歩けばヴェネツィア共和国へタイムスリップ!ベルガモの城壁
ベルガモの城壁に行ってきました!
ミラノから電車で1時間ほどの所にある北イタリア・ロンバルディア州の都市、ベルガモ。ここでは、ベルガモの高台(旧市街)をぐるりと囲む「ベルガモの城壁」の秘密に迫ります。
ベルガモの城壁とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 中世ヨーロッパの世界にタイムスリップ出来る点。
- 城壁沿いに植えられた木々から、癒しの効果を得られる点。
- 城壁越しの街の景色が、絶景である点。
ベルガモは北イタリアにある中都市。現在はミラノを州都に持つロンバルディア州に属していますが、かつてはヴェネツィア共和国(首都:ヴェネツィア)の都市のひとつでした。当時、防衛のために設置されたものが「ベルガモの城壁」。イタリアでは「Mura venete(ムーラ・ヴェーネテ/ヴェネツィアの壁)」と呼ばれており、現在でもきれいに保存され、いつでも見学することができます。
ベルガモの城壁 押さえておくべき魅力とは?
城壁の中へ向かう「ケーブルカー」
「ケーブルカー(伊:Funicolare/フニコラーレ)」は、ベルガモのふもとの街(新市街)と高台の街(旧市街)とを結ぶ、重要な交通手段。早朝から深夜まで営業しており、街の人たちも生活の足として、利用しています。ベルガモ駅から徒歩約20分でケーブルカー乗り場へ。そこから約3分で、城壁の中にある旧市街へと、一気にワープできます。
城壁を見渡せる「Campanone」
さて、旧市街に到着後、街歩きを開始すると、まもなく大きな時計塔が目に飛び込んできます。これは「カンパノーネ(大鐘楼)」と言われている鐘楼。5ユーロで上にあがることが出来、ベルガモの城壁の全体像をつかむことができますよ!ちなみにこの鐘楼は、昔は毎晩22時に欠かさずベルを鳴らし、ベルガモの城壁にある、全ての門を閉める合図として活躍していました。
そそりたつ「ベルガモの城壁」
ケーブルカーで上へあがると、そこはもう城壁の内側。高台のヘリまで行くと、重厚な城壁と、その先に見事な景色を望むことができます。ベルガモの城壁は、2017年に「16~17世紀のヴェネッツィア共和国建造の軍事防衛設備」のひとつとして、悲願の世界遺産入りも果たしました。見るポイントによって表情が異なる点も魅力。是非、世界遺産の風景を、たっぷりとご体感ください。
城壁のヘリに広がる公園
ベルガモの城壁の上は、市民の憩いの場として整備されており、春~秋はたくさんの人がピクニックや日光浴、読書を楽しんでいます。特にケーブルカーの駅を降りてすぐの所にある通り「壁の大通り(Viale delle Mura)」沿いがおすすめ。ベルガモは暑い時期も湿度が低いので、暑い日でも木陰に行けばあっという間にクールダウンできます。
城壁を飾る自然のアート
全長約5.2キロのベルガモの城壁は、ところどころに御覧のようなチャーミングな仕掛けがなされています。写真は壁の大通りのあたりの風景。もともとは防衛手段として設置されたベルガモの城壁。見張り台や銃を向ける穴など、戦いの跡を思わせる設備もたくさんありますが、それらが、のどかな自然の風景と上手く混ざり合い、城壁の持つ陰惨な雰囲気を和らげてくれます。
ベルガモの城壁 是非食べてほしい逸品
Pasticceria Cavour
「パスティッチェリア・カブール」は1880年創業の老舗のお菓子屋さん。まるで宮殿を思わせるような店内は、一歩中に足を踏み入れるだけで、なんだか背筋が思わずしゃんとします。お土産には、飴や砂糖菓子がオススメ!時間とお腹に余裕があれば、是非生ケーキも食べてみてください♪10種類以上ある、つやっつやのケーキは、可愛すぎて、選んでいる時から既に夢見心です。
ベルガモの城壁 ワンポイントアドバイス
「新市街と旧市街」
ベルガモは低地と高台とで、きれいに「新市街」「旧市街」が分かれています。ベルガモ駅があるのは「新市街」。しかし、ガイドブックで紹介されるような有名観光スポットは旧市街の方に集まっていますので、せっかくベルガモに来たのであれば、旧市街まで足を延ばしてみてください。ちなみに新市街はイタリア語で「Città Bassa(チッタ・バッサ)」旧市街は「Città Alta(チッタ・アルタ)」です。
ベルガモの城壁観光での注意点
- ケーブルカーに乗るためのユーロコイン(小額紙幣)があると◎
- 週末のケーブルカー利用は先手必勝です。
- ピクニックをされる方は、事前にお手洗いの位置を確認しておきましょう。
ケーブルカーの切符を買う為の小銭を事前に準備しておくと◎また、週末は団体ツアーなどが来るとあっと言うまに乗り場が大渋滞に…。ツアー客らが動き出す前(10時前)の利用が吉です。城壁周辺でピクニックを楽しむ方は、事前にお手洗いの位置を確認しておきましょう。
まとめ
ミラノとヴェネツィアとの狭間で、波乱に満ちた歴史を歩んできたベルガモ。ミラノやヴェネツィアと比べると、まだまだ観光地化されていない部分も多いですが、その分街の人たちは、訪れる人1人1人をあたたかく迎え入れてくれます。ミラノから電車で約1時間、ヴェネツィアからも約3時間でアクセスできます。是非ベルガモへ足を延ばしてみてください。
この記事へのコメントはありません。