ユニークな八角形!ミラノ、サン・カルロ・アル・ラッザレット教会

ユニークな八角形!ミラノ、サン・カルロ・アル・ラッザレット教会|イタリア観光ガイド

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会に行ってきました!

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会はミラノの中心部にある、八角形がユニークなカトリックの教会です。実はユニークな世界観は外だけでなく中にも…!その魅力をたっぷりとご紹介します。

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ミラノ中央駅から徒歩で巡れる教会である点。
  2. 観光客が少なく、のんびり見学出来る点。
  3. 数奇な運命を辿った教会である点。

「サン・カルロ・アル・ラッザレット教会(Chiesa di San Carlo al Lazzaretto/キエーザ・ディ・サン・カルロ・アル・ラッザレット)」はミラノの陸の玄関口、ミラノ中央駅から15分ほど歩いたところにある教会です。ドゥオーモなどのある中心部から少し離れている為、観光客でごった返していない点が魅力。穏やかな気持ちでミラノの教会の持つ、奥深い歴史に触れることが出来ます。

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会 押さえておくべき魅力とは?

帽子のような可愛らしい「外観」

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会の特長は、なんといっても八角形のユニークな外観。現在私たちが見ることの出来る姿はペッレグリーノ・ティバルディ(Pellegrino Tibaldi)によって設計されたもので、1576年にミラノを襲ったパンデミックを受けてカルロ・ボッロメーオ(Carlo Borromeo)枢機卿からの依頼を受けて再建がスタートしました。

館内にたくさんある「humilitas」の文字

教会に入るとまず気になるのは床や壁などにたくさん記されている王冠付きの「humilitas」の文字です。これは、この教会の再建を指示したカルロ・ボッロメーオ枢機卿のご実家の紋章。カルロ・ボッロメーオは存命中、ミラノの街のために力を尽くした枢機卿で、死後、聖人”聖カルロ・ボッロメーオ”となり、この教会に祀られました(ちなみにサン・カルロ・アル・ラッザレット教会の”サン・カルロ”はカルロ・ボッロメーオを指します)。

カルロ・ボッロメーオの「祭壇画」

カルロ・ボッロメーオの在りし日の姿は、入口正面、中央祭壇に飾られた祭壇画にて確認することが出来ます。赤い服を着た人物がカルロ・ボッロメーオ。彼の着ている”カーディナルレッド”と呼ばれる赤色の服や帽子は、枢機卿(教皇の補佐的ポジション)たちのトレードマークで、覚えておくとイタリア観光をする際、より、展示品等への理解が進むことと思います。

光指し込む「教会内部」

館内全体は上から光が差し込む広々とした空間。以前は円を囲むように礼拝堂が設置されていましたが、現在は主にコンサートホールとして使われることが多く、2015年から行われた大改修によって、さらに空間が広く設けられ、1800本ものパイプを備えた新しいオルガンも設置されました。タイミングが良ければ音色を聴くことも…!気になる方は動画等でチェックすることも出来ます。

クーポラ内部の艶やかな「天井」

教会のトレードマークである八角形は、内側から見ても思わずうっとりとすること請け合いです。1576年にミラノを襲ったペストの際、病人たちを収容するための施設として活躍し、その後フランスとの戦争の際には軍事目的で使用されていたサン・カルロ・アル・ラッザレット教会。一時は解体される危機にまで見舞われましたが、それらを全く感じさせない神聖で穏やかな世界が空間いっぱいに広がっています。

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会 是非食べてほしい逸品

Asparagi alla milanese

「アスパラジ・アッラ・ミラネーゼ(ミラノ風アスパラガス)」は、アスパラガスのグリルに目玉焼きを添えたメニュー。上からチーズをかけたり、季節によってはトリュフなどをかけることもあります。アスパラガスは北イタリアのミラノに春を告げるメニュー。太くて生命力を感じるイタリアの春のアスパラガスは、日本のものとまた違った甘みがありますので、是非食べてみて下さい。

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会ワンポイントアドバイス

「ラッザレットとは」
サン・カルロ・アル・ラッザレット教会の名前の中にある「ラッザレット」とはイタリア語で”伝染病の隔離病棟”を意味します。ペスト終息に向け、自らの命の危険も顧みずに必死にペスト患者の為の病棟確保や看護にあたったカルロ・ボッロメーオ。現在でも”ミラノの守護聖人(守り神)”として崇められており11月4日には彼のお祝いの日もあります。

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会での注意点

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会での注意点
  1. 毎日9時から12時迄開いています。
  2. 8月は夏休みがあります。
  3. 入り口は「Via Lazzaro Palazzi」側にあります。

八角形の形をしていて、入口がわかりにくいサン・カルロ・アル・ラッザレット教会。。ラッザロ・パラッツィ通り(Via Lazzaro Palazzi)側が出入口となります。

まとめ

サン・カルロ・アル・ラッザレット教会は午前中を中心に見学可能なので、時差ボケなどで早く起きてしまった時の朝のお散歩コースとしてもオススメです。ミラノのショップやレストランは11時、12時頃から開き始めるところがほとんど。是非お買い物や食事に繰り出す前に、ミラノの守護聖人、聖カルロ(サン・カルロ)にご挨拶にいらしてみてください。

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