大きな鐘楼がトレードマーク!マントヴァ、サン・バルナバ教会

大きな鐘楼がトレードマーク!マントヴァ、サン・バルナバ教会|イタリア観光ガイド

サン・バルナバ教会に行ってきました!

北イタリア、ロンバルディア州の中都市マントヴァ。ミラノのベットタウンとしても知られるこの街にある「サン・バルナバ教会」は、長くて豊かな歴史ある教会として知られています。

サン・バルナバ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. マントヴァ駅近くの観光スポットである点。
  2. ゴンザーガ家ゆかりの場所である点。
  3. 観光客が少なく、穏やかな雰囲気が漂っている点。

「サン・バルナバ教会(Chiesa di San Barnaba/キエーザ・ディ・サン・バルナバ)」は、マントヴァ駅からあるいて10分ほどの所にある教会。街一番の教会であるマントヴァ大聖堂などのある場所から少し逸れる為、観光客でごった返すことが少なく、中都市ならではのローカルな雰囲気を味わいながらのんびり教会に向き合うことが出来ます。

サン・バルナバ教会 押さえておくべき魅力とは?

教会のあるジュゼッペ・パッツァーニ広場

駅から徒歩約10分。「ジュゼッペ・バッツァーニ広場(Piazza Giuseppe Bazzani)」に立つサン・バルナバ教会は、決して大きな教会ではありませんが周辺に高い建物が少ないせいか、陽の光がたくさん取り込まれ、輝くようなオーラを放っています。チャームポイントは教会前の”天使の噴水(Fontana dell’Angelo/フォンターナ・デッランジェロ)”。赤みを帯びた大理石で出来ていて、てっぺんにはかわいい赤ちゃん天使(プット)の像があしらわれています。

古典主義で整えられた外観

サン・バルナバ教会の前身となる建物が出来たのは13世紀中頃。元々別の場所にあった、聖バルナバ(サン・バルナバ)に捧げられた礼拝堂が移設されたもので、一時は現在のマントヴァの街の礎を築いた名門貴族、ゴンザーガ家の管轄下にありました。今日私たちが観ることのできる教会本体は、アントニオ・ビビエナ(Antonio Bibiena)によって、1737年にかけて改修工事された後の姿。”古典主義”という様式で整えられています。

中世の面影を残す鐘楼

外観をぐるりと見渡した時に目に留まる美しい鐘楼とクーポラ(丸屋根)(※写真は教会を背中側から撮影したものです)。中でも鐘楼は、大改修が行われる前、14世紀の終わり頃に整えられた歴史あるもの(但し、未完)で、外観全体の中でも他の部分と、色味や味わいが異なる点が見どころです。クーポラは、館内から見上げた時の装飾も大変美しいので、そちらもお見逃しなく!

ほんのりピンクが可愛らしい、館内の様子

館内はところどころ壁がうっすらとピンク色になっていて、なんだか可愛らしい雰囲気。突き当たりにある中央祭壇は、1724年にマントヴァから60キロほど北西にある、レッツァート(Rezzato)の街にあった工房でつくられたもので、背面には教会のシンボル、聖バルナバが聖母子や聖マルコらとともに描かれた印象的な祭壇画が飾られています(※作者は不明)。

すぐ近くにある、ジュリオ・ロマーノの家

マントヴァで最も著名な建築家、ジュリオ・ロマーノ(1546年没)。彼は亡くなってから1737年まで、ここサン・バルナバ教会に眠っていました。今日、お墓は移設されてしまいましたが、教会の左側を走る”カルロ・ポーマ通り(Via Carlo Poma)”を2分ほど東側に進むと、左手に「ジュリオ・ロマーノの家(Casa di Giulio Romano/カーザ・ディ・ジュリオ・ロマーノ)」があります。サン・バルナバ教会とも縁のある場所なのでぜひ立ち寄ってみて下さい。

サン・バルナバ教会 是非食べてほしい逸品

Cavolfiore giallo

カリフラワーはイタリアでは日本以上に食卓で目にする機会が多いように思います。定番はやはり「白」ですが、意外にも紫や黄色のものも一般的。黄色のカリフラワーはカヴォルフィオーレ・ジャッロ、紫のものはカヴォルフィオーレ・ヴィオラ(Cavolfiore viola)と呼ばれ、親しまれています。カヴォルフィオーレ・ジャッロは、ただ焼くだけでなんだかカレー粉や卵液をまとったかのような食欲をそそる雰囲気になる点が◎レストランで見かけたら、ぜひ色も含めて楽しんでみてください。

サン・バルナバ教会 ワンポイントアドバイス

「”ジュゼッペ・バッツァーニ”とサン・バルナバ教会」
教会前の広場の名前にもなっているジュゼッペ・バッツァーニ。彼は1690年にマントヴァで生まれた画家で、今日では、ルーブル美術館(パリ)や、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)などにも作品が展示されている著名人です。ここ、サン・バルナバ教会の中では、天井画や礼拝堂にてジュゼッペ・バッツァーニ作品を見ることができます(十字架の道/La Via Crucis等)ので、お見逃しなく!

サン・バルナバ教会での注意点

サン・バルナバ教会での注意点
  1. 火曜、木曜、土曜の18時半からミサが行われます。
  2. 日曜は9時と11時にミサが行われます。
  3. 入場無料です。

聖バルナバに捧げられた教会(つまり”サン・バルナバ教会”と名の付く場所)はイタリア各地にあります。ヴェネツィア、ミラノ、ジェノヴァといった有名都市にもありますので、調べものなどをする際はご注意ください。

まとめ

駅から約10分のところにあるサン・バルナバ教会。マントヴァ大聖堂などのある観光の中心部からはちょこっとだけ離れますが、その分地元ならではののんびりとした雰囲気を満喫するとが出来ます。マントヴァの2大観光スポット、マントヴァ大聖堂とテ離宮とのちょうど中間地点あたりにあるので、徒歩で2か所巡る予定の方は、途中のお立ち寄りスポットとしても最適。ぜひ足を運んでみてください。

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