ローマの街のど真ん中で芸術に触れる。ヴェネツィア宮殿国立博物館

ローマの街のど真ん中で芸術に触れる。ヴェネツィア宮殿国立博物館|イタリア観光ガイド

ヴェネツィア宮殿国立博物館に行ってきました!

ローマの中心部にある、元ヴェネツィア共和国大使館として使われていた、ヴェネツィア宮殿。館内にある「ヴェネツィア宮殿国立博物館」の見どころを厳選してご紹介します。

ヴェネツィア宮殿国立博物館とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 歴史的に有名なヴェネツィア宮殿をセットで見学できる点。
  2. 観光地ど真ん中の好アクセスである点。
  3. 時代、内容ともにバラエティ豊かな美術品の数々を楽しめる点。

「ヴェネツィア宮殿博物館(Museo Nazionale del Palazzo di Venezia/ムゼオ・ナツィオナーレ・デル・パラッツォ・ディ・ヴェネツィア)」は、ローマ観光をする方のほとんどが立ち寄るであろう「ヴェネツィア広場」の一角にある博物館。元宮殿として使われていた館内は、絢爛豪華な内装も一緒に楽しめるため、お得感も倍増!

ヴェネツィア宮殿国立博物館押さえておくべき魅力とは?

中庭のシンボル、Venezia sposa il mare

ヴェネツィア広場に面した入口を抜けて、まず最初にお目見えする美術品がこちらの噴水。「ヴェネツィア・スポーザ・イル・マーレ(海とヴェネツィアの結婚)」という名前の作品で、1729年から1730年にかけて、彫刻家カルロ・モナルディ(Carlo Monaldi)によって制作されました。足元にいるヴェネツィアのシンボル、聖マルコのライオンがチャームポイント。ここまでならチケットなしで無料で立ち寄ることが出来ます。

貴重なジョルジョーネの絵画

物憂げな表情がなんともいえないこちらの作品は、ルネサンス期にヴェネツィアで活躍した画家、ジョルジョーネ(Giorgione)が1502年頃手掛けた「2人の肖像(Doppio ritratto)」。ジョルジョーネは32歳という若さで他界したことや、絵に署名を残さなかったこと等から、確実に本人が手掛けたと言える作品がかなり限られているミステリアスな芸術家の一人。本作は1919年に寄贈されて以降、博物館で最も貴重な作品のひとつとして多くの人を魅了しています。

ヴァザーリが手掛けたゴージャスな天井画

美しい絵画の世界は館内装飾にも!こちらは前項でご紹介した絵画のある「アルトヴィーティの間(Sala Altoviti/サラ・アルトヴィーティ)」の天井。16世紀のフィレンツェの貴族、アルトヴィーティがジョルジョ・ヴァザーリ(フィレンツェにある”ヴァザーリの回廊”などを手掛けたことで知られる、イタリアを代表する芸術家)に依頼した貴重な絵画が、アルトヴィーティ宮殿から取り外され、1929年よりここ、ヴェネツィア宮殿の天井に飾られています。

最初のお屋敷の主、ピエトロ・バルボにまつわる部屋

こちらはヴェネツィア宮殿(ヴェネツィア宮殿国立博物館)の最初の主であったピエトロ・バルボ(のちのローマ教皇パウルス二世)が使用していた部屋。イタリアが誇る著名画家、アンドレア・マンテーニャ(Andrea Mantegna)が手掛けたのでは!?と言われている、美しいフレスコ画が見どころで、絵のテーマから「ヘラクレスの間 (Sala di Ercole/サラ・ディ・エルコレ)」の名で親しまれています。

絵画以外の見どころもたくさん!その他の館内の芸術作品たち

写真は17世紀に活躍した芸術家、アレッサンドロ・アルガルディ(Alessandro Algardi)が手掛けた、ローマ教皇インノケンティウス10世(Papa Innocenzo X)の彫像。館内は大きく常設展示と特別展示に分かれており、制作年、内容ともに多岐に渡るのが最大の魅力です。中には、日本の陶磁器のコレクションなども…!1つ1つ見ていると、なんだか日本に帰国したかのような、不思議な気持ちにさせてくれます。

ヴェネツィア宮殿国立博物館近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pollo con i peperoni

「ポッロ・コン・イ・ペペロニ」は、鶏肉(ポッロ)とパプリカ(ペペロニ)の煮込み料理。トマトソースや白ワインなどを加えて煮込むローマ発祥と言われるイタリアの家庭料理のひとつなのですが、お店によって入れる鶏肉の部位が違ったり、黄色いパプリカやオリーブの実、バジルなどを追加で加えたり、微妙に味付けが異なるのが魅力。さっぱりしているので真夏に食べても美味しいですよ!

ヴェネツィア宮殿国立博物館 ワンポイントアドバイス

「セットで訪れたい!ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂のテラス」
ヴェネツィア宮殿国立博物館のお隣にそびえる白亜の巨大建造物「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」。実は上階がテラスになっており、ヴェネツィア宮殿国立博物館のチケットで同時に見学することが出来ます。これ以外に、裏手にある「国立リソルジメント博物館(Museo Centrale del Risorgimento)」へも入ることが出来ますのでお時間がある方はぜひお立ち寄りください。

ヴェネツィア宮殿国立博物館での注意点

ヴェネツィア宮殿国立博物館での注意点
  1. 中庭までは無料で入ることが出来ます。
  2. 館内見学は有料(12ユーロ)です。
  3. 毎日9時半から19時半迄開いています。

ヴェネツィア宮殿国立博物館への入場チケットで、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂のテラス(Terrazza del Vittoriano)国立リソルジメント博物館へも入ることができます。

まとめ

ヴェネツィア宮殿国立博物館は好立地にあるものの、意外と中まで入って見学する人が少ない、穴場観光スポットのひとつです。ガイドブックなどでは詳しく紹介されないケースも多いですが、想像以上にイタリア国内外を代表する芸術家たちの作品が揃っていて、驚き!宮殿自体も美しく、歴史の教科書(近現代史)で登場するような重要な場所たちを見学することも出来ます。是非遊びに行ってみてください!

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