ローマ、サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会に行ってきました!
ローマのラティーナ門のすぐ傍にある「サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会」。地元っこたちの結婚式会場としても人気の素敵な教会の見どころをご紹介します。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会は?行くべき理由ベスト3
- ラティーナ門とセットで見学できる点。
- 美しいフレスコ画の世界を堪能できる点。
- 中世(12世紀)の世界へタイムトラベルできる点。
「サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会(Chiesa di San Giovanni in Oleo/キエーザ・ディ・サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ)」は、ローマの南側、シピオニ公園(Parco Degli Scipioni)の隣にある教会です。12世紀に建てられた教会は、一歩中に足を踏み入れるだけで中世時代にタイムトラベル出来る素敵な場所。ややアクセスは悪いですが、すぐ近くにも観光スポットが密集しているので、セットで巡ることが出来ます。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会 魅力とは?
ラティーナ門近くに設置された中世の教会
かつてローマを外敵から守るべく設置されていたアウレリアヌス城壁。城壁の出入り口の1つ、ラティーナ門の内側、100メートル弱の所に、サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会は建てられました。オリジナルの教会が建設されたのは5世紀。その後、幾度かの修復を経て、1190年に再建された際に、正面左手の鐘楼も追加されました。
ファサード周辺にあるモニュメント
ファサード(正面口)の前には9世紀につくられた井戸。そして、ポルティコ(軒下のような場所)の中、右手には、すぐ近くにあるサン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会で使われていたモニュメントのオリジナルバージョンが飾られています。モニュメントはイタリアの有名建築家、フランチェスコ・ボッロミーニが手掛けたことで有名。ちなみに現在元の場所には、パオロ・マルコーニ(Paolo Marconi)が制作したレプリカが設置されています。
入口背面に広がるフレスコ画
館内に入ったら、まずはくるりと後ろを振り返るのをお忘れなく。ここには、見事なフレスコ画の世界が広がっています。随分と色褪せてしまっていますが、それもそのハズ。これらは1191年に描かれたもので、2層のうちの上段には、アダムとイブ、カインとアベルの物語。下段には最後の審判が描かれています。フレスコ画はここからメインフロアの方へも連なっているので、順にご紹介します。
中央祭壇の様子
中央祭壇まで連なるフレスコ画。祭壇上、くぼみの部分(アプス)に描かれているのは、アントニオ・ラプレティ(Antonio Rapreti)が描いた、教会のシンボル聖ヨハネとローマ皇帝ドミティアヌスの様子です(1715年に制作されたものゆえ、他の場所に比べ、色鮮やかなのが特徴)。ドミティアヌスは当時、キリスト教を迫害していた人物。絵画の中では、ドミティアヌスによってヨハネが裁かれる場面が描かれています。
両サイドに広がるフレスコ画
最後は中央通路の両サイドに描かれたフレスコ画をご紹介します。右側(写真)からスタートするフレスコ画は「新約聖書」がテーマ。アダムとイブにまつわるもの(上段)聖母マリアにまつわるもの(中段)イエスさまにまつわるもの(下段)といった形で連作になっていて、よく見ると楽園追放、受胎告知、磔刑…といった宗教画界で人気のモチーフを見つけることも出来ます。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会 是非食べてほしい逸品
Vellutata
「ヴェルッタータ」はピューレのような、シチューのようなとろっとしたスープ。カボチャ、ニンジン、ズッキーニなどのヴェルッタータが定番で、スーパーなどで出来合いのものを買うこともできます。具はほとんど入っていないものが多いのですが、それだけに他の食事との相性も良く、パンを浸して食べたりしても美味い!個人的には冷たいヴェルッタータもヴィシソワーズスープのようで、オススメです。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会 ワンポイントアドバイス
「サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会」
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会のすぐ近くにある「サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ教会(Chiesa di San Giovanni in Oleo/キエーザ・ディ・サン・ジョヴァンニ・イン・オレオ)」。現在の建物は16世紀に建てられものですが、元々は5世紀頃につくられた神殿がベースになっています。目の前にはラティーナ門もあるのでセットでの見学も◎中に入ることは出来ませんが、その分365日24時間見学できる点が魅力。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会 での注意点
- 毎日7時半から12時半、15時から18時迄開いています。
- 入り口はVia S. Giovanni a Porta Latinaの先にあります。
- すぐ近くに地下鉄の駅がないのでご注意ください。
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会の入り口は、少々奥まった所にあります。また、最寄りの駅までは最低でも1キロはあるので、体力と相談しながらアクセス方法を検討しましょう。
まとめ
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会は、初めてのローマ旅行の際にはなかなか足を延ばすことが出来ないかもしれません。が、もしチルコ・マッシモ(古代ローマ時代の競技場跡)方面に遊びに行く予定があるようでしたら、そこから徒歩20分ほどで行くことができます。ローマ中心部に比べ観光客でごった返していないので、ローカル感満載。ご興味があれば、是非足を運んでみてください。
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