ローマの近代建築に触れる、サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会に行ってきました!
ローマ郊外のエウル地区(EUR)にある「サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会」。どこか近未来のムード漂う新興地区のシンボル的存在の観光スポットに行ってきましたので、魅力をご紹介します☆
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマ有数の巨大クーポラ(丸屋根)が見られる点。
- ローマの新興地区を堪能できる点。
- イタリアのモダニズム建築に触れられる点。
ローマ郊外のエウル(EUR)地区にある「サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会(Basilica dei Santi Pietro e Paolo/バジリカ・デイ・サンティ・ピエトロ・エ・パオロ)」は20世紀半ばに建てられたクーポラが自慢の教会。エウル地区の象徴的存在で、ローマ中心部とは一味違ったイタリアの「美」に触れることが出来ます。
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会押さえておくべき魅力とは?
20世紀に建てられた新しい教会
戦争真っ只中の1939年春より建設がスタートした、サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会。教会のあるEUR地区は、1942年に開催予定だったローマ万博(Esposizione Universale di Roma)の頭文字から来ており、当時、万博開催に向け、EUR地区では新しい建物の建設が急ピッチで進められていました(ちなみに万博は結局、戦争の激化に伴い中止となっています)。
ローマ有数の大きさを誇るクーポラ
1939年の建設開始後、戦争による中断を経て、1953年に工事再開。1966年にようやく完成を迎えたサンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会。モダニズム建築(近代建築,19世紀の産業革命以降に流行した機能的で無駄のない建築スタイル)で整えられており、トレードマークのクーポラは、直径約32メートルと、ローマで5本の指に入る大きさを誇ります。
教会前の2体の彫像
ヨーロッパ通り(Viale Europa)方面から教会へ向かうと、正面口の手前に2つの大きな彫像が見えてきます。これは教会のシンボルである聖ペトロ(サン・ピエトロ)と聖パオロ(サン・パオロ)。2人はローマの守護聖人(氏神様のような存在)としても有名で、ローマ観光中、2人の姿をいたるところで目撃することになると思います(たいてい正面左に聖ペトロ、右に聖パオロがいますので、雰囲気だけでも覚えておくと、旅がさらに楽しくなるかもしれません)。
外観にあしらわれたレリーフ
聖ペトロと聖パオロの先にある正面口。ブロンズで出来た入口扉の上にはイエスさまのレリーフが見て取れます(いずれもジョヴァンニ・プリニ/Giovanni Prini作)。このレリーフは正面以外の3面にも展開されており、例えば正面左の外壁には”聖ペトロの磔刑”、右の外壁には”聖パウロの斬首”といった、宗教画でおなじみのシーンを切り取ったレリーフが設置されています。
近代的な館内の様子
外観同様、館内も極めて近代的な雰囲気。入り口の真正面に設けられた中央祭壇には彫刻家アッティリオ・セルヴァ(Attilio Selva)による「キリストの勝利(Cristo trionfatore)」が飾られており、周りを息子のセルジオ・セルヴァ(Sergio Selva)が手掛けたモザイク画が縁取っています。全体としては円形のユニークな形をしていますが、中央祭壇を軸に左右に礼拝堂等もあるのでお見逃しなく。
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会 是非食べてほしい逸品
Gelato di San Crispino
「ジェラート・ディ・サン・クリスピーノ」は、ローマ市内にある有名観光スポット「トレヴィの泉」からスグ(徒歩約2分)の所にあるジェラート専門店です。(エウル地区には残念ながら無いのですが)ローマのフィウミチーノ空港などにも進出している有名店。メニュー表には英語や挿し絵が盛り込まれており、イタリア語に明るくない方でも気軽に購入できる工夫がされているので、チェックしてみてください。
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会ワンポイントアドバイス
「ユニークな建物がいっぱい!エウル地区」
ローマにあってローマらしからぬ雰囲気が魅力的なエウル地区。サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会以外では「ローマ文明博物館(Museo delle Civiltà)」「イタリア文明宮(Palazzo della Civiltà Italiana)」といった有名観光スポットがあります。2度目、3度目のローマ旅行で、普段とはちょっと趣の異なる場所に行ってみたい方に最適。是非チェックしてみてください。
サンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会での注意点
- ミサは月曜から土曜は7時半、8時半、18時半から行われます。
- 日曜祝日のミサは8時、9時、10時半、12時、18時、19時から行われます。
- EUR Palasport駅からのアクセスがオススメ。
教会へのアクセスは「EUR Palasport(エウル・パラスポルト)駅」からのアクセスがおすすめ。徒歩15分弱かかりますが、ヨーロッパ通りを経由するので道中、教会全体を綺麗に写真に収めることが出来ます。
まとめ
ローマの南側に広がるEUR地区。ローマの陸の玄関口である”ローマ・テルミニ駅”からは約11キロ離れていますが、電車で30分ほどで簡単に行くことが出来ます。エリア内には博物館や綺麗な公園なども整備されており、若者や家族連れなどがたくさん。古代遺跡がぎゅっと濃縮されたローマ中心部とは一味違う風景を味わうことが出来ますので、是非遊びに行ってみてください。
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