無料で名画が楽しめる。ローマ、カルロ・ビロッティ美術館

無料で名画が楽しめる。ローマ、カルロ・ビロッティ美術館|イタリア観光ガイド

カルロ・ビロッティ美術館に行ってきました!

ローマのボルゲーゼ公園の一角にある「カルロ・ビロッティ美術館(カルロ・ビロッティ博物館)」。ここは無料で名だたる近現代アーティストたちの作品を鑑賞できる、穴場スポットなんです!

カルロ・ビロッティ美術館とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ボルゲーゼ公園を一緒に散策できる点。
  2. 入場無料である点。
  3. 世界的に有名な近現代アーティストたちの作品を楽しめる点。

「カルロ・ビロッティ美術館(Museo Carlo Bilotti/ムゼオ・カルロ・ビロッティ)」は、ローマで2番目の大きさ(約80ヘクタール)を誇るボルゲーゼ公園の中にある美術館。元ボルゲーゼ家の小邸宅(Casino dei Giochi d’Acqua)を利用して整えられた館内では、アンディ・ウォーホルやジョルジョ・デ・キリコといった世界的にも有名なアーティストたちの作品を、無料で楽しむことが出来ます。

カルロ・ビロッティ美術館 押さえておくべき魅力とは?

カルロ・ビロッティの想いのつまった美術館

地下鉄のフラミニオ駅から徒歩約10分。ボルゲーゼ公園内をはしる「フィオレッロ・ラ・グアルディア通り(Viale Fiorello La Guardia)」沿いにカルロ・ビロッティ美術館はあります。館内には実業家カルロ・ビロッティのコレクションを中心に近現代の美術作品がたっくさん!彼のお顔をご覧になりたい方は、館内に飾られているラリー・リヴァーズ(Larry Rivers)が描いたカルロ・ビロッティの肖像画(Ritratto di Carlo Bilotti)をチェック!

Madre e figlia

館内にはカルロ・ビロッティの奥様(Tina Bilotti)とお嬢様(Lisa Bilotti)の肖像画もあります。しかも手掛けたのは日本でも有名なポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)!1981年に「母娘(マードレ・エ・フィリア)」というタイトルで発表された作品で、館内でも常に多くの人を集める人気の一枚です。

ジョルジョ・デ・キリコの傑作たち

館内でひと際目を引くのがアンディ・ウォーホルも影響を受けたという、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の作品群。彼はイタリアを代表する画家の一人で、2番目の部屋(Sala2)では「通りの神秘と憂鬱(写真)」「孤独なオルフェウス」といった代表的な絵画作品や彫刻作品を鑑賞することが出来ます(ちなみにトップ画は彼の手掛けた”考古学者,Gli archeologi”)。

入口横でも楽しめるジョルジョ・デ・キリコ

カルロ・ビロッティ美術館の入口横で出迎えてくれる彫刻も、実はジョルジョ・エ・キリコの作品。ギリシャ神話に登場する英雄ヘクトールと、奥様のアンドロマケーの別れのシーンを表現したもので(Ettore e Andromaca/エットレー・エ・アンドロマカ)、戦に赴く夫を見送る妻の切ない佇まいがブロンズ像にてダイナミックに表現されています。

館内に残る、美術館の前の姿

元々はボルゲーゼ家のオランジェリー(庭園内に設けられた温室のような施設)として使われていた、カルロ・ビロッティ美術館の建屋。写真は、下に石棺が据えられた”ニンフェオ(お庭の中の、噴水などがあるスペース)”で、ボルゲーゼ家の人々によって使われていた当時の面影を今日に残す、貴重な場所となっております。ガラス張りになっていて、荒天時も室内からゆっくり鑑賞できる点が魅力。

カルロ・ビロッティ美術館 是非食べてほしい逸品

Giggetto

「ジジェット」はローマのゲットー地区(旧ユダヤ人居住地)にあるレストラン。1923年創業の老舗で、古代ローマ遺跡のひとつ「オッタヴィーアのポルティコ(Portico d’Ottavia)」のすぐ横にあるという、なんともローマらしい一店です。ユダヤ伝統の料理(ユダヤ風アーティチョーク,Carciofo alla Giudia等)は必見。また、ローマの郷土料理も一通り楽しむことが出来ます。

カルロ・ビロッティ美術館 ワンポイントアドバイス

「ボルゲーゼ公園にある博物館、美術館」
ボルゲーゼ公園の中にはカルロ・ビロッティ美術館以外にも博物館、美術館がたくさんあります。とりわけ有名なのが「ボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese/ガッレリーア・ボルゲーゼ)」。また「ピエトロ・カノニカ博物館(Museo Pietro Canonica)」「ヴィラ・ジュリア国立博物館(Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia)」なども知られています。ご興味がある方はぜひ立ち寄ってみてください。

カルロ・ビロッティ美術館での注意点

カルロ・ビロッティ美術館での注意点
  1. 入場無料です。
  2. 最寄り駅はフラミニオ(Flaminio)です。
  3. 毎週月曜、および元旦、メーデー、クリスマスはお休みです。

10月から3月は火曜から金曜の10時から16時、土日の10時から19時迄開いています(12月24日と31日は14時迄)。6月から9月は火曜から金曜の13時から19時迄、土日の10時から19時迄開いています(最終入場時刻は閉館30分前)。

まとめ

カルロ・ビロッティ美術館は、無料で近現代美術に触れることが出来るローマの中でもかなり満足度の高いスポット。美術館に向かう道中も、美しい緑地、水辺の景色に触れることが出来るので、最高にデトックス出来ます。ご紹介したアーティストの他、ジーノ・セヴェリーニ(Gino Severini)ジャコモ・マンズー(Giacomo Manzù)などの有名芸術家の作品もアリ。是非足を運んでみてください。

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