機会があったら行ってほしい!ボローニャ、チェルトーザ記念墓地
チェルトーザ記念墓地に行ってきました!
ボローニャ郊外にある「チェルトーザ記念墓地」は、いわゆる日本の”霊園”のようなところ。ボローニャの西側に広がる約30ヘクタールの敷地の中には、偉人たちのお墓がたくさん並んでいます。
チェルトーザ記念墓地とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 異国文化を学ぶことが出来る点。
- 美しい彫刻作品を愛でることが出来る点。
- 一風変わったイタリア旅行の思い出をつくれる点。
「チェルトーザ記念墓地(Cimitero monumentale della Certosa di Bologna/チミテロ・モヌメンターレ・デッラ・チェルトーザ・ディ・ボローニャ)」は、ボローニャ中心部から西へ約3.5キロ進んだ所にある霊園。約30ヘクタールの広大な敷地の中には、たくさんの趣向を凝らしたお墓が並んでいて、イタリア人の死生観についても知ることが出来ます。
チェルトーザ記念墓地押さえておくべき魅力とは?
Sala del Colombario
「サラ・デル・コロンバリオ」は、彫刻家のロレンツォ・バルトリーニ(Lorenzo Bartolini)によって手掛けられた、マルヴェッツィ・アンジェレッリ(Malvezzi Angelelli)公爵に捧げられたモニュメントが鎮座するフロア。納骨堂(コロンバリオ)の名の通り、側面にも多くのお墓が並んでいて、館内で最も見ごたえのあるフロアの一つとなっています。
Galleria degli angeli
こちらは「天使のギャラリー(ガレリア・デッリ・アンジェリ)」。敷地内の真ん中の辺りにある建屋で、館内にあるボローニャの彫刻家、エンリコ・バルベリ(Enrico Barberi)が制作した、ラファエレ・ビステギ(Raffaele Bisteghi)のモニュメントが多くの人を魅了しています。まるで石で出来ているとは思えないほど柔らかなドレスのドレープは必見。
Monumento Ossario ai caduti partigiani
続いて、屋外にあるモニュメントをご紹介。「パルチザン戦没者の納骨堂記念碑(モヌメント・オッサリオ・アイ・カドゥーティ・パルティジャーニ)」は、1959年にピエロ・ボットーニ(Piero Bottoni)が手掛けた大きな納骨堂です。戦争で命を落としたパルチザン部隊(ファシズムへの反対勢力)のためにつくられたもので、外から見てもユニークで見ごたえアリなのですが、ご覧のように中から上を見上げることも出来ます。
人気歌手のお墓
こちらも屋外にある墓地のひとつ。ボローニャ出身の人気歌手、ルーチョ・ダッラ(Lucio Dalla)のお墓です。ルーチョ・ダッラはイタリアでは知らない人がいないほどの有名人。2012年に亡くなった後も、多くの歌手がカバー曲を出すほどの人気で、いまだにテレビやラジオでは彼の曲をしょっちゅう耳にします。お墓を手掛けたのは、アントネッロ・パラディーノ(Antonello Paladino)。他のお墓と趣の異なる、現代的なフォルムにもご注目ください。
Monumento ai martiri dell’Indipendenza
お墓のモチーフは人間だけに留まりません。こちらはライオンが印象的な「独立運動での戦没者たちのモニュメント(モヌメント・アイ・マルティーリ・デッリンディペンデンツァ)」。カルロ・モナリ(Carlo Monari)によって1868年につくられたもので、独立運動(イタリア統一運動)に参加した全てのボローニャ人たちに捧げられています。
チェルトーザ記念墓地是非食べてほしい逸品
Cremeria Cavour
「クレメリア・カブール」はボローニャの街の中心、マッジョーレ広場から歩いて4分ほどのところにあるジェラート専門店。カブールという高貴な名前にぴったりの高級感のあるお店で、カップからも上品な雰囲気が漂っています。フレーバーはどれも個性的なものばかり。クリーミーさが抜群で、まるでソフトクリームのような濃厚さがあります。コクのあるジェラートがお好きな方は是非!
チェルトーザ記念墓地ワンポイントアドバイス
「入口の場所」
チェルトーザ記念墓地への入り口は3か所。いずれもチェルトーザ通り(Via della Certosa)沿いで、北側に2つ、南東側に1つあります。北側の入り口はバス停「キエーザ・チェルトーザ(Chiesa Certosa)」からスグ。お手洗いやお花屋さん、駐車場などもあるので、すぐに見つけることが出来ると思います(ちなみにルーチョ・ダッラのお墓などを見学されたい方は、南東側の方が便利です)。
チェルトーザ記念墓地観光での注意点
- 11月3日から2月28日迄は毎日8時から17時迄開いています。
- 3月1日から11月2日迄は毎日7時から18時迄開いています。
- 敷地内は広いのではぐれた時のルールなどを決めておきましょう。
敷地面積は約30ヘクタール!とにかく広大なので、複数名で見学に行く場合は、万が一の場合に備えて、はぐれてしまった時のルールを決めておくと安心です。なお、入場料は無料です。
まとめ
海外の墓地に観光で行く…というと、なんだか変な感じがするかもしれませんが、チェルトーザ記念墓地は東京の谷中霊園や青山霊園のような所。イタリア人たちも、たとえ自身の先祖が埋葬されていなくとも、観光目的でチェルトーザ記念墓地に足を運ぶ人が大勢います。屋内エリアも充実しているので荒天時でも見学しやすいのが魅力。近くに鉄道駅がないため、バス若しくはタクシー(車)を利用する必要がありますが、ご興味があれば是非行ってみてください。
この記事へのコメントはありません。