予約してでも行ってみたい!マントヴァ、アルコ宮

予約してでも行ってみたい!マントヴァ、アルコ宮|イタリア観光ガイド

アルコ宮に行ってきました!

かつて、栄華を誇ったロンバルディア州の都市マントヴァ。駅から500メートル強の所にある「アルコ宮」は、館内が博物館(Fondazione D’Arco)になっていて、見学することが出来ます。

アルコ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅から徒歩10分圏内の好アクセスである点。
  2. アルコ家の美しいお屋敷を訪問できる点。
  3. お屋敷と一緒に美しい美術品を鑑賞できる点。

ロンバルディア州の都市、マントヴァにある「アルコ宮(Palazzo d’Arco/パラッツォ・ダルコ)」は、今日、博物館「フォンダツィオーネ・ダルコ(Fondazione D’Arco)」として一般公開されています。見学には事前申し込みが必要ですが、ローマやミラノなどの大都市と違って基本的には満席になることはなし。美しい宮殿と美術品をセットで楽しめる点が魅力です。

アルコ宮 押さえておくべき魅力とは?

うっとりするような美しい外観

貴族、アルコ家のお屋敷として、ジョヴァンニ・バッティスタ・ゲラルド・ダルコ(Giovanni Battista Gherardo d’Arco)公爵の指示で1784年に建てられたアルコ宮。アルコ家は12世紀頃からある現在のドイツ周辺に起源を持つ名家で、中世の頃はマントヴァに定住し、ゴンザーガ家(マントヴァで最も勢いのあった貴族の1つ)の分家として、勢力を伸ばしていました。

Sala dello Zodiaco

ここは館内で最も有名な「星座の間(サラ・デッラ・ゾディアコ)」です(全体像はトップ画ご参照)。壁に飾られた星座にまつわるパネルたちはジョヴァンニ・マリア・ファルコネット(Giovanni Maria Falconetto)の傑作のひとつ。1枚1枚に星座にまつわるストーリーが描き込まれています。写真は”蟹座”の絵。(絵の中に蟹がいないのでわかりにくいですが)蟹座誕生のきっかけとなったギリシャ神話、ヘラクレス(中央左)のヒュドラ(中央右)退治のシーンがダイナミックに描かれています。

宗教画のフロア

館内で現在公開されている部屋は全部で24部屋。こちらは順路の11番目に当たる「聖なる描写の間(Sala delle Raffigurazioni Sacre)」です。室内は宗教画が壁にびっしりと飾られており、ロレンツォ・ロット(Lorenzo Lotto,写真中央の絵画の作者)や、ルドヴィコ・カラッチ(Ludovico Carracci)など有名画家の作品も多数展示されています。

見ているだけで愉快な気分になれる、キッチン

絵画に興味が無くても大丈夫!アルコ宮は”名門貴族のお宅訪問”としての楽しみ方も出来ちゃうんです。こちらは館内でも特に人気の「キッチン(Cucina)」の様子。壁にずらりと並ぶケーキやプリン、オーブン料理用の型がとにかくキュート!お鍋ややかんといった身近な調理器具から、サモワール(ロシア由来の給茶器)といったちょっと変わったアイテムまであるので、見れば見るほど親しみの中に新鮮さを感じることが出来ます。

可愛らしい音楽の部屋

こちらはキッチンと同じくらい親しみやすさを感じることの出来る「音楽室(Saletta della musica)」。聖なる描写の部屋のちょうど反対側にあり、19世紀のイギリス製のハープ(中央)や、1930年にミラノでつくられた蓄音機(右)、1647年製のヴェネツィアのアーチリュート(左,弦楽器の一種)などバラエティに富んだ楽器の魅力に触れることが出来ます。

アルコ宮 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Gelateria Loggetta

「ジェラテリア・ロジェッタ」は、街の中心に位置するエルベ広場のすぐ裏手辺りにあるおしゃれなジェラート専門店。店内も明るく洗練されていて、カップ(写真)も可愛い!店員さんもニコニコしていてとっても雰囲気が良いので、マントヴァの中心部でジェラートが食べたくなった時はオススメです。フレーバーには写真が添えられているので注文しやすい点も◎

アルコ宮 ワンポイントアドバイス

「イタリアの中にあるアルコ家ゆかりの地」
元々は現在のトレンティーノ=アルト・アディジェ州の辺りに住んでいたアルコ家。アルコという街には彼らのお屋敷の一つ「アルコ城(Castello di Arco/カステッロ・ディ・アルコ)」があり、見学することが出来ます。トレンティーノ=アルト・アディジェ州はいわゆる”チロル地方”と呼ばれる場所で、イタリアなのにドイツ語も公用語になっているなんとも不思議な場所。機会があれば是非足を運んでみてください。

アルコ宮での注意点

アルコ宮での注意点
  1. チケットは10ユーロです。
  2. 自由見学不可、ガイドさんのアテンドが必須となります。
  3. 入館予約は公式HPより可能(当日予約可)です。

自由見学不可ですが、HPから簡単に予約が出来るので、さほど気負う必要はナシ!語学がわからなくとも、ただ集合場所から皆に付いていけば大丈夫なので、気軽にトライしてみてください。

まとめ

アルコ宮は、見学に際して事前予約が必要ですが、一日に何枠も設定されているので、気軽に参加できることと思います。ガイドさんはイタリア語しか話しませんが、英語等のリーフレットがあるのでそれらを参考にしながら見学をすればオッケー!もちろん言葉が全くわからなくても、異国情緒に満ちたお屋敷の世界は感覚的に楽しめること請け合いです。

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