美しい彫刻がずらり。フィレンツェ、オルサンミケーレ美術館

美しい彫刻がずらり。フィレンツェ、オルサンミケーレ美術館|イタリア観光ガイド

オルサンミケーレ美術館に行ってきました!

「オルサンミケーレ美術館」は、フィレンツェ中心部にある「オルサンミケーレ教会」の上階にある美術館。一体どんな芸術作品たちに出会えるのか?!見どころを厳選してご紹介します。

オルサンミケーレ美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. オルサンミケーレ教会とセットで見学出来る点。
  2. 開館日が限定されていて、レア度が高い点。
  3. イタリアを代表する芸術家たちの一級品を観賞出来る点。

「オルサンミケーレ美術館(Museo di Orsanmichele/ムゼオ・ディ・オルサンミケーレ)」は、フィレンツェの街中にあるオルサンミケーレ教会の中にある美術館。主にオルサンミケーレ教会の外側を飾る美しい彫像たちの本物がこちらで大切に保管されています。開館日は限られていますが、広々としたスペースの中で、すぐ目の前まで行って彫像を見ることが出来るのが特長。3階からはフィレンツェの街を一望することも出来ます。

オルサンミケーレ美術館 押さえておくべき魅力とは?

壁伝いに並ぶ14セットの彫像

シニョーリア広場と共和国広場(レップブリカ広場)のちょうど間あたりにある「オルサンミケーレ美術館」。館内に入る前に見ておかなければいけないのが、壁伝いに並ぶ14セットの彫像たちです。ここにあるものは全てレプリカ。本物が、オルサンミケーレ美術館の中で鑑賞できるので(一部除く)後ほど、間違い探しをしたい方は1体ずつ写真に収めておきましょう。

彫像の下のレリーフにもご注目

各彫像の下の台座にはレリーフが添えられています。特に多くの人を魅了しているのが、1415年から1417年にかけてイタリアを代表する彫刻家、ドナテッロ(Donatello)が手掛けた「聖ゲオルギオス (San Giorgio)」の像。特に台座のレリ―フの完成度が高く、これだけは本物は300メートルほど離れた所にある「バルジェロ美術館(Museo Bargello)」にて展示されています。

ブロンズ像もチェック

彫像は、大理石だけでなくブロンズで出来たものも6セットあります。ブロンズは大理石の10倍近く費用が掛かるため、資金調達が出来次第、徐々に入れ替えていったところ、現在のようなちぐはぐ?の状態になってしまったのだそう。写真はジャンボローニャ(Giambologna)が手掛けた「聖ルカ(San Luca)」のブロンズ像。ここに最初に置かれていた大理石像(作:ニッコロ・ディ・ピエロ・ランベルティ/Niccolò di Piero Lamberti)も、現在バルジェロ美術館で鑑賞可能です。

館内の様子

館内にある彫像たちは、通りの名前ごとに分けられ、展示されています。写真はオルサンミケーレ通り(Via Orsanmichele)のコーナー。どの彫像も、すぐ目の前まで行ってじっくり鑑賞できる点が◎外に並んでいるものもかなり精巧なつくりですが、やはり多かれ少なかれ、雨風による変色や風化が進んでいるので、館内の彫像たちの表情や衣装、髪を形作る柔らかな曲線は、目を見張るものがあります。

3階からのパノラマビュ―

美術館の3階に行くと、見事なパノラマビューを楽しむことができます。写真は北側の様子。すぐ目の前にドゥオーモのクーポラやジョットの鐘楼があり、フィレンツェらしい風景を独り占めすることが出来ますよ!大きな窓がいくつもあり、観賞用のベンチもたくさん設置されているので、荒天時でも安心してフィレンツェの街を見渡せるスポットです。

オルサンミケーレ美術館 是非食べてほしい逸品

Spumini

「スプミーニ」はメレンゲを焼いたお菓子。イタリア全土的にはメレンゲを表すイタリア語の「メリンガ(Meringa)」若しくは複数形の「メリンゲ(Meringhe)」の名で売られていることが多いのですが、フィレンツェのあるトスカーナ州では、スプミーニの名前でも愛されています。さくっほろっとした食感が軽くて、優しい味わい。ちょっと崩れやすいですが、可愛くて日持ちするのでお土産にも良いかもしれません。

オルサンミケーレ美術館ワンポイントアドバイス

「1階は無料で見学可能です」
オルサンミケーレ美術館は、オルサンミケーレ教会(Chiesa di Orsanmichele/キエーザ・ディオルサンミケーレ)の上の階にあります。1階の教会だけ見学するのは無料。開いている日も美術館に比べて多いので、旅程が美術館の開館日と合わない方も、是非教会だけでも行ってみてください。ご参考までに開館日は、毎日10時から16時50分迄となっております。

オルサンミケーレ美術館観光での注意点

オルサンミケーレ美術館観光での注意点
  1. 月曜の10時から16時50分、土曜の10時から12時半迄開いています。
  2. 入り口は教会の中にあります。
  3. 入場無料です。

2020年以降、感染症の拡大を受けて、開館時間や入場方法が頻繁に変化しています。今後見学されるご予定の方は、その時の最新情報をホームページや現地でご確認の上ご来館ください。

まとめ

オルサンミケーレ美術館は、開館日時が限定されていますが、ドナテッロやジャンボローニャといった巨匠たちの傑作が無料で鑑賞できる、とても贅沢なスポットです。1996年に開館した館内は、モダンな設計で、展示方法も彫刻たちの良さが活かされたとても素敵な空間です。是非月曜・土曜にフィレンツェにいらっしゃる方は、観光スポットのひとつとして検討してみてください。

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