ミラノでヴァチカン気分!?サン・マウリツィオ教会に行ってみて!

ミラノでヴァチカン気分!?サン・マウリツィオ教会に行ってみて!|イタリア観光ガイド

サン・マウリツィオ教会に行ってきました!

サン・マウリツィオ教会(サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マジョーレ教会)はミラノのスフォルツェスコ城から歩いて10分弱のところにある教会。小さな教会でありながら、ミラノ有数の観光スポットでもあるこの場所の魅力をご紹介します。

サン・マウリツィオ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ミラノ中心部にあり、徒歩でらくらく観光出来る点。
  2. 小さいながらもミラノ有数の観光スポットである点。
  3. 数えきれないほどの絵に囲まれて、とことん美の世界に浸ることが出来る点。

「サン・マウリツィオ教会(Chiesa di San Maurizio al Monastero Maggiore/キエーザ・ディ・サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マジョーレ)」は、ミラノ中心部にある教会。シンプルな外観からは想像もつかないほど、とにかく壁という壁、天井という天井がフレスコ画で埋め尽くされており「まるでヴァチカンのシスティーナ礼拝堂のようだ」と評されています。

サン・マウリツィオ教会 押さえておくべき魅力とは?

シンプルな「外観」

サン・マウリツィオ教会は「ミラノのシスティーナ礼拝堂(Cappella Sistina di milano)」の異名を持つ教会。システィーナ礼拝堂といえば、空間じゅうが絵で埋め尽くされた、美の世界を思い浮かべます。…が!サン・マウリツィオ教会の外観はかなり質素。マジェンタ通り(Corso Magenta)沿いにあるので、うっかり通り過ぎぬようご注意ください。

館内を埋める「フレスコ画」

館内に入った途端、思わず唖然。約4,000㎡の空間の中に、様々な絵画がぎゅぎゅっと密集しているのです。写真は中央祭壇に飾られた祭壇画、アントニオ・カンピ(Antonio Campi)による「東方三博士の礼拝」です。飾られているものは宗教画が中心ですが、女性が登場するものが多いので、宗教や歴史に詳しくなくとも、鮮やかな衣装やアクセサリーを見ているだけで、心躍ります。

「Aula delle monache」

中央祭壇の奥には「修道女たちのためのホール(アウラ・デッレ・モナケ)」があります。これは1798年にナポレオン軍による制圧が始まるまで、サン・マウリツィオ教会がベネディクト会(カトリック教会最古の修道会)の女子修道院だった為設置されたもの。1503年から1509年にかけて整えられたサン・マウリツィオ教会は、当時、ミラノの中で最も重要な女子修道院として活動していました。

動物がたくさん描かれた「ノアの方舟」

ホール内の宗教画の中には、よくよく目を凝らすと日本人にも馴染みのあるテーマも見られます。こちらは聖歌隊席の裏手に描かれた「ノアの方舟物語(Storie dell’arca di Noè)」。アウレリオ・ルイーニ(Aurelio Luini)による作品で、近くでみると様々な動物たちが描かれており、人物が中心の宗教画とはまた違った趣を感じます。

ミラノと言えば…「最後の晩餐」

ホールの中にはもうひとつ、ミラノと言えば…な「最後の晩餐」も飾られています。場所は窓下の半月状の部分。館内全体のフレスコ画はベルナルディーノ・ルイーニ(Bernardino Luini)の作品が主ですが、ホール内のものはベルナルディーノの息子たち(アウレリオもその一人です)が手掛けたものが多く、他にも「アダムとイブ(Adamo ed Eva)」などが飾られています。

天井を飾る青色の「フレスコ画」

壁だけでなく天井にもフレスコ画がびっしり!中でも美しいのが、ホール上に描かれた青色の天井画です。15世紀後半にヴィンチェンツォ・フォッパ(Vincenzo Foppa)の工房で制作されたもの。夜空をモチーフとした作品で、星空の中には音楽を奏でる可愛らしい天使たちがいっぱい!4名の福音書記者(イエスさまの教えを記した人物たち)、そして真ん中の円の中には、神の姿も見られます。

サン・マウリツィオ教会 是非食べてほしい逸品

Risotto al salto

「リゾット・アル・サルト」はミラノ風リゾット(サフランのリゾット)をフライパンでお焼き風に仕上げたもの。わざわざ作る…というよりも、リゾットが余った時用のリメイクレシピとして作られることが多いので、レストランのメニュー表ではなかなかみかけないかもしれません。が、自宅でも簡単にできるので、気になる方はミラノでリゾットを食べて、再現レシピを試しつつ、試してみてください♪

サン・マウリツィオ教会ワンポイントアドバイス

「正式名称の由来」
サン・マウリツィオ教会の正式名称である「キエーザ・ディ・サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マジョーレ」は「マッジョーレ(女子)修道院付属のサン・マウリツィオ教会」の意。教会の横の旧修道院部分は現在「考古学博物館(Civico Museo Archeologico)」になっています。入場料は5ユーロ。気になる方は是非覗いてみてください。

サン・マウリツィオ教会観光での注意点

サン・マウリツィオ教会観光での注意点
  1. 火曜から日曜の、9時半から19時半迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 併設されている博物館は有料(5ユーロ)。火曜から金曜の9時から16時半迄開いています。

サン・マウリツィオ教会はそこまで大きな施設でないため、入場制限(10名ずつ、30分交代等)を行っている場合があります。気になる方は、公式HPにて最新情報をご確認の上、ご来館下さい。

まとめ

サン・マウリツィオ教会は最近では日本の観光ガイドなどでも紹介されるようになり、日本人観光客も増えてきました。日本でもよく知られる宗教画(最後の晩餐、アダムとイブ、ノアの方舟等)も飾られており、他の教会と比べると親しみやすい点も特長。館内入口にはQRコードを使って場所の解説を行ってくれる案内板(日本語有)もあるのでそれらも活用して、旅をお楽しみください。

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