や香草焼きなどで楽しみます。実は…ガリネッラという言葉は、もともと「雄鶏」という意味のイタリア語。ほうぼうは正式には「Capone gallinella(カポーネ・ガリネッラ)」や「Gallinella di mare(ガリネッラ・ディ・マーレ)」というので、こちらも念のため覚えておきましょう。
サンテウスタキオ聖堂 ワンポイントアドバイス
「Terme di Nerone」
サンテウスタキオ聖堂の正面右手に伸びるエウスタキオ通り(Via di San Eustachio)沿いには、ある重要な古代ローマ遺跡があります。それが「ネロ浴場(テルメ・ディ・ネローネ)」現在は3世紀前半頃に使われていた2本の円柱しか残っていませんが、それでもその大きさやスケール感には思わず舌を巻いてしまいます。
サンテウスタキオ聖堂での注意点 押さえておくべき事項3選
- 毎日7時45分から12時、16時から20時迄開いています。
- 8月はお休み期間です。
- 入場無料です。
8月は夏のヴァカンスの為、聖堂は閉まっています。周辺のお店も長期のお休み(お盆周辺で2-3週間)を取ることが多いので、もしお目当てのお店がある場合は、ご注意ください。
まとめ
サンテウスタキオ聖堂はローマの数ある教会群の中では特別有名…というわけではありませんが、とにかく好立地!にも関わらず館内は観光客でごった返していない為、ローマの人混みにちょっぴり疲れてしまった時には癒しの場としてもってこいです。目の前にあるサンテウスタキオ・イル・カッフェ(Sant’Eustachio Il Caffè)はお土産購入スポットとしても◎是非足を運んでみてください。
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