一風変わったメディチ家ゆかりの地。フィレンツェ、バッソ要塞

一風変わったメディチ家ゆかりの地。フィレンツェ、バッソ要塞|イタリア観光ガイド

バッソ要塞に行ってきました!

上品で華やかな観光スポットの多い、華の都フィレンツェの中で、異色の存在感を放つ「バッソ要塞」。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のすぐ裏に広がる、男勝りな観光スポットです。

バッソ要塞とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅から簡単にアクセスできる観光スポットである点。
  2. 一風変わったフィレンツェの景色を楽しめる点。
  3. 保存状態が良く、見ごたえのある要塞である点。

「バッソ要塞(Fortezza da Basso/フォルテッツァ・ダ・バッソ)」はフィレンツェの陸の玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のすぐ裏手に広がる巨大な五角形の要塞です。建設されたのは16世紀半ば。完成後、大きな災害に見舞われることが無かった点や、20世紀に入ってから敷地内を展示会場としてリノベーションするにあたって、大改修された点から、保存状態も良く、見ごたえがあります。

バッソ要塞 押さえておくべき魅力とは?

重厚感たっぷりの佇まい

「バンビーニ・ディ・ベスラン広場(Piazza Bambini di Beslan)」の前から、北西方面に広がるバッソ要塞。地図で見ると綺麗な五角形の形になっていることがわかります。広場はちょうど、底辺に当たる部分。大きな塔がすぐ目の前に見えるので、最も要塞らしい姿を写真に収めることが出来ますよ!駅から歩いて10分ほどで行くことができる点も◎

外壁にあしらわれた特殊な模様

要塞の壁をよく見ると、丸とピラミット型が交互に組み合わさった、魚の鱗のような模様がびっしりと施されていることがわかります。これはバッソ要塞の建設を指示したメディチ家に由来するもの。要塞の建設がスタートしたのは1534年。時の権力者、アレッサンドロ・デ・メディチ(在位:1532年 – 1537年)の指示で、ご実家であるメディチ家の紋章の一部(丸)と、ダイヤモンドをイメージした装飾が採用されることになりました。

レンガづくりのPorta a Faenza

塔の左右には要塞の出入り口(門)があります。こちらは右手にある「ファエンツァ門(ポルタ・ファエンツァ)」。出入り口は五角形の中に全部で5つあり、現在は要塞の中にある展示会場(パビリオン)への出入り口になっています。門の周りは塔の下周辺と違って、壁がレンガ造りになっている点がポイント。塔周辺は大砲による攻撃に耐えられるよう、あえて厚くて丈夫な壁にしたそうです。

周辺に広がる城壁

こちらは、ファエンツァ門の前を東西に延びるフィリッポ・ストロッツィ通り(Viale filippo strozzi) 沿いの様子。ここでもレンガ造りの城壁の遺跡を見ることができます。要塞がフル稼働していたのはアレッサンドロ・デ・メディチが統治していた頃まで。その後は一時、城壁の大部分が取り壊されてしまいましたが、この地に展示会場が出来るにあたって、ご覧の通り、再度綺麗に整えられました。

スグ横にあるGiardino della Fortezza

バッソ要塞の中には現在2つの展示会場があり、ファッションやグルメのイベント等で使われています。いずれもBtoB向けの会場として使われることがほとんどの為、私たち観光客がお邪魔できる機会はほとんどないのですが、要塞のすぐ東側にある「フォルテッツァ庭園(ジャルディーニ・デッラ・フォルテッツァ)」へはいつでも立ち寄ることができます。大きな池と噴水は必見!

バッソ要塞 是非食べてほしい逸品

Biscotti nocini

「ビスコッティ・ノチーニ」はフィレンツェのあるトスカーナ州パドヴァ発祥と言われるクッキー。「ノチーニ」は「くるみ(ノーチ)」から由来する言葉で、クッキーの中には刻んだくるみがいっぱい入っています。その他、アーモンドやヘーゼルナッツなどが入っているビスコッティ・ノチーニも多く、食感も楽しい一品ですので、是非チェックしてみてください。

バッソ要塞ワンポイントアドバイス

「要塞にある5つの門」
バッソ要塞には全部で5か所の門(出入り口)があります。既出のファエンツァの門から時計回りに「サンタ・マリア・ノヴェッラ門(Porta Santa Maria Novella)」「ソッコルソ・アッラ・カンパーニャ門(Porta Soccorso alla Campagna)」「ムニョーネ門(Porta Mugnone)」 そして「カッラ門 (Porta alle Carra)」です。気になる方は全部チェックしてみてください。

バッソ要塞観光での注意点

バッソ要塞観光での注意点
  1. 外観のみ見学可能です。
  2. 夏は熱中症にご注意ください。
  3. 出来るだけ明るいウチに見学を済ませて帰路につけるようにしましょう。

バッソ要塞は、ヴァカンスシーズンなどに、月1回ほど見学ツアーなどが行われる場合があります。有料ですが、塔の上などにも行くことが出来るので気になる方はHPや観光案内所などで詳細をご確認ください。

まとめ

フィレンツェ市内には数えきれないほどたくさんのメディチ家ゆかりの地があります。その中でバッソ要塞は一風変わった観光地のため、フィレンツェ旅の、良いアクセントになることでしょう。目の前の広場や、横に広がる庭園もとても広いので、小さなお子様と一緒に旅行される方も、全員で楽しむことが出来るハズ。是非お散歩やピクニックがてら、要塞見学を楽しんでみてください。

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